乃木坂46のグループとしての強みは何なのか?私が30人のソフトウェア開発グループのリーダーとして当時作り上げた水平分散型組織を振り返って、全員が主役になれる逆三角形型グループについて考えてみます。
逆三角形型グループとは?
「乃木坂46のリーダーが誰か知ってる?」と聞いても、マトモな答えが返って来た試しがありません。正解はキャプテンの桜井玲香です。
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現在は24歳でアイドルとしては曲がり角に来ていますが、若い三期生からリスペクトされ慕われているお姉さん的な存在になっているようです。
逆三角形型グループというのは、私の独断と偏見で名付けました。
ぽんこつキャプテンが一番下に居て、その上に一期生、その上に二期生が居て、さらに天井に三期生が居るという構図です。
5th YEAR BIRTHDAY LIVE 2017 DAY2 メイキング – 3期生 リハーサルシーン・ステージ裏シーン >>> YouTubeサイトへ
若い人たちを下から支えフォローする体制が整っているように感じます。桜井自身が「ライブで失敗は付き物。でもそんなことより大切なものがライブにはある」と言い切ります。
「One for all, All for one」というラグビーの名言を思い出します。
「ミスは起きるものなので、ミスを責めない。逆にフォローしていなかった事を責める。」というマインドが含まれていますが、彼女のマインドと被るものを感じます。
誤解されがちな「One for all, All for one」の本当の意味 >>>
全員が主役になれる
「全員が主役になれる雰囲気作りは、主役を作らないこと」
逆説的な言葉のように感じますが、実はバッハの音楽から感じる思想にヒントが隠されているような気がします。
バロック音楽の時代は、対位法などの厳密なルールの元で作曲がされていましたが、バッハのピアノ曲を弾いてみると、現代音楽とは少し異なっていることに気が付きます。
特に、右手と左手は常に対等であり、どちらがメインで、どちらがサブということがありません。
しかも、音符一つひとつにそれぞれ明確な意味があり、それらが調和して全体を構成することで曲が出来上がっています。
乃木坂46を知るにつれて、このバッハの音楽のようなグループではないか?と考えるようになりました。
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水平分散型組織
私はそれまでにソフトウェアの開発には一度も携わったことがありませんでしたが、なぜかソフトウェア開発グループのリーダーになってしまいました。
AppleがMacOSXをリリースする直前のことで、1998年頃だったと思います。今から20年前の話です。
当時の職場はと言うと、窓に背を向けてリーダーが座り、その前にメンバーが田の字型に机を並べて座るといった形態でした。
ところが、私のグループだけは、全員が壁に向かって座り、リーダーの私も同じように壁に向かってメンバーと並んで座っていたので、知らない人が来た時には面食らっていました。
部屋の中央にスペースが空くので、そこに会議テーブルを置いて、打ち合わせの時には、掛け声をかければ、各自が椅子をクルリと半回転するだけですぐに開始出来ました。
上下関係を取り払い、全員が横並びで、誰かが困っていたらいつでも全員参加で議論出来る体制を整えました。これを私は水平分散型組織と呼んでいました。
もちろん、メリットがあればデメリットもあるわけで、従来型の組織と比較するのはナンセンスですが、効率が良く、生産性の高い組織であったことは確かだと思います。
それをさらに推し進めると、逆三角形型グループに行き着くような気がします。
乃木坂46のライブに観る全員が主役
Overture ~ ぐるぐるカーテン / 制服のマネキン / 夏のFree&Easy >>> YouTubeサイトへ
まとめ
AKB48は「365日の紙飛行機」で、結果よりプロセスが大切なんだと説きました。
その結果として、地道にプロセスを積み重ねて来た乃木坂46の今があります。
そして、それがAKB48にフィードバックされれば、本当の意味でのライバル関係が築けるのではないかと期待しています。
乃木坂46 「会いたかったかもしれない」 Best Shot Version. >>> YouTubeサイトへ
ではでは、きらやん