アイドル本2冊が2019上半期のベストセラーに?!

NHKの番組を観ていると樹木希林の「一切なりゆき」が2019上半期のベストセラー本1位となったらしいので興味を持ちネットで調べてみると日本人の今の意外な読書傾向が見えてきたので紹介します。乃木坂46のメンバー作品2冊の売れ行きとは?

2019年上半期で最も売れた本は?

以下の記事を参考にしました。

https://hon-hikidashi.jp/more/84609/

2019年上半期ベストセラーTOP20

2位の池田大作「新・人間革命」は学会員がほとんど買っていると思いがちですが、発売日が2018年11月1日なので学会員は昨年中にほとんど買っていると思われます。

2019年に入ってからのランキングなので、おそらく一般の読者家が買った結果だと私は推測しています。AI・ロボットに取って代わられて方向性を見失った時には読んでみたい本だと思います。

 

ここで注目したのは、若い世代のビジネス書や小説などへの回帰現象です。インターネットやスマートフォンの普及でアナログな本から離れていった世代が今なぜまたアナログに戻ってきているのか?

平成生まれのランキング

平成生まれのランキング本

私の予想では生田絵梨花「インターミッション」がトップで、高山一実「トラペジウム」が2位ではないか?と思っていましたが外れました。さらに、ビジネス書の前田裕二「メモの魔力」が2位なのは意外で驚きました。

この順位に私は若い世代がアナログの本に回帰している現象の本質が見えてくるような気がしています。

男女別10代から20代

男女別10代20代ランキング本

微妙にランキングが異なっていて面白いです。特に同世代の男女の違いがわかるので興味深いと思います。乃木坂46メンバー2名を支持しているのは本の世界でもやはり圧倒的に男性のようですが・・・

30代以上(参考)

まとめ

自分の読書傾向を年代別に振り返ってみると、10代は文学全集を中心にした一般教養的な本やスタンダード・ナンバー的な作家の本が多かったと思います。特に好きだった作家は?と聞かれると、SF小説のジュール・ヴェルヌと答えていますが・・・

20代に入ると記憶は曖昧ですが、安部公房や松本清張などのSFっぽいものや精密な推理小説などの好きなジャンルを確立して「ハマる」感じでした。

30代以降は宮部みゆきや北川悦吏子など、テレビや映画などのメディアからインスパイアされた作家に興味を持つようになりました。自分から取りに行くというより、周りから影響を受ける感じです。

50代以降は時代を逆行して、夏目漱石「草枕」とか芥川龍之介「羅生門」、深沢七郎「楢山節考」といった10代に読んだような名作を再び読み返す回帰現象がありました。なんらかの精神的な大きな変化がこの頃に起こっていたような気がします。

最近読んだ本といえば、五木寛之「ゴキブリの歌」Kindle版をスマホで読んだりとか、かなり偶然性に左右されるような傾向があります。感動したいとか深く考えたいのではなく、何かのヒントを得たいみたいな漠然とした点から線に繋げるプロセスなのでしょうか?

ではでは、きらやん