デスクトップパソコンの大画面でも3Dゴーグルなしに3D動画を立体的に見る方法を紹介します。低スペックPCのGoogleマップでVR体験?SketchfabのVRナウシカ作品をキーボード操作も併用して観るには?Windows Mixed Realityも紹介。NHK VRや北海道VRも?
前提条件の変更
この記事では、デスクトップパソコンでは3DVR360の360度立体視が出来る映像は観れないという前提でした。
しかし、最近(2018年9月)になって、スマートフォンの3DVR360の映像を大画面テレビ(Amazon Fire TV Stickを利用)やパソコンにミラーリングする事で360度立体視が可能な事がわかりました。
NHK VRサイトでは、テレビ番組からのVR映像やカメラマンVRなど多種多彩なコンテンツが観られるので、一度覗いてみる事をオススメします。
★ 2020年9月時点の情報:以下の記事でSketchfabサイトにアップされている「風の谷のナウシカ」の2つのシーンをVRモードでデスクトップPCのChromeブラウザーから立体視して楽しむ方法を紹介しています。キーボード操作でカメラを上下左右前後に移動させカメラアングルを決める方法も紹介しています。
DAZ StudioやBlenderなどの無料で使える3DCGアプリを使ったデジタル美少女作品づくりを、Windows1…
★ 2021年12月時点の情報:Creative Office Harukaが運営している「360° PHOTOS」サイトの一部である「北海道 360°パノラマVRツアー」サイトは以下です。高画質360VRで北海道の観光名所をVR体験できます。
★ 2022年12月時点の情報:パノラデザイン有限会社 パノラマ写真家の横谷 恵二(ヨコタニ ケイジ)さんの撮る北海道を中心とした高解像度VRパノラマ写真サイト「PANORAMA JOURNEY」は以下です。横2分割表示が可能ですが、スマホでは私のAndroid12のXperia10iiiでは操作ができませんでした。Android9の古いスマホではOKでしたが・・・
はじめに
★ 以下からの記述は、記事を投稿した当初(2017年7月)の前提で書かれています。現在では3DVR360映像も大画面テレビやパソコンでも360度立体視が可能です。
デスクトップパソコンのブラウザーで観ることができる3D動画は、単なる3D動画のみとなります。スマートフォンでは3DVR360つまり上下左右360°が見渡せる3D動画も観ることができますが、デスクトップではこの動画は3Dに対応しません。
単なる3D動画はスタートすると初めから映像が左右に分かれて2つ見えます。通常の1つの映像にはできません。そういう映像に最初から作られています。3DVR360では最初は1つの映像であり、ブラウザー上で360°を見回せる操作が可能です。(Chrome,Edge)
デスクトップで3D動画を観るには、単なる3D動画を選んで再生して観てください。
デスクトップで3D動画を観るには
クロスアイテクニックを使います。左右の目の視線を画面の手前でクロスさせることで左右の映像を重ね合わせます。以下の動画を参考にして、試してみてください。
左右に3つの映像が観えるようになります。がんばって両目を寄せると、中央の正方形の映像が立体的に見えるようになります。デスクトップの場合はスマートフォンと違って、ピントがボケることは無いので、その点はやり易いです。
単なる3D動画の例
先ずは3D静止画で慣れましょう。全画面表示でもOKです。
少し動きのある3D動画です。2001年宇宙の旅!
低スペックPCのGoogleマップでVR体験
最も手軽にVR体験を行うには、Googleマップのストリートビューから360°VRを楽しめます。スマホの場合は、Googleストリートビューアプリ(Android / iOS)を使って、ジャイロセンサーを用いてデバイスの向きを検知し自動的に画面表示が追従します。
MacBook Airっぽい1万円台のスリムノート「YEPO 737T」がもうすぐ届きますが、メモリーが2GBなのでブラウザーメインで使うつもりです。手始めにブラウザーだけでVRを楽しむ方法を紹介します。スティックPCのChromebitで[…]
Windows Mixed Reality
VRとARを融合したMRがMicrosoftで開発され、今では対応するヘッドセットが各メーカーから出荷され始めており、日本でも通販で5万円前後で購入が可能になりつつあります。
ここで気になる「SteamVR」のプレビュー版(無料)もWMRで利用が可能になったようです。
現在、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」にて、「Windows Mixed Reality for SteamVR…
WMRは予想していたほどには高性能なPCスペックは要求しないようで、インテルi5/8GBメモリーくらいでも動きそうです。
さらに画質レベルを少し落として対応させることも可能なので、新しい一般的なPCをお持ちであれば検討の余地があると思います。
ただし、本格的なゲームなどをプレイするにはやはり高性能なPCが必要になります。以下の記事を参考にしてください。
Windows 10最新アップデートの目玉機能として加わった「Windows Mixed Reality」。仮想現実の世…
★ 試しにレンタルしてみたい人は、Rentioがオススメです。3泊4日で4,980円なので手軽に試せます。
VR Windows Mixed Realityヘッドセット AH101を送料無料で格安レンタル・お試し出来ます。初めて…
★ 最近、富士フイルムの「チェキ」をRentioからレンタルして試してみた時の紹介記事は以下ですのでレンタル方法の参考にしてください。
Google Earth VRがストリートビューに対応?
最初は何のことだか理解が出来ませんでしたが、以下の動画を観て納得しました。
Google Earth VR — Bringing the whole wide world to virtual reality
Google Earth VR lets you explore the world from totally new …
こちらはゲームの位置付けなので、けっこう高いハードウェアスペックが要求されますが、3DVRゲームを楽しんでいる方には「そんなもんで楽しめるの?」かもしれないですね。
東京タワーや東京スカイツリーを3DVRゴーグルで見上げて楽しむのがゲームなのか?とツッコミたくはなりますが、あまりゲームには興味が無い人にも楽しめる優れたコンテンツであることは確かです。
Google Earth Pro(無料)でフライトシミュレーター?
普通のGoogle Earth Pro(無料)なら、普通のスペックのパソコンで東京をフライトシミュレーターで飛ぶことが出来ます。
3DCG簡単無料ソフトの「スケッチアップ」とGoogle Earth Proを連携させて使う方法で、以下のようなフライトシミュレータを楽しむことができます。
ゲーム制作のプロではない人でも無料の「Unity」でアイデア勝負でスマホゲームを作って成功した話をよく聞きます。「スケッチアップ」は建築物のシーンが得意で「Google Earth」と連携が出来るので活用の場が広がりそうですが?[…]
まとめ
このクロスアイテクニックはやはり目が疲れます。長時間の動画は無理だと思います。一方で、短時間の動画を次々と観るような用途には向いていると思います。そう考えるとミュージックビデオは3分から5分が多いのでピッタリだと思います。
少女時代の単なる3Dビデオです。
こういった技術に関しては韓国の方が早くから取り組んでいますね。日本ではAKB48が3DVR360で番組のプロモーションを始めました。
デスクトップでのクロスアイテクニックは、スマホを3Dゴーグルに入れたり出したりが無いので、3D動画を切り替える時は楽です。360°VR動画はスマホと3DゴーグルやVRヘッドセットでしか体験できない没入感があるので、TPOで切り替えて楽しむって感じですね。
ではでは、きらやん