コロナ感染予防で活躍しているマスクですが、耳の不自由な方の手話や、接客業の方など、話し手の表情がわかりにくいのでコミュニケーションに悪影響も。そこで、まだ課題はあるものの、透明マスクとその作り方を紹介します。
はじめに
お年寄りや体の不自由な方にも優しいコピー機の研究・開発を行っていましたが、当時はまだユニバーサルデザインの社会的な認知度は低かったと感じます。
私の前の席の社員は耳が不自由だったので、最初はなかなかコミュニケーションが取れなかったのですが、半年間手話教室に通った結果、日常生活レベルでは雑談もできるようになりました。
手話は手の動きで会話するように思えますが、実は顔の表情や口の動き、つまりいわゆる「唇を読む」ことによりスムーズに会話ができます。彼も私が手話ができなかった時も、私の唇を読んで7割くらい理解していたようでした。
マスクによってこれができなくなった今は、耳の不自由な方々には非常にコミュニケーションが取りづらくなっていると容易に想像ができます。
さらに、接客業の方々は「スマイル0円」と言われるように、特に日本では笑顔や表情が無言のセールストークになっているのではないか?と思われます。
そこで、まだ課題は多くありますが、透明マスクと、その作り方を紹介したいと思います。
透明マスクのYouTube紹介動画
映像のみで無音です。
透明マスク(トールマスク)をつけてみて
紹介記事
このマスクを考案し作り方を無料で公開している「特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスター」のPR記事です。コミュニケーションのバリアフリー化を推進しているNPO法人です。
特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスターのプレスリリース(2020年5月25日 13時01分)新型コロナウイ…
透明マスクの作り方
以下の記事を参考にしてください。
作り方は以下のリンクをクリックすると、PDF文書がダウンロードできます。
【注意事項】
https://bit.ly/2M7AtDz
・非営利な目的の範囲において、透明マスクの作り方と型紙は自由にご使用ください。
・今回紹介した手作りの透明マスクについて、医療検証は行われておりませんので、お取扱いは感染対策に関する十分な知識のもと、あくまでも代替手段の 1 つとしてご使用いただきますようお願いします。
飲食がしやすい工夫とか?
マスクは、上記の透明マスクも含めて、飲食する時は基本的に外す必要があります。
この透明マスクのように、ある程度強度のある材質と形状であれば、上下にパーツを分割して、マスク本体は装着したままで、下の部分を跳ね上げたり、下に降ろしたりして、そのまま飲食が可能な構造にできるのではないか?と考えます。
もちろん、素人が作るにはハードルが高いですが、そういった成形ができるスキルを持った人や業者であれば、作ることができるのではないか?と期待します。
私が現役世代だったら、実行あるのみですが、さすがに年金生活で日々の暮らしを何とか切り抜けているような身ではままなりません。
ひょっとすると、3Dプリンターが使える高校生が作ってくれるかも?と期待していますが・・・
まとめ
外出自粛で町内会活動や交通安全、少年補導員などのボランティア活動はすべてが7月末まで臨時休業中です。活動員に高齢者が多い現状を考えると、やむを得ない状況だと思います。
一方で、小学生の頃から手を動かしてモノを作ることが好きだった私は、その延長線で商品開発技術者になってしまいました。
ある日、バッタリと中学の理科の先生に本屋で出会った時には「悪い道に引き込んでしまって悪かったなあ」と冗談を言われました。その先生は、私をアマチュア無線クラブに引っ張り込んだ張本人です。
こんな社会状況下で、そのモノづくりのスキルを活かせない自分が情けないと思いつつも、今できることで、少しでも役に立つ情報をブログで発信していきたいと思います。
ではでは、きらやん