Audiobusを使って、Blocs WaveでミックスプレイをしながらLoopyで一旦録音し、それを再生しながらMoog FiltatronでフィルターとディレイをXYパッドでぐりぐりいじって録音し、SoundCloudにアップロードしたので紹介します。
Blocs Waveでミックスプレイ
前回はBlocs WaveをAbleton Liveのセクションプレイもどきの方法で曲を作りましたが、今回はBlocs Waveのパッド操作のみでミックスプレイをしてみました。途中で全部の音を一括でミュートすると同時に1つのパッドのみを鳴らし始める操作に挑戦しましたが、パッドの左にあるスピーカーアイコンのソロボタンを使えばOKです。
Loopyへは、今回はトラックに録音しました。Filtatronの画面のままでAudiobusのサイドパネルの「REC」ボタンをタップすれば録音スタートできます。画面をLoopyに切り替えずにできるので便利です。
この段階でSoundCloudにアップロードしたものが以下です。今回はLoopyから問題無くアップロードできました。
これを元にMoog FiltatronをAudiobusのFXにセットして音の加工を行います。
Moog Filtatronによる音の加工
Moog Filtatronについては以下の記事を参考にしてください。
【iPhoneアプリ】あのMoogの音楽アプリでリミックスしてみる?!
Filtatronはフィルターだけでなく、簡単なアナログシンセサイザーやサンプラーの機能も含まれており、サンプラーは録音ができてSoundCloudにアップロードまでできるので、このアプリ1つで完結できます。今回はAudiobusのFXにセットしてフィルターやディレイとして使いました。
フィルターやエフェクターのアプリは他にもありますが、iPad専用のものが多く、iPod touchやiPhone対応のものだと、多機能なマルチエフェクターでも音が悪かったりノイズが出たりするものがあります。Filtatronは機能はシンプルですが、音質が良くノイズも出ないので安心して使えるアプリと言えます。
iPod touch/iPhoneで使えるマルチエフェクターではEcho Padが比較的使えますが、Filtatronの品質には及びません。以下がURLです。
https://itunes.apple.com/jp/app/echo-pad-multi-effects-processor/id573511415?mt=8
AudiobusのINにLoopy、FXにFiltatron、OUTにLoopyをセットします。
次にFiltatronのXYパッドの画面を表示します。
サイドパネルの三角のプレイボタンをタップするとLoopyのトラック1の再生が開始されます。音を聴きながら録音開始タイミングに来たら「REC」ボタンをタップしてLoopyへの録音を開始します。自動的に最初の空きトラックに録音が始まります。
再生される曲に合わせてFiltatronのXYパッド上で指を滑らせて音の加工をします。フィルターは思ったより効きが悪く、特にレゾナンスを上げてもさほど過激な音にならないので、主にディレイを使う方が面白いと思います。
曲が終わったら「REC」ボタンをタップして録音を停止し、プレイボタン(ポーズ)をタップして曲の再生も止めます。以上でFiltatronによる音の加工を施した曲が出来上がりました。
Moog アナログ シンセサイザー 自作 キット モーグ Werkstatt-01 [並行輸入品]
まとめ
今回の方法で私が作った曲をSoundCloudにアップロードしたものが以下です。少々過剰にFiltatronを使っていますが、デモサンプルということで・・・
Audiobus仕様の音源アプリとしては、ヤマハが出している「Yamaha Synth Book」と「FM Essential」が無料なのに高機能・高品質で驚きます。なぜかというと、どちらもヤマハのハードウェアシンセサイザーを売るためのプロモーションだからです。それにしたもありがたいわけですが・・・
「Yamaha Synth Book」はヤマハシンセ40年の歴史が詰まったコンテンツですが、その中に含まれている「Music Remixer」が面白いです。前回のセクションプレイがすぐに楽しめますし、初音ミクのボーカルもあります。以下のページを参考にしてください。
【iPhoneアプリ】無料で初音ミクがプレイできるRemixerとは?!
ここまで簡単・便利だとすぐに飽きてしまうという方には「FM Essential」がおススメです。基本的にはFM音源を手弾きするのですが、半自動演奏の機能、例えば、スケール設定ができるアルペジエーターやコードキーボードなどがあり、ドラムマシンも付いています。以下の記事を参考にしてください。
FM音源を搭載。リアルタイムにシンセサイザーの演奏や音色の編集ができる iPhone/iPad用アプリケーション FM Essential
こういった完結型音楽アプリは便利ですが、Audiobusの使い方としてはやはりシンプルで高品質な音楽アプリを組合わせて使う方が合っているように思います。
今回の一連の企画はこの記事で一旦終了します。今後面白い使い方やアプリが見つかったら再度レポートしたいと思います。
【iPod touch】iOS音楽アプリBlocs WaveとAudiobusでセクションプレイもどき?!
ではでは、きらやん