手持ちのMac miniをChromebookからChromeアプリの「VNC Viewer for Google Chrome」を使ってリモート操作しているので紹介します。WindowsやMac、LinuxのChromeでも使えますが?
はじめに
Chromebookをメインで使うようになってからは、WindowsやmacOSを使う機会が減りましたが、仮想WindowsのPaperspaceが使いやすいので、Windowsは3DCG/VRやDTMなどのマニアックな用途で使っています。
一方で、仮想macOSのMacinCloudはPaperspaceに比べると使いにくいので現在は使っていません。
しかし、Mac専用アプリのGarageBandやMainStage、XcodeのiOSシミュレーターなどでDTMを楽しみたいので、手持ちのMac miniを時々使いますが、現在ではChromebookからVNCを使ってリモート操作しているので紹介します。
ちなみに、VNCビュアー(Android / iOS)はスマホやタブレットのアプリが多数存在するので、モバイルデバイスからもMacの操作が可能ですが・・・
Mac mini
現在販売中のMac miniは以下のアップルストアから購入が可能です。
私の手持ちのMac miniは「Late 2012」というモデルです。
発売当時の記事は以下です。
当時のアップル製品は値引き無しだったので、全体的には高価な印象がありましたが、このMac miniに限っては、少なくとも私の印象ではリーズナブルだと感じていました。
ハードディスクなので大容量ですが、さすがにSSDやeMMCと比べるとアクセス速度が遅いですが・・・
Mac miniの中古品は多く出品されていますが、価格が安いものはそれなりです。
ChromebookからVNCでMacをリモート操作
ChromebookとMacは同じWiFiルーターのネットワークに接続します。2.4Ghzと5Ghzが使える場合は、どちらかに統一して接続します。
Mac側の準備
ChromebookからVNCで接続するには、事前にMac側の設定が必要です。また、MacのIPアドレスを確認してメモをしておいて、Chromebookから接続する際にそのIPアドレスを入力する必要があります。
アップルメニューの「システム環境設定 > 共有」をクリック。
「画面共有」にチェックを入れオンにします。
私の場合は、仮想Windowsとのファイル共有のために「ファイル共有」もオンにしていますが、通常は不要です。
画面共有の「コンピューター設定…」をクリック。
「VNC使用者が画面を操作することを許可」にチェックを入れ、その時のパスワードを登録して「OK」をクリック。
「システム環境設定」のホーム画面に戻って「ネットワーク」をクリック。
WiFiのIPアドレス(xx.xx.xx.xx)をメモしておきます。
★ ChromebookからMacにVNCで接続するには、Macをログアウトしておきます。Mac側でも操作したい場合は、VNCでリモートログインした後で行います。
以上で、Mac側の準備が完了です。
Chromebook側の準備
ChromeブラウザーにVNCビュアーのアプリをインストールします。WindowsやMac、LinuxのChromeブラウザーでも可能です。
以下のChromeウェブストアに行きます。
ブラウザに新機能を追加して、ブラウジング環境をカスタマイズできます。…
私の場合はすでにインストール済みなので上記のようになりますが、インストールしていない場合はインストールボタンが表示されるのでクリックしてインストールします。
「アプリを起動」をクリック。インストールされていれば、Chromebookでは画面左下のボタンをクリックするとアプリボタンが表示されます。
起動後にタスクバーに固定しておくと便利です。VNCアイコンを右クリックし「固定」をクリック。
Windows/Mac/LinuxのChromeブラウザーではブックマークバーの左端の「アプリ」をクリックして起動ができます。
以上で、Chromebook側の準備が完了です。
ChromebookからMacに接続
VNCアプリを起動します。
MacのIPアドレス(ポート番号は不要)を入力し「Connect」をクリック。
ユーザーをクリックしてログインします。
下に表示されるVNCビュアーのツールバーのボタンにより、全画面表示やスケーリング(縮小表示)などが可能です。
また、アップルメニューの「システム環境設定 > ディスプレイ」でデスクトップ画面の解像度の変更ができます。
私の場合は、Mac miniに32インチのフルハイビジョンテレビを接続して使っていたので、テレビの解像度の1920×1080で表示されていましたが、VNC接続後に解像度をいじると1280×1024が最大になりましたが・・・
Macをリモート操作
ChromebookのマウスカーソルにMacのマウスカーソルが追従します。
ドックから例えばMac専用アプリの「MainStage3」を起動してみます。50GB以上のサウンド・ライブラリー付きの音楽アプリが3,600円でMac App Storeからダウンロードできます。
まとめ
VNCで操作するのは少々かったるいかな?と思いましたが、Chromebookに比べると私のMac mini自体の動作が緩慢なので、直接Mac miniを操作している感覚で使えています。
Chromebookのマウスとキーボードと画面をMacと共用できるので、MacをサブPCとして使う場合は便利です。
仮想macOSのMacinCloudと比べると、MIDIキーボードなどのハードウェアをUSBで繋いで使えたり、iPod touchのThumbJamやGyroSynthなどのiOSアプリを使ったWiFi経由の一人手弾きセッションなども楽しめます。
以下はWindowsで行う例ですが、Macの「アプリケーション > ユーティリティー > Audio MIDI設定」で同様に可能です。
こういったマニアックな使い方はChromebook単体ではできませんが、仮想WindowsやVNCなどを活用すると、Chromebookの日常的な作業効率の良さにプラスして楽しめると思います。
ではでは、きらやん