ハードウェアのアナログシンセサイザーが今人気を集めていますが、近日中に日本でお披露目される低価格と、アメリカでお披露目される「Moogとしては」低価格の注目シンセを紹介します。
IKマルチメディア:低価格アナログシンセ「UNO Synth」
Amazonで27,000円で予約受付が開始された低価格ながら魅力的なアナログシンセサイザー「UNO Synth」の日本で初のお披露目会が5月20日にあります。
メーカーのプロモーションビデオはこんな感じです。
UNO Synth true analog synthesizer >>> YouTubeサイトへ
日本での最初のお披露目会が有料で予約開始されました。以下は招待状の抜粋です。
5月20日(日)東京・西麻布にて、UNO Synthを国内初展示ベルリンで行われたSUPERBOOTH 18でのお披露目以来、話題騒然のUNO Synth。完全アナログ・
オーディオ回路による本物のアナログ・シンセ・ サウンドを体験するチャンスです。 モジュラー・
シンセサイザーの魅力をじっくり掘り下げるTokyo Festival of Modular主催のCafe Deluxe #3展示ブースにて、UNO Synthを国内初展示。 Amazon.co.jpでの国内予約の受付も始まったUNO Synth。ビデオ、オーディオ・デモにて即決ご予約いただいた
方も、まだ迷っている方も、この機会にイタリア・モジュラー・ メーカーSoundmachines社との共同開発による正真正 銘本物のアナログ・サウンド、 20パラメータのオートメーションも可能なステップ・ シーケンサーの楽しさをご体験下さい。 Cafe Deluxe #3 イベント詳細
日時:2018年5月20日(日) 16:00~22:00
会場:西麻布 SuperDeluxe
入場料:前売り2,000円 + 1 drink 当日2,500円 + 1 drinkイベントWebページはこちらから
Amazonでの国内予約も始まりました。発売は7月31日ですが・・・
Novation Circuitは私が買った時期には2万円台前半だったのが、今では3万円台後半と若干手が届きにくくなりましたが、UNO Synthは価格的に手頃な感じです。
Moog:としては低価格なアナログシンセサイザー「Grandmother」
$999で500台限定で販売予定のMoog「Grandmother」は、Moogのアナログシンセとしては低価格で魅力的です。以下はメーカーのプロモーションビデオです。
Introducing Moog Grandmother (Adrian Younge’s Thesis On Sound) >>> YouTubeサイトへ
5月17日から20日にかけてアメリカのDURHAM, NCで開かれている「Moogfest 2018」でお披露目されているようです。
ICONの記事から抜粋を引用します。
https://icon.jp/archives/15007
来週末、アメリカ・ダーラムで開催されるイベント『Moogfest 2018』。Moog Musicは例年、このイベントに合わせて新製品を発表していますが、今年は既にアナウンスされている「Subharmonicon」だけでなく、「Grandmother(グランドマザー)」という鍵盤内蔵のセミ・モジュラー・シンセもお披露目するようです。
アメリカのWebメディア、MATRIXSYNTHが伝えるところによると、新型セミ・モジュラー・シンセ「Grandmother」は『Moogfest 2018』で発表され、“Moogfestバージョン”として500台限定で生産されるとのこと。“Moogfestバージョン”の「Grandmother」は、特別なカラーリングが施され、Moogfestバッジやカスタム・デニム・ジャケットが付属。500台限定の“Moogfestバージョン”が完売した後、ノーマル・バージョンの「Grandmother」が一般販売されるのかは現時点では不明です。
「Grandmother」の主な特徴は以下のとおりです。
- 32鍵のFatar製キーボードを搭載した100%アナログ回路のシンセサイザー
- セミ・モジュラー設計、パッチせずに使用可能
- ノーマル接続された内部パッチはケーブルを挿すことで切断可能
- 外部入力も処理できるスプリング・リバーブ
- ギターやドラム・マシンなどを直接繋ぐことができるフォーン端子の外部入力
- 簡単に使用できるアルペジエーター/シーケンサー
- 最大256ノートのシーケンスを3種類保存可能
- 波形(三角波/鋸波/矩形波/パルス波)を選択できる2基のアナログ・オシレーター。ハード・シンク対応
- 伝統的な4ポール/10Hz〜20kHzのラダー・フィルター
- パッチ対応の1ポール・ハイパス・フィルター
- アナログADSRエンベロープ・ジェネレーター
- オーディオ・レートまで速度を上げることができるアナログLFO
- MIDI入力/出力/スルー端子およびUSB端子(USB MIDI)を装備
- パッチ対応のバイポーラ・アッテネーター
- Mother-32やDFAM、Eurorackモジュラーなどと接続できる41のパッチ・ポイント(入力×21、出力×16、4端子のマルチプル×1)
「Grandmother」は、来週17日から20日にかけて開催されるイベント『Moogfest 2018』で発表され、販売価格は999ドルとなっています。
パッチも可能なセミモジュラー・アナログシンセサイザーながら、MIDIやUSBにも対応しており、日本でも10万円台前半で買えるようになるかもしれません。
販売中の注目のアナログシンセ
・Pioneer DJ x Dave Smith Instruments:TORAIZ AS-1
Amazonで5万円台後半と低価格ながら、あのプロフェットのアナログシンセ・エンジンを搭載し、グルーブボックス的なパフォーマンスも可能で魅力的です。
Pioneer DJ TORAIZ AS-1 Official Introduction >>> YouTubeサイトへ
・ARTURIA:MatrixBrute
10万円台後半と高価格ですが、音の良いアナログシンセと使いやすいデジタル操作の組み合わせは魅力的です。以下は氏家さんのレビュー動画です。
ARTURIA MATRIX BRUTE Demo & Review >>> YouTubeサイトへ
まあ見るだけでもその外観の凄さに圧倒されそうですが、これが20万円程度で買えるというのは、見方によれば安いと感じる方もけっこう居るのではないか?と想像します。
まとめ
KORGが火付け役のアナログシンセサイザー人気ですが、低価格で高機能な製品が次々に発表され、買う前の検討を楽しむ時間が増えました。
一方で、モバイル用のアプリも最近では凄いものが出ています。例えば、本家MoogからiOS版「Minimoog Model D」が1,200円で・・・
以下はメーカーのプロモーションビデオです。
Minimoog Model D App >>> YouTubeサイトへ
今でもハードは40万円以上で現役で売られている名機ですが、それがアプリで使えるとなると、時代の流れを感じます。
フィルムカメラやアナログレコードなどが若い女性に人気なのも、アナログが持つ魅力なのかもしれません。
ではでは、きらやん