Xperia10 iii liteのHDR有機EL+空間オーディオで自宅での映画館体験を試す

Xperia10iii liteはミドルレンジにもかかわらず、HDR有機ELディスプレイと空間オーディオで映画館並みの体験が可能です。今回は2Dレンズを装着したVRゴーグルと3Dステレオスピーカーのシミュレーション実験を組み合わせた方法を紹介します。

はじめに

乃木坂46がCMに出ているXperia Viewに興味を持ちましたが、一般的な映画コンテンツを観ることができないので諦めて、手持ちのXperia10iii liteで一般的な映画コンテンツで映画館並みの体験ができないか?自分なりの方法でチャレンジして、ある程度の成果が得られたので紹介します。

HDR有機ディスプレイによる高コントラスト映像

今までは、食卓にXperiaを置いて、それに覆いかぶさるようにして、巻いたタオルの上にアゴを乗せて目と画面の距離が5cmくらいで映画コンテンツを観ていました。私は0.05以下と強度の近視なのでこれが可能です。

以下の記事のように、3DVR映像をゴーグル無しで観ることを以前からやっていたので、比較的このスタイルに慣れていました。

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今回は、2Dレンズ付きのVRゴーグルを購入して試しました。アマゾンで4,800円でエレコムのVRゴーグルを購入して使っています。その気になれば、VRゴーグルを装着した状態でも前面のパネルを半開きして、2Dレンズを通してスマホ画面を観ながら指でのタッチ操作も可能です。

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Xperia側の設定は「画面設定> 明るさ > 明るさの自動調節」をオフにして「明るさのレベル」をトップに表示されるバーのスライダーを右端までスワイプして最大にしています。観終わったら自動調節に戻しています。

また「画質 > 画質設定 > 色域とコントラスト」をスタンダードモードにし「動画の画質 > 動画再生時の画質最適化」をオンにしています。こちらは設定を固定しています。

ドルビーアトモスなどによる空間オーディオ

iPhoneでは空間オーディオを楽しむにはAirPods Proなどの空間オーディオに対応した最新のイヤホンかヘッドフォンが必要になりますが、Xperiaでは一般的なイヤホン・ヘッドフォンが使えるので、手持ちのお気に入りの機材が使えます。

ただし、2Dレンズ付きのVRゴーグルを使う場合は、音量調節がやりにくい(やろうと思えばできる)ので、私の場合は音量調節がヘッドフォン側で可能なBOSEのノイキャンヘッドフォン「QuietComfort 35 wireless headphones II」の中古品を使っています。

しかし、イヤホンやヘッドフォンでは空間オーディオと言えども、映画館のように前面から音が聴こえるのではなく、自分の頭を中心とした空間で音が鳴るので、慣れるまでは多少違和感を感じます。例えば、以下の動画をイヤホンかヘッドフォンで聴いてみてください。

3Dステレオスピーカーのシミュレーション実験

以前に使っていた「Spacestation V.3」の3Dステレオ方式を、手持ちのJBL ポータブルBluetoothスピーカー3台(Charge4 + FLIP4 x 2)とSteinbergのUSBオーディオインタフェース(UR44C)で実現する実験を行っていました。

以下は、バイノーラル録音しているので、できればイヤホンかヘッドフォンで聴いてみてください。

この方法は、Xperiaからハイレゾ(LDAC)でFiiOのBluetoothレシーバー(BTR3K)に送信して、そこからのバランスオーディオ出力をSteinbergのUSBオーディオインタフェース(UR44)に4チャンネルに分けて入力し、2チャンネル分を位相反転してミックス(内部のDSP処理)しています。

ですから、XperiaでAmazon Prime VideoアプリなどでHDR対応のドルビーアトモス空間オーディオの音を上記の3Dステレオ実験機材にBluetoothで飛ばせるので好都合です。

なお、3Dステレオと似たような方式の以下の製品などがソニーから販売されています。

ソニー製品情報・ソニーストア

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最近では、以下のようなBluetooth機能が内蔵されたJBLのモニタースピーカー(アンプ内蔵)なども人気があるので、本格的なオーディオで楽しみたい方は検討されると良いかと思います。

まとめ

Prime Videoなどの著作権管理された映像はCastなどでテレビに飛ばしても映らないので動画にはしていませんが、夜に部屋を暗くしてこのセットで映画を観ると、映画館の体験がある程度できることが確認できました。

一方で、やはりテレビに繋いでいるFire TV StickでPrime Videoなどの映画コンテンツを見慣れているので、自宅でリラックスして観るにはこちらの方が疲れないですし、リモコン操作ができるので便利です。

映画にドップリ浸かって楽しみたい時には、今回の方法をオススメします。

ではでは、きらやん