片手持ちの端末に日本語を話しかけるだけで、高精度で英語や中国語に音声翻訳できるという、海外旅行で無敵なウェアラブル翻訳デバイス「ili(イリー)」が登場しました。「Can I try to kiss you?」けっこう笑えます。
GIGAZINEの記事から引用
Google翻訳などの翻訳サービスは、そのまま英文を貼り付けても自然な日本語に翻訳されないことがあります。
日本語・英語間の機械翻訳は、英語に近い 言語であるスペイン語やドイツ語に比べて難しいとされているのですが、
片手持ちの端末に日本語を話しかけるだけで、高精度で英語や中国語に音声翻訳できる という、海外旅行で無敵なウェアラブル翻訳デバイス「ili(イリー)」が登場しました。
ili(イリー)- ウェアラブル翻訳デバイスhttp://iamili.com/ja/ iliは話しかけるだけで音声翻訳できる、インターネット不要のスタンドアロン型端末。
iliがどれくらいの精度で音声翻訳できるのかは、以下のムービーを見るとよく分かります。
Kisses in Tokyo – ili (Wearable Translator) by Logbar – YouTubeiliを手にした男性が「I’m gonna try and kiss girls I’ve never met before, using this translation device, ili.」と話しかけると……
男性っぽい声色の機械音声で「この翻訳デバイスiliを使って、初対面の女性にキスを挑みます」と聞こえました。機械翻訳した文章と考えると、非常に自然なアクセントです。
道ばたに立っていた女の子を発見、突然「Hello!」と話しかけると……
iliが「こんにちは!」と翻訳。
驚く女の子たちに「I know this is sudden, but can I try to kiss you?」と聞いてみます。
するとiliは「突然ですが、あなたにキスしてもいいですか?」と翻訳しました。
Google翻訳で同じ文章を訳すると「私はこれが突然ですけど、私はあなたにキスしようとすることができますか?」となるため、
本当にリアルタイム翻訳であれば、かなり自然な会話文に翻訳できていることになります。
女の子たちも問題なく聞き取れたようで、「おかしいよ」「なんで?なんで?」と混乱気味。
同様に別の女性にもキスをさせてもらえないか交渉中の模様。「It’s very normal in the UK」とiliに話しかけます。
「イギリスでは普通の事だよ」と、なぜか少し砕けた口調で翻訳されました。
すると女性は「いやいやいや、ここ日本、日本」と返答しており、まさにその通りと言えます。
また別の女性に場面が変わり、「Today’s weather is beatiful, but not as beatiful as you」と長めの英文を音声入力してみると……
「今日の天気は美しいけれどもあなたほど美しくはない」と、問題なく翻訳できていました。
女性とキスができたかどうかはムービーを最後まで見ればわかるのですが、YouTubeのコメント欄には
「こんなアイデアを本当に夢見ていたけど、使い方を間違ってるよ」
「0:48の 女の子の反応は正しい」
「アイデアは素晴らしいけど、お願いだから日本の女性に配慮して。日本や外国に持って行ってマネしないようにね。どう見てもセクシャルハラスメントだから」
「『僕は本当に常識がなくて脳みそのない金髪の外人です』って訳せないのかな?」
などの英語コメントが寄せられており、炎上気味です。
機能の見せ方はともかく、iliがムービーと同じ精度で動作するのであれば、まさに画期的なアイデア製品であり、「英語→日本語」の翻訳でも日本人が聞き取れるレベルで音声翻訳が可能な様子。
端末は片手サイズで荷物にもならないので、海外旅行などでかなり重宝するはず。
専用のドックに挿し込むことで、インターネットを通じてソフトウェアのアップデートにも対応しています。
ムービーで使用しているのは「日本語・英語・中国語」に対応した1stバージョンです が、2ndバージョンで「フランス語・タイ語・韓国語」、3rdバージョンで「スペイン語・イタリア語・アラビア語」に対応するとのこと。
なお、iliは2016年1月6日から9日までラスベガスで開かれている「CES 2016」のブースに展示中です。
販売時期は記事作成時点で不明ですが、旅行関連事業者のパートナーを募集しており、2016年1月中に申し込めば、2月から実機を試用できるとのことです。
世界初ウェアラブル翻訳デバイス ili(イリー)
詳しくはこちら>>> http://iamili.com/ja/まとめ
メーカー担当者の紹介動画
Youtubeにこんな動画がありました。複数のユーザーが使った結果です。
ili メーカー(日本製みたい)の担当者の説明はこんな感じですが・・・
ili Real-time Wearable Translator without WiFi/3G/4G
2個買って、1個は相手に渡せばけっこう会話ができそうな雰囲気ですね。
これだけ小さいとジェスチャーも交えての会話ができるので、意外と通じ合えるかもしれません。
まとめ
初対面の人との会話は、語学力よりももっと大事な何かがあると思います。第一印象ですね。
これはその人が今までにどう生きてきたかで決まるので、まあツールとは別の問題ではありますが、こういうツールがあれば便利ではあると思います。
先日、音声認識リモコン付きのAmazonのFire TV Stickを買って、音声検索でタイトルを探したりしていますが、ほとんど完璧に認識して表示してくれます。これは驚きです。
音声翻訳の最大のポイントはこの音声認識の精度ではないかと思います。これがクリアされれば、どう翻訳するかは割とそういう技術の蓄積はありそうな気がします。
さらに、日本ではまだ発売されていませんが、Amazonの「Echo」は人間とそこそこ会話ができているので、ネットに繋がればかなりのことができそうですね。
スマートウォッチのようにBluetoothでスマートフォンと繋げれば良いと思います。
ではでは、きらやん