機材のハイレゾ化を進める前に先ずは音源の入手から始めてみようと、iPod touchにハイレゾ音源をダウンロードして、既存の機材の範囲内でアップルロスレス音源と比較視聴してみたので紹介します。結果は既存の機材でも違いが?
ダウンロードサイトの選定
まったく予備知識が無かったので、いくつか比較記事を読んで決めました。最も参考にした記事は以下です。
ハイレゾ音源がダウンロードできるおすすめ配信サイトと4つの注意点
選んだのはソニー系の「mora」です。根拠は簡単で、宇多田ヒカルと中島美嘉がダウンロード可能だったからです。J-POPの品揃えが充実していますが、この辺りは好みによると思います。
今回ダウンロード購入して視聴に用いたのは、宇多田ヒカルの「シングルコレクション1」です。
比較用の既存音源は、CDをMacのiTunesでアップルロスレスでリッピングしたものをiPod touchに同期転送したものです。これはCDと同等の音質なので、16bit/44.1kHzとなります。
ハイレゾの方は、24bit/96kHzなので、かなり高音質の音源との比較になります。
宇多田ヒカルのCDは、私の個人的な感覚では非常に録音品質が良いからです。
ハイレゾはむしろライブの生録音で威力を発揮するとは思うのですが、一般的な比較となると宇多田ヒカルのスタジオ録音が最も適していると考えました。
ダウンロードまでの手続き
やり易いのでパソコンのブラウザーでの手続きと、iPod touchでの手続きの組み合わせで行いましたが、デバイス側のブラウザーでの操作だけでも可能だと思います。
パソコンのブラウザーでの手続き
以下のURLに行きます。
http://mora.jp/
私の場合はFacebookで登録しました。お客様情報の入力をします。
「確認する」をクリックして内容を確認します。登録が完了したら支払方法(クレジット)を設定します。
「お支払い方法を登録する」をクリックし、右側のメニューから選びます。私は「クレジットカードの追加」を選びました。
クレジットカードの場合は以下を入力します。私はVISAデビットカードを使いましたがデビットカードでもOKでした。ただし、注意書きを読んでおくと良いと思います。
クレジットカードの登録が完了すると、クレジットカードを選びます。
パソコンのブラウザーでの手続きは以上です。ここまでやっておかないとiPod touchで音源の購入ができません。
iPod touchでの手続き
先ず「moraプレイヤー」アプリをAppStoreから検索してインストールします。
アプリを開くと以下のような表示になりましたが、これは私のiPod touchのローカルライブラリーに含まれている曲が表示されているからで、全部ハイレゾではない曲です。
右下の「その他」をタップします。
「moraの曲のみ表示」を右にスライドさせてオンにします。メニューの一番下の「サインイン」をタップします。
先ほどパソコンのブラウザーで登録したメールアドレスとパスワードを入力して「サインイン」ボタンをタップします。
私の場合はFacebookでサインアップしたので、メールアドレスはFacebookで使っているものです。
宇多田ヒカルのシングルコレクション1をタップします。ハイレゾで4,200円になっています。当然通常版より高額ですが、今回は比較用なので、CDを持っているものを敢えて購入しました。
「購入手続きへ>>」をタップします。ブラウザーに移動します。
「moraプレイヤーアプリの起動」ボタンをタップします。
今回購入した曲は表示されないので、左上の「<その他」をタップして戻ります。
「20XX年の購入履歴」をタップします。
今回購入した曲が表示されたので、右端のダウンロードの下矢印ボタンをタップします。
私の場合はダウンロードに約20分かかりました。ケースバイケースだと思います。ダウンロードが完了したら曲をタップします。
全ての曲が96kHz/24bitとハイレゾになっていました。最初の曲をタップすると演奏が始まりました。ここから、既存の曲と交互に再生して視聴比較をしました。
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まとめ
視聴比較は以下の機材の組み合わせで行いました。
1. iPod touch + 純正イヤフォン
2. iPod touch AirPlay > DENON DNP-720SE > BOSE Companion3
3. iPod touch AirPlay > DENON DNP-720SE > BauXer Jupity301
ネットワークオーディオプレーヤーのDNP-720SEは96kHz/24bitまでサポートしているので、DACまでハイレゾです。
本来ならピュアオーディオセットに繋いで聴くべきだとは思いましたが、iPod touchで聴くのはイヤフォンやPCスピーカーなので、現実的な組み合わせとしました。
視聴した結果ですが、純正イヤフォンでは違いがよくわかりませんでした。おそらくブラインドテストをしても、正確に当てられる人は居ないと思います。
イヤフォンを2万円以上のLightningかBluetoothでデジタル接続できるハイレゾ対応のものにすれば、違いがわかるのではないかと思います。
BOSE Companion3では違いがわかりました。このスピーカーは高域と低域が強調された独特の音質ですが、そのせいかダイナミックレンジの広い曲だと違いがよくわかりました。ハイレゾの方が解像度が高い感じです。
BauXer Jupity301はタイムドメイン方式の独特な構造ですが、アルミダイキャスト製のキャビネットとフルレンジスピーカーなのでBOSEとは真逆のナチュラルな音です。
ハイレゾの良さはこのスピーカーが最も良くわかりました。音の瑞々しさが感じられます。特に「SAKURAドロップス」で顕著に感じられました。
さらに、音の広がりが顕著です。既存の音源でもある程度は広がりますが、ハイレゾはとんでもない所からも音が聴こえてきて慣れるまで変な感じでした。
ハイレゾの違いは音の出口で決まるように感じました。イヤフォンやスピーカーには少々金を掛ける必要がありそうです。
しかし、これはCDなどでも同じ事が言えるわけで、そこがオーディオの楽しみや醍醐味でもあります。
しかし、今回視聴したスピーカーはハイレゾ対応ではない一般的なPCスピーカーなので、ハイレゾの違いはわからないと当初は考えていました。
ところが、ハイレゾの良さはわかりました。そこがオーディオの面白いところで、おそらく周波数特性よりダイナミックレンジが効いているような気がします。
そもそも私のように60過ぎのオヤジには周波数特性はナンセンスなわけで、だったら以下のようなノイキャンイヤフォンを試してみる価値はありそうです。
2.5万円はスピーカーを買うことを考えれば安い買い物だと思いますが?
【Lightningコネクタ直結】で充電不要! JBLのノイキャン『REFLECT AWARE』?!
ではでは、きらやん