Adobe Photoshop CCの体験版をGoogleクラウドサービスのGCP上の仮想Windowsで動くことを確認したのでフォトプラン(月額980円)に加入しましたが、最近使えなくなりAdobeのサポートに問い合わせると仮想環境はサポートしていない?
経緯
2019年5月からGoogleのクラウドサービスであるGoogle Cloud Platform(GCP)上に仮想Windosw環境を構築し、Adobe Photoshop CC 2019のテストをしたところ、Adobe CCアプリのインストールと各アプリの体験版が動作することを確認しました。
ChromebitからGoogleクラウドサービスのGCPに接続して、NVIDIAのGPU付き仮想Windows(日本語版)を使ってAdobe CCアプリのPhotoshopや無料3DCGアプリのDAZ Studio 4.11を使う方法を[…]
それまではMac miniを5年間ほど使っていましたが、さすがにスペックが不足してきたのか、最新のAdobe CC 2019アプリが体験版で使えなくなったのが原因でした。
体験版は7日間しか使えないのでAdobeフォトプランに加入しました。月額980円で最新のPhotoshop CCとLightroom CCが使えるのでお得に感じたからです。
現在までに1,058円(税込み)を4回支払っています。合計で4,200円程度です。
ところが、最近になって使えなくなったので、スペックやサーバー(ゾーン)を変えた仮想Windows環境を作り直してAdobe CCやPhotoshop CCのインストールを試していましたが、インストールさえもできなくなったのでAdobeのサポートに問い合わせをしました。
その結果「Adobeは仮想環境をサポートしない」と明言されたので、フォトプランを解約しようとしましたが、違約金が5千円近く発生することがわかりました。
なぜ、このようなことになったのか紹介します。
★ その後、AWSやGCPなどに比べると、初心者でもわかりやすくローコストで使い勝手の良い仮想Windows「Paperspace」や仮想macOS「MacinCloud」でAdobe CCアプリからPhotoshop2020やFuse CCなどのアプリをインストールして使えたので紹介します。
仮想Windowsを使い始めた理由
きっかけは、3DCGのレンダリング速度の向上が主な目的でした。当時使っていたのはアマゾンAWSの仮想Windowsです。
Google GCPも使ってはいましたが、OpenGLのバージョンが低く、3DCGのアプリの起動ができなかったので、一般的な用途でChromebitなどでWindowsアプリを使いたいときにのみ使っていました。
AWSの仮想Windowsは3DCGのレンダリングを高速化できましたが、課金額がかなり高額なので限定的にレンダリングを速く行いたい時やAdobe CCアプリなどに使っていました。
フォトプランを解約した理由
結論としては、Adobeのサポート担当者から「Adobe製品は仮想環境をサポートしません」と明言されたからです。
3日間ほどサポートのチャットでやりとりしながら、Adobe CCの最新版をインストールしてPhotoshop CCを動かすことを目標に作業していました。
最初は通常通りAdobeのサイトでログインして、アカウントページからAdobe CCインストーラーをダウンロードして試していました。
ところが、インストールさえもできなかったのでその事を伝えると、別のインストーラーのダウンロードリンクを紹介してもらえました。
そこからダウンロードしてインストーラーを起動すると、Adobe CCのインストール自体はできました。
ところが、その後でアプリの画面になった段階でフリーズしてしまい、なぜかMicrosoft Internet Explorerのセキュリティー警告画面が表示され、閉じてもすぐに表示され続けます。
このことをAdobeのサポートに伝えると、使っているパソコンなどについて聞かれたので「Googleの仮想Windows・・・」と答えると、Adobeは仮想環境をサポートしていないと言われてしまいました。
この言葉は「サポートはここまで」と言っているようなものなので、諦めてフォトプランの解約を決めました。
フォトプランの解約には違約金約5千円が必要?
解約を最初はネットで行おうとしましたが、違約金が約5千円必要なことに気がついたので、サポート窓口(0120-582-382 > 4)に電話をかけました。
そこで、解約担当者に上記のような今までの経緯を説明したところ、今回は特例で違約金を免除してもらえました。さらに、その電話で解約手続きも完了しました。
おそらく、解約理由が通常のケースであれば違約金は免除されないと思います。
Adobe CS4が使えることに
私は10年ほど前に仕事用でAdobe CS4 Web Premiumを半額の8万円(Webスクールで教育扱い)で購入していたので、今でも継続して使えるはずでしたが、最近はダウンロードできなくなったのと、DVDドライブが使えないので、実質的に使えなくなっていました。
ところが、今回のAdobeのサポート窓口とのやりとりの中で、CS4が使える方法をダメ元で質問したところ、シリアル番号を確認されましたが、その結果としてダウンロードリンクを教えてもらったので、ChromebookのCrossOverでPhotoshop CS4が継続して使えると思います。
このことも、フォトプランの解約を決めたひとつの要因でもありますが・・・
PaperspaceとMacinCloudで各種Adobe CCアプリが使えた
以下の記事リストを参考にしてください。
AWSやGCPの場合はWindows Server 20xxなので、Adobe CCアプリが各種アプリのインストールや起動を拒否するのだと推測しています。
一方で、PaperspaceやMacinCloudはサーバー上で動いているデスクトップ版(クライアント環境)なので、ローカルPCとして扱われているのかもしれません。
いずれにせよ、Adobe社がCCアプリは仮想環境ではサポートされないと明言している以上は、仕事で仮想環境でCCアプリを使うのは避けるべきだと思います。いざと言う時にAdobeのサポートが受けられないのでビジネス機会の損失に繋がりかねません。
個人的な趣味で使うのであれば、PaperspaceやMacinCloudは初心者にも使いやすいので、パソコンを購入する前にCCアプリをテスト的に試す事も含めて、Chromebookや低スペックPC、あるいはタブレットなどから使うと便利だと思います。
ちなみに、現在はPaperspaceでAdobe Photoshop2020が3D以外では問題なく使えているので、Adobeフォトプランに再加入してLightroomも使っています。
まとめ
ここのところ、以下のYouTube動画を観てから、Photoshop CCとFuse CCの連携による3DCG的な写真合成に興味を持ちました。
#speed art | Adobe Fuse + Adobe photoshop cc 2017
以下のように、Fuse CCで作った3DモデルをMixamoのアニメーションなどを使ってPhotoshop上で動かして2D作品に仕上げることができます。
しかし今回のことで、Google GCPなどの仮想WindowsでPhotoshop CCやFuse CCなどのアプリを使うことは諦めます。
今後は、ChromebookのChrome OSやAndroid、Linux、CrossOverによるWindowsアプリなどで出来ることを試して紹介して行きたいと思います。
特に、AR系に使える3DモデルとしてのVroidモデルを、Vroid StudioなどのWindowsアプリがCrossOver on Chrome OS Betaで動かせないかチャレンジしてしてみたいです。64bitアプリを動かす必要がありますが・・・
ではでは、きらやん