コロナ感染予防でテレワークが急増する中で、同じPCを仕事用とプライベート用に共用すると仕事のセキュリティーは大丈夫?プライベート用にCloudReadyをUSBメモリーからブートして使う方法を紹介します。
はじめに
10年前に個人的な事情で会社を退職して広島市の実家に戻り、自宅でWebデザインをしながら母の介護を始めました。
この時に、仕事専用のWindows7 PCを20万円で購入して、プライベート用に使っていたMac miniと完全に使い分けるようにしました。
理由は、仕事上の安全性の確保と、トラブル発生時に原因の究明をシンプルにするためでした。
仕事用PCへのログインはMicrosoftアカウントを使い、プライベート用MacへのログインはApple IDによるiCloudアカウントにして使い分けていました。
仕事仲間やクライアントとのファイル共有やプロジェクト管理は専用のDropboxアカウントとEverNoteなどを使っていました。テレビ会議は画面共有が使えるSkypeでした。
今回のコロナ感染予防でテレワークによる在宅勤務が急増する中で、はたして急にそこまでの仕事上の安全性の確保やプライベート用PCとの使い分けが可能なのか?
私の独断と偏見による、Windows PCを完全に仕事専用にして、同じPCをUSBメモリーからCloudReadyでブートして、完全にプライベート用として分離して使う方法を紹介します。
★ USB-Cハブ上のmicroSDカードにWindows10環境をクローンして、PC本体にCloudReadyをインストールすることで、Chrome OSとWindows10のデュアルブートを実現した記事は以下です。
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Windowsを仕事専用として使うには
少なくとも、Windows環境からプライベート用のアプリやデータを排除する必要があります。
さらに、ログインも仕事用のMicorosoftアカウントで行い、プライベート用と完全に分離します。
最も簡単なのは、使っているWindows PCにWindows10を新規にインストールし直して、まったくクリーンなWindows PCにすることです。
後々のトラブル対応や、動作が重くなった時にクリーンアップして軽くする場合などに備えて、Windows10インストール用のUSBメモリーの作成と、それからのインストールをオススメしたいので、以下の記事を参考にしてください。
最低でも64GB以上のストレージ容量のeMMC、できれば128GB以上のSSDが搭載されたPCが望ましいです。
世界規模で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で、働く環境に大きな変化が起きている。在宅でのテレワークなど、会社で…
中小企業向けにテレワーク導入のための助成金を東京都はPC購入も含めて100%、厚生労働省はPCを除外して50%を助成する制度は以下です。
コロナ感染予防でテレワークが急増中ですが、中小企業向けに東京都はPC購入も含め100%を助成、厚生労働省はPC以外の通信設備導入費用などの50%を助成する制度を紹介します。はじめにテレワーク実現に対する全体的な助成[…]
10万円未満の仕事用Windows PCは、スペックと価格で選べる以下のようなシリーズがあります。
古いPCでハードディスクの場合は、SSDに換装できる可能性がありますが、ノートPCの場合はハードルが高いと思います。
CloudReadyをUSBメモリーにインストールしブートするには
プライベート用に使う時は、同じWindows PCを別のOSで起動して使い分けると安全です。使いやすいChrome OS(Google Chromebook互換)がオススメです。
無料のChrome OS「CloudReady Home」をコンビニで買った16GBの東芝USBメモリーにインストールしてWindows PCからブートする方法は以下です。
低スペックの2in1Windows PCに無料Chrome OSの「CloudReady Home」をインストールしたUSBメモリーからブートすることで、元のWindowsを残しつつChromebookとしてどこまで使えるかを検証していき[…]
CloudReadyでブートした時は、プライベート用のGoogleアカウント(Gmailアドレスとパスワード)でログインします。
Zorin OS(Linux)をUSBメモリーにインストールしてブートする方法もありますが、LinuxはChrome OSよりハードルが高いので、プライベートでもマニアックな使い方をしたい方にはオススメですが・・・
Linux Xubuntu 18.04 LTS(Bionic)ベースのZorin OS 15 Liteがリリースされたので、低スペック(Atom CPU/2GB/32GB)Windows PCにインストールしてWINE4.0でWindow[…]
CloudReadyでブート後に、VirtualBoxアプリ上でZorin OSをブートする方法は以下です。
Zorin OSをCloudReadyでChromebook化した2in1Windows PCにUSBメモリーからインストールすると起動ができず、VirtualBoxでライブ起動ができたので紹介します。インストールはこれからですが?[…]
自宅のネット環境をどうするか?
自宅のネット環境が光回線のWiFiの場合でも、テレワークとなると実効通信速度が低下したり、WiFiの電波が作業場所に届きづらいなどの課題が出てくる場合があります。
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そこで、ポケットWiFiを採用する企業や個人ユーザーが増えていますが、光回線と比べるとすぐに使い始められるメリットがある反面、通信障害などで困るケースも増えています。
私の場合は、引っ越しにともなってJ:COMが使えなくなったので、いったん「どんなときもWiFi」を契約しましたが、通信障害が1ヶ月以上続いたので「Broad WiMAX」にほぼ無料で乗り換えました。
札幌市内で最近マンションを引っ越しましたが、それまで使っていたJ:COMが使えないマンションなのでモバイルWiFiに乗り換えました。しかし1ヶ月以上経っても通信障害が続いているのでBroad WiMaxに乗り換えましたが?[…]
テレワークでも大容量の通信を行うヘビーユーザーの場合は、docomoの「5Gギガホ」という手があるみたいですが・・・
ドコモが、3月25日に開始する5Gサービスに合わせて提供する「5Gギガホ」。キャンペーンにより、“当面の間”はデータ通信…
手持ちのスマホのテザリングをテレワークに使う場合は、契約している通信容量や実効通信速度が許容範囲にあるかを事前にチェックしておく必要があります。
テレワーク用液晶モニターの導入
プライベート用のPCはノートPCの小さな画面でも許容できますが、テレワークで仕事の効率を考えると24インチクラス以上の外部モニターを接続して使いたいです。
多少価格が高くても高さ調整やピボット(90度回転して縦長表示もできる)や上下左右チルトが可能な機構を備えたタイプがオススメです。
CloudReady化した2in1Windows PC用の外部モニターとして縦長表示もできるiiyamaの23.8インチ ピボットFHDモニターを2万円でアマゾンに注文したので紹介します。はじめに今までは32インチ[…]
まとめ
テレワークでポケットWiFiを一時的に利用したい場合は、いつでも解約ができて割安な「縛りなしWiFi」がオススメです。
キャンペーン期間は4月末までなので、今ならまだ間に合いますが・・・
しかし、「縛りなしWiFi」には違約金が高額になるケースがあるなど、注意が必要なので、以下の記事などを参考にして、自分のニーズに合致しているか慎重に判断してから契約してください。
縛りなしWiFiは月額料金が安い、契約解除料、違約金0円レンタルのためいつ解約してもOK、端末代はレンタルのため無料、最…
フリーランスで自宅で仕事を始めて10年以上経った私のような人間には、テレワークが当たり前なので今さらという感じがあります。
先進国の日本ですが、意外とこういった方面の環境整備が遅れているように感じる今日この頃です。
ではでは、きらやん