【AppleMusic】の売り上げが2017年にはiTunes Storeを追い越す見込み?!

音楽市場ではCDなどのメディアからダウンロードへと移行し、昨年からはストリーミングが急成長しています。メディアに比べてダウンロードやストリーミングは実態が無いのでわかりにくいですが、AppleのiTunes StoreとAppleMusicを例に、今後の動向を占ってみます。

AppleMusicでK-POPアーティストの新曲がリリース直後から聴ける

従来はストリーミングの場合、特に日本の市場では、配信やCDリリース時点から一定期間遅らせてストリーミングを開始することがほとんどでした。理由としては、CDや配信の売上げがストリーミングより遥かに高いので、ストリーミングによってCDなどの最初の売上げダッシュ時の勢いを削いではならないという狙いがありました。

このため、私はPerfumeやBABYMETALやK-POPなどは海外のSpotifyを使っていましたが、最近になって気が付いたのは、AppleMusicでもK-POPアーティストの新曲がリリース直後から聴けるようになったことです。Spotifyは日本ではサービスがされていないので特殊な方法でアクセスしていましたが、AppleMusicなら普通に日本のサービスとして聴けます。

例えば、6月28日にリリースした少女時代のテヨンのソロアルバム「Why」は、29日時点でAppleMusicで以下のように聴けます。
AppleMusic WhyAppleMusicユーザーにとってはありがたい話なのですが、iTunes Storeでも販売し始めた矢先のアルバムの販売への影響は当然考えられます。アーティスト本人へのアーティスト印税収入に関してはむしろAppleMusicの方が有利なようです。

AppleMusicとiTunes Storeの売上げはいつ逆転するのか?

Appleの売上げ予測グラフは以下です。
AppleMusic vs iTunesこのグラフから見ると、世界的には今年にも急激に逆転するようですが、Apple単独では2017年になるようです。さらに、iTunes Storeが過去最高の売上げだった2012年を、AppleMusicは2020年には追い抜くことになりそうです。

おそらくAppleは、iTunes Storeの売上げ確保より、AppleMusicの売上げ増加の方を重要視する政策に転換したものと思います。新曲をリリース直後に聴けるようになれば、CDから配信ダウンロードに切り替える需要も出てくるかもしれません。

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まとめ

Appleは2年後にはiTunes Storeを終了させるというような噂がありますが、Apple自身はそれを否定しています。私もAppleに賛成です。というのは変ですが、私の個人的な考えでは、iTunesとiTunes StoreはAppleの今後の音楽ビジネスの展開には必要不可欠だと思います。

というのは、先ずBeatsを莫大な金で買収したこととハイレゾ化は無関係では無いと思います。今後Appleがハイレゾ音源をユーザーに届ける手段として、もしAppleMusicを使おうとすれば、iPhoneを高音質にするだけでなく、通信回線の高速化も同時に考えなければならなくなります。それは将来的には必要ですが、先ずは現状の環境で普及させることが先決だと思います。

だとすればやはりダウンロードです。通信速度が遅い場合でも確実にハイレゾ音源をユーザーに届けられます。さらに、現状のシステムでもそれを高音質で再生可能です。もちろんサードパーティーの助けは必要ですが、それは比較的容易にユーザーが手に入れられます。

そう考えると、現状ではiTunesとiTunes Storeというプラットフォームは最強であり、Appleがハイレゾ化をシステム的に推進すれば短期間で実現が可能となり、多くのユーザーがハイレゾ音源をiTunesでダウンロードする日がそう遠くなく来ると思います。

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ではでは、きらやん