ユーミンがNHKの番組の中で「小さい部屋で、打ち込みだけでやっているミュージシャン、かわいそうね。それしか知らない人たちって」と。一方で中田ヤスタカは「たとえ環境が劣っていたとしても、自分が所有できる範囲のもので頑張りたい」と。この二人の言葉から感じる「自己肯定感」とは?
ユーミンの自己肯定感
ユーミンが荒井由実の頃に最初にリリースしたアルバムであり、タイトル曲でもあった「ひこうき雲」。自殺をテーマにした曲でしたが、当時の世の中の状況は以下の記事に書きました。
日本の若者の自殺率はダントツ世界トップ!しかも急上昇中!欧米では減少傾向なのになぜ?! >>>
このアルバムの制作にかかわった主なメンバーが集結して、当時のマスターテープを聴きながら談笑している風景が以下の番組で観れます。
https://www.bilibili.com/video/av16352428/
荒井由実「ひこうき雲」>>> Spotify Web Playerへ
この動画の47分過ぎに、ユーミンが喋っている言葉が気になりました。
「小さい部屋で、打ち込みだけでやっているミュージシャン、かわいそうね。それしか知らない人たちって」
中田ヤスタカの自己肯定感
一方で、中田ヤスタカは以下の番組で「(スタジオ)レンタルは便利だけど、精神的に不自由」だと言っています。
[ENG SUB] My 10 Golden Rules – Nakata Yasutaka 1/2 >>> YouTubeサイトへ
Perfume「Future Pop」>>> Spotify Web Playerへ
この動画の4分半あたりからゴールデンルールその2「レンタルはしない」を語っています。
「たとえ環境が劣っていたとしても、自分が所有できる範囲のもので頑張りたい」
まとめ
この二人の動画を観ていると、一見反対の事を言っているし、やっているように見えますが、私から見ると「自己肯定感」を感じます。
私にとっては、大きなスタジオで精鋭のミュージシャンが集まって曲を作ろうが、一人でプライベート・スタジオにこもってパソコンだけで曲を作ろうが関係無いわけですが、当人にとっては重要な事なのだと思います。
ここで敢えて「自己肯定感」と言ったのは、半年前に広島市から札幌市に移住してきてから感じている雰囲気の違いが出発点のような気がします。
広島の空気は「自己肯定感」を強く感じます。悪く言えば「自分勝手で、空気を読まない」。札幌の雰囲気では「自己肯定感」が弱いです。良く言えば「空気を読み、周りの人に配慮する」。
どちらが良いか?というのは無意味ですが、ユーミンや中田ヤスタカのような「表現者」にとっては、この「自己肯定感」というのは非常に重要な要素なのかもしれません。
最近知った人間で強く「自己肯定感」を感じるのが、ホストのローランドですが、今年でホストを引退するようです。
【現代ホスト界の帝王の最後の伝説】ROLAND Last Birthday「ROLAND-完全密着- vol.028」 [KG-PRODUCE] >>> YouTubeサイトへ
実は、この人を動画で知ってから、最初に持っていたホスト観とは別の世界を垣間見たような気がしました。そこにはある種の「人間力」を感じます。
「自己肯定感」は「自己皇帝観」とは違っていて、「自分を大切にする」ことが「周囲を幸せにする」原動力になると言っているように思います。
ユーミンの曲のYouTubeコメントを観ると、なぜか海外のファンも日本語でコメントを書いています。今の海外でも有名な若いアーティストやグループへの動画コメントは英語がほとんどです。
どこが違うのかを考えると、おそらくファン層というかユーザー層というか、数字には現れてこない「属性」に違いがあるのかもしれません。
違ってはいても、共有している根っこの部分があるというのが素晴らしいと思えるわけですが・・・
ではでは、きらやん