【LikeDis】日本人の好みに合わせてくれる音楽アプリとは?!

無料でBGM的に音楽ストリーミングができるサービスと言えばSoundCloudやSpotifyあたりが人気ですが、海外企業なのでレコメンドが日本人の好みにはイマイチ。日本企業のLikeDisなら日本人の好みに応えてくれそうです。

livedoorNEWSの記事から引用

2014年6月17日の記事なので少々古いです。

Spotifyに勝つには「まず日本人に愛されるサービスを」無料音楽ストリーミング『LikeDis』の構想が面白い

欧米を中心に4000万人以上の会員(2014年5月時点)を誇る『Spotify』の日本参入が伝えられて以来、音楽ストリーミング・サービスにまつわる動きが活発になっている。

今年5月に米AppleがBeats Electronicsを30億ドルで買収したのに続き、6月には米アマゾンがAmazonプライムでの音楽ストリーミング・サービスを開始するなど、世界的企業がしのぎを削っている。

こうした中、日本発のストリーミング・サービスが新たに立ち上がるという情報が編集部に入ってきた。無料の音楽ニュースアプリ『LikeDis』を提供する株式会社LikeItが、近々この分野へ参入するというのだ。

日本でも、すでにソニーやUSEN、レコチョクなどが“定額で聴き放題”の音楽配信サービスを提供している。とはいえ、現在のところ、定番と呼べるほどのシェアを獲得しているサービスは一つもない。

その理由として、日本は海外以上に楽曲の著作権管理・使用のハードルが高く、収益力のあるビジネスとして確立するのが難しいという課題も指摘されているが、LikeItは直面する壁をどう乗り越えてようとしているのか?

同社の開発陣に、開発中のサービス構想を直撃した。

日本で人気のソシャゲやニュースアプリにヒントがあった

(写真左から)株式会社LikeIt代表取締役の松山氏と、エンジニアの城前氏、渡邉氏

今年3月にローンチした『LikeDis』は、幅広いジャンルの音楽ニュースを配信するほか、50万組超のアーティストプロフィールの閲覧、iTunesに存在する楽曲の試し聴きなどができるアプリとして知られている。

新たに始めるストリーミング・サービスは、この『LikeDis』の進化形として企画・開発(事前登録用のティザーはコチラ)しているというが、既存の音楽配信サービスとはどう差別化を図るのか。

コンサルティングファームのアクセンチュア出身で、LikeItの代表取締役を務める松山高和氏によると、肝となるのは

【1】専用アプリの開発で「音楽プレーヤーとしてのスマートフォン」を再発明
【2】ソーシャルゲームを参考に、「基本無料モデル」でスタート
【3】日本人が好むであろう音楽ジャンルを再定義し、レコメンドしていく技術開発

の3つだという。

「ダ ウンロード型音楽配信の世界では、iTunesを筆頭に世界のスタンダードとなるサービスが生まれていますが、ストリーミング・サービスではデファクトと 呼べるサービスがまだ存在していません。その原因を突き詰めると、2つの課題があるのではないかと我々は考えています」

それは、皆が持ち歩くスマートフォンを前提とした際に「ストリーミングで楽曲を楽しむ環境」が整備されていないというデバイス側の課題と、特にライトユーザーが「新しい楽曲を知る機会」が少なくなってしまったという課題だ。

デバイス側の課題は【1】の取り組みによって、つまり「ストリーミング視聴に最適化されたアプリの開発」(松山氏)によって解消していくという。そして、もう一方の課題を解消するための糸口が【2】と【3】になる。

まだ一般には根付いていない音楽ストリーミング・サービス。今後を松山氏はどう見ているのか

「日本で大きく伸びたソーシャルゲームは、課金方法についてさまざまな議論がありました。しかし、このジャンルが確立した『基本無料モデル』は、音楽産業が抱える課題を解決し得ると思うんです」

近 年は、CDショップの衰退や音楽ジャンルの細分化、ネットという「非マスメディア」で音楽に触れるユーザーの増加などを背景に、人々が新しい音楽を認知す るパターンそのものが変容している。その中で、音楽産業全体が収益を上げていくためには、改めて「楽曲を知ってもらうための場」を創出しなければならな い。

そこで『LikeDis』は、ユーザーが楽曲と“出会う”機会を増やすことに目的に、各ユーザーが好むジャンルの楽曲を無料で配信することに注力。サービスが定着した後に、ソーシャルゲームで言うところの有料課金=有料での楽曲視聴を提供していく考えだ。

「こ のビジネスへの参入を決めて以来、多くのレーベルやアーティストとお話してきました。その中で痛感したのは、CD販売が低迷する中で最も変化を求めている のは当の音楽業界だということ。我々の考えるビジネスモデルを定着させることで、音楽業界全体が再び盛り上がればと考えています」

気になる音源の取得方法は、ネット上にあるフリー楽曲を中心にクローリングして収集してくるやり方と、レーベル・アーティストから直接楽曲を提供してもらうやり方の2つで行うと松山氏。

前者は場合によって著作権法に抵触してしまう懸念も生じるが、「GunosyやSmartNewsといったニュースアプリと同じような方法で楽曲を扱うことで、著作者に不利益を与えないように配信する仕組みを準備している」(松山氏)という。

これらの施策によって、著作権問題をクリアした約1億曲のラインアップをそろえると意気込む。

レコメンド機能とプレーヤーアプリには「驚き」が必要

『LikeDis』が世界企業と伍して戦うには、エンジニアである城前氏と渡邉氏の創意工夫が不可欠だ

もう一つ、コアな音楽ファン以外にもストリーミング・サービスを楽しんでもらうための取り組みとして、『LikeDis』ではユーザー1人1人の好みを分析しながら楽曲をレコメンドし、プレイリスト生成などをサポートする機能を搭載する予定だ。

レコメンドはSpotifyやBeats Musicといったメジャーサービスも力を入れている部分だが、『LikeDis』は【3】で記したように「日本人好み」を重要視して開発を行っている。

「Spotifyのような海外の音楽配信サービスの場合、海外ユーザーの嗜好を前提にしているので、アニソンのように日本人ユーザーが好みそうなジャンル分けが存在しません。そこに勝機があると見ています」

こ ういった構想を具現化するには、どの点をとっても高度な技術力が必要不可欠である。その大役を担うのは、LikeIt所属のエンジニア、城前氏と渡邉氏 だ。城前氏がバックエンド全般とレコメンドを司るデータマイニングを、渡邉氏がネイティブアプリのフロントエンド担当となっているが、双方が密接にかかわ りながら「今までにないUI/UX」づくりに取り組んでいる。

城前氏はガラケーコンテンツの受託開発からスタートし、その後ソーシャルゲー ムの高負荷対策などを手掛けてきた経歴を持つ。2010年代に入ってからは、海外でパーソナライズやレコメンデーションサービスの気運が高まり出したのを 機に関連知識を独学。類似度計算手法として知られるコサイン類似度についてや、メタデータ活用、オンメモリのデータマイニング手法などに精通している。

「今 のところ、『LikeDis』のレコメンド機能は協調フィルタリングの技術を用いて開発していますが、かなり応用しています。特に、ユーザーの嗜好を把握 して楽曲を配信するロジックと、嗜好と近い楽曲と新たに“出会っていただく”ロジックの両立には手間と時間を割いていますね」(城前氏)

そして、ユーザーに新しい音楽体験を提供するためのプレーヤーアプリ開発を進めているのが渡邉氏。同氏はかつて業務用システムの受託開発などを経験しており、その際に機械語のレベルまで学んだことで、スマホの性能を最大限に引き出すことにこだわりを見せる。

まっ たく新しいユーザー体験を作るためにビジネス面・開発面の双方でディテールを詰めている『LikeDis』開発陣。現在は5名のチームによる完全内製で企 画・開発を進めているというが、リリースまでの期間短縮と今後のサービス発展を視野に入れ、エンジニアを募集中とのこと。

海外のメジャー企業による“黒船襲来”にも負けず、国内外でスタンダードとなり得るストリーミング・サービスを創りたいというエンジニアは、彼らの目指す道筋を共にしてみるのもいいかもしれない。

取材・文/浦野孝嗣 撮影/竹井俊晴

Spotifyはまだ日本には上陸していないですが、音声CMを聞いていると近そうな気がします。Spotifyを日本で聴く方法は以下の記事を参考にしてください。

【Perfume】を無料の定額制音楽配信サービスで聴くには?!

LikeDisをインストールして使ってみた

iOS版とAndroid版のアプリがありますが、今回はiOS版のアプリをiPod touchにインストールして使ってみました。私は音楽はほとんどiPod touchで聴いています。

LikeDisインストールして開きます。

LikeDis「START」ボタンをタップします。

LikeDis好みの音楽を選びます。「Start」ボタンをタップします。

LikeDisK-POPもJPを選びます。「JP」をタップしました。

LikeDis「2010」をタップしました。

LikeDis「K-POP」を選びました。

LikeDis「Girls’ Generation」を選びました。

LikeDis「Pick More」を選び、同じプロセスで「TECHNO/DANCE MUSIC」を選びました。

LikeDis「Perfume」を選びました。

LikeDis選択はこれで終わりです。「Finish」をタップします。

LikeDis「OK」をタップします。

LikeDis左にスワイプします。

LikeDisプレイボタンをタップします。

LikeDisやっと演奏が始まりました。Apple Musicのfor Youより長かったですね。あとは放ったらかしで他の作業に移ります。ここからはBGMモードで勝手に選曲してくれます。

2つ前の写真の画面で、今回は「Girls’ Generation」を選びましたが、さらにスワイプすると、Perfumeも現れたので、「Perfume」でスタートすることもできます。

そこで気がついたのですが、指定しなかった「森恵」や「杏里」などのアーティストが表示されました。けっこうマイナーなアーティストなので、人気や有名度からリコメンドしているとは考えにくいです。

つまり、これは明らかにiTunesからiPod touchに同期転送された「ミュージック」で聴ける曲のアーティストからピックアップされたものです。リコメンドはジャンルを指定させることと、デバイスのローカルストレージに入っている曲の両面からなされていると思われます。

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まとめ

iTunesにCDをリッピングしたり、iTunes Storeからダウンロード購入した数で言うと、最もタイトル数が多いのが「森恵」であり、曲数では「杏里」なので、それを把握しているように思えます。

実際に「Girls’ Generation」でスタートすると、3曲ほどメジャーな曲を演奏した後は、「Super Junior」に切り替わり、以後はK-POP男性グループの曲が続きました。これはレコメンドとしてはどうなのかな?と感じました。

次に「Perfume」でスタートすると、ずっとPerfumeのメジャーな曲オンリーで、他のアーティストは全く演奏されませんでした。これもレコメンドになっていません。

そこで、あまり知らない「2NE1」でスタートしてみました。これも他のアーティストは全く演奏されませんでした。

どうも、アーティストの並びがレコメンドの順位になっているような感じです。中央が指定した2つのアーティスト。右側はローカルライブラリー。左側は指定したアーティストに近いアーティストになっています。

私の感じでは、SoundCloudのリアルタイム・リコメンド機能の方が優れているというか、スタートしたアーティストがメインで演奏され、適度に似たアーティストや対局にあるアーティストが挿入され、BGMには適しているように思えます。

LikeDisは、アーティストを選ぶところがリコメンド的であり、ローカルライブラリーの曲もその中に含まれているので、使い方次第では面白いような気がしますね。

Spotifyは特定のアーティストのアルバムをシャッフルプレイ、SoundCloudはおまかせプレイ、LikeDisは気分で好きな音楽を切り替えながら聴くというスタイルになると思います。どれが良いとかいうのではなく、シチュエーションで使い分けると良さそうです。

【少女時代】映像をチラ見しつつBGM的に聴く音楽アプリとは?!

ではでは、きらやん