広告掲載率?ユーザー利便性と収益率の最適化とは?テスト中!

広告の掲載率をユーザーの利便性と収益率のバランスから最適化しようとテスト中です。5月からAMP化と自動広告を導入し、5月中旬から広告掲載率を64%にまで下げてテストを開始しました。ここ2ヶ月間でのPVと収益の変化と導入効果について考察してみます。

広告掲載率とは?

ブログ運営の経費を補填するために広告(Google Adsense)を掲載しています。広告はユーザーにとってはジャマなものなので、利便性を上げるには広告を減らした方がユーザーエクスペリエンスは上がります。

一方で、広告数を減らす同じPV数でも収益は下がります。しかし、広告のクリック率クリック単価は一定ではなく、クリック率とクリック単価が高い広告を優先的に表示させて、広告数を減らしても収益率を維持することがある程度出来ます。

このことを広告掲載率の最適化と呼んでいます。私の場合は、5月からAMP化と自動広告を導入したのでPV数は増加傾向にありますが、5月中旬から広告掲載率を64%に下げて収益率のテストを開始しました。

今回は、過去2ヶ月間のPV数と収益の変化を分析し、AMPと自動広告と広告掲載率についての考察をしてみたいと思います。

過去2ヶ月間の変化データ

以下がPV数)と収益)と広告表示回数)のグラフです。1日単位です。

PV数と収益と広告表示数

広告表示回数は、私の場合はPV数の約2倍になっています。ですから上記グラフでは相対値として見てください。

これをザックリ見ると、PV数は5月から増加傾向にあり、広告表示回数は5月中旬まで減少傾向にあったのが、以降は安定しているように見えます。収益は平均的には変化はありませんが、ピークが減っていると思います。

モバイルとデスクトップの比率

上記データでは把握できないのが、モバイルとデスクトップのPV数と収益構造の変化です。

以下は、4月初旬の1週間でのPV数の比率です。

PV数の比率

以下は収益の比率です。

収益の比率

つまり、ほぼPV数と収益は比例していると言えます。

ところが、現在では以下のように変化しています。

PV数

PV数の比率

収益青がデスクトップ(トップ)に変化

収益の比率

分析と考察

なぜこのような逆転現象が起こっているのか?と言うと、広告のクリック率クリック単価がデスクトップで相対的にモバイルを遥かに上回るように変わったからです。

つまり、広告掲載率の最適化を行なっている過程で、デスクトップの広告のクリック率とクリック単価を押し上げた結果となりました。

AMP化自動広告の導入、さらに広告掲載率の最適化が、PV数の増加だけでなく、収益構造の変化をもたらしています。

広告掲載率のテスト画面は以下です。掲載率を64%に設定すると、収益率は96%になります。

広告掲載率

テストは継続中です。20日間テストをしてきて、残り日数は34日です。

広告掲載率テスト

現状では、PV数は増加しても、収益額そのものはあまり変化していません。ところが、デスクトップとモバイルの収益構造がドラスティックに変化しているという、表には現れにくい状況が生まれています。

この理由を考察すると、おそらく広告をクリックするユーザーの傾向が関係しているように思います。

つまり、デスクトップの方がより購買意欲が高いユーザーが記事を読んでいると言う事です。

そのことが、GoogleのAIによる広告掲載率の最適化をする過程で、自然とデスクトップユーザーの高い購買意欲をさらに効果的にするような方向に広告の表示方法を変化させているように思えます。

AIは自ら効率的な試行錯誤を繰り返して学習します。おそらくあらゆる広告の表示の仕方をテストして最適化を模索していると思います。

これは人間にとっては不可能なプロセスですが、こういう技術があらゆる場面に導入され、人間はその結果に一喜一憂させられることになりそうです。

ブログ運営への影響

PV数を増加させる目的は、より多くの方々のお役に立てるようなブログにしていくことです。

一方で、収益を増加させる事は目的ではなく手段だと考えています。つまり、収益という指標を元に、ブログの価値を上げていく事で、世の中に貢献したいという願いです。

記事の品質を上げれば、広告主の満足度が向上し、より魅力的な広告が表示されるようになります。それがクリック率とクリック単価を高めるように働き、結果として収益が上がると考えています。

ですから、収益とは、記事の品質向上の結果として得られるご褒美と捉えています。

今回の結果から考えると、PV数の増加はモバイルのAMP化が牽引し、収益構造の変化はデスクトップの広告の魅力を高めることに寄与していると考えます。

従来の「PV数を増やす事で収益を高める」というような運営上の意識変えていかなければなりません。

マクドナルドが、店舗や従業員やメニューの質をドラスティックに改善し、そのためのコストを価格にある程度転嫁しましたが、それが結果的に高い成果をあげることに繋がりました。

 

私のブログ運営はまだビジネスとしては成立していませんが、以下の言葉を肝に命じて頑張りたいと思います。故 松下幸之助の名言です。

「商売とは、感動を与えることである」

「それは、事前期待を上回ることである」

「失敗は諦めるから失敗になるので、諦めなければ失敗にはならない」

まとめ

すでにAIの技術は、一般の人々の日常生活に大きな影響を与えつつあります。もちろん、使う側の人間がAIのことを意識する必要は無いわけですが、その特性を理解しておくことは必要な気がしています。

iPhone X(テン)に象徴される「顔認証」技術もAI無しには実現できません。つまり、セキュリティーという重要な技術でAIがすでに実用化され生活の中に溶け込んでいます。

将棋の羽生さんが「生身の人間の象徴」とすれば、藤井くんは「AI的な人間の象徴」かもしれません。彼が羽生さんを尊敬し目指していることは明らかなので、優れた人間関係を感じます。

 

しかし、もしそうではない人間が現れたなら、少々警戒する必要があるのかもしれないですね?

ではでは、きらやん