16歳以上なら無審査で使えるデビットカード。口座から利用額が即時に引き落とされるので管理上の安心感もあり急速に利用者が増加しています。サラリーマン時代にはクレジットカードを使っていたのに自営業に変わってからデビットカード1本に変えた私の例を紹介します。
クレジットカードからデビットカードに変えた理由とは?
サラリーマン時代は私は神奈川に住んでいて、母は広島でマンションに一人住まいで生活していました。母が背骨を圧迫骨折して動けなくなったのがきっかけで、私はサラリーマンを辞めて実家の広島に戻り、Webデザインを自営業として母と同じマンションの別の部屋を借りて自宅で仕事をしつつ母の面倒もみることになりました。
サラリーマン時代は毎月ほぼ固定した収入があったのでクレジットカードを使っていましたが、最初はJCB1本だったクレジットカードも、気が付くと10枚以上になり、整理しなければと思いつつ、1本化するための引き落としなどの変更手続きが面倒なので放置していました。
広島に戻り自営業に変わったのがきっかけで、すべてのクレジットカードを解約し、新しく楽天銀行に口座を作って楽天銀行のVISAデビットカード1本に集約しました。定期支払いなどはすべて銀行引き落としとVISAデビットカードに移しました。
VISAデビットカードに変えた理由は、自営業でWebデザインというのは収入が不安定でサラリーマン時代のようにクレジットカードの請求を管理するのが難しくなったからです。VISAデビットカードであれば自営業でも無審査で作れて、口座から即時引き落としなので残高を管理するだけで済みますが、クレジットカードだと1か月後とかになるので予測が困難です。
デビットカードに変えてわかったこと
クレジットカードの場合は作る時に自営業で1年未満とかだと審査で落とされますが、いったん審査に通れば限度額以内ならほぼどこでも使えるようになります。一方で、デビットカードは無審査で入手できますが、定期支払いなどでは使えないケースに遭遇しました。
最初に感じたのは、誤解があるかもしれませんが、敢えてシンプルに言うと、海外企業ではVISAデビットカードが使え、日本企業では使えないということです。
VISAデビットカードが使える企業
現時点でVISAデビットカードで定期支払いや日常的な購入ができている主な有名企業は以下です。
・Amazon:プライム会員年会費、各種日用品、CD/Blu-rayなど
・Apple:iTunesでの楽曲購入、App Storeでのアプリ購入、Apple Musicなど
・Google:Playストアでのアプリや楽曲購入、Play Musicなど
・Spotify:プレミアム会員費
・PayPal:知らない業者の定期支払いなど(PayPal側でキャンセルができる)
・Yahoo!:GYAO!プレミアム会員費、Yahoo!Shoppingなど
・楽天市場:各種日用品や趣味的な買い物など
Yahoo!は今はSoftbank傘下で日本企業ですし、楽天は最初から日本企業なので、日本企業のすべてでVISAデビットカードが使えないわけではないですし、一般的な買い物ならVISAに加盟している多くの店で使えます。
VISAデビットカードが使えなかった企業
VISAデビットカードでの支払いを断られた主な有名企業は以下です。
・NTT:インターネット回線やプロバイダー料金など
・Softbank:携帯料金など
・Yahoo!:PPC広告料金など
・光TV:視聴料がVISAデビットカードの審査結果で不合格
・YAMAHA:音楽教室のレッスン代や楽器の購入など
・島村楽器:音楽教室のレッスン代や楽器の購入など
光TVでの審査というのは、電話して問い合わせると、VISAデビットカードのカード番号の指定された一部を口頭で伝えていったん切ると、30分後くらいに電話がかかってきて審査結果がわかります。私の場合は不合格でしたが理由はもちろん言ってくれませんでした。自営業で1年未満というのはまず不合格になります。
例外的にデビットカードを優先する日本企業の例
音楽教室で面白いのは、以下のサイトにある「シアーミュージック」という独立系かつ全国展開している音楽教室です。
http://www.sheer.jp/
「デビットカードをお持ちですか?」と聞かれて「楽天銀行のVISAデビットカードなら」と答えると「それを持ってきてください」と体験レッスンの申し込み時に言われました。入会手続きではカードリーダーで直接読み取って暗証番号を入力したのですが、最初は間違ってキャッシュカードの番号を入れてしまいエラーになり、2回目は気が付いてデビットカードの番号を入力してOKになりました。
上記のように例外的に日本企業でもデビットカードを優先するところもあります。
まとめ
VISAデビットカードについては以下を参考にしてください。
http://www.visa.co.jp/personal/cards/visadebit.shtml
それと「楽天カード」と「楽天銀行VISAデビットカード」を混同する人がいますが別物です。楽天カードはクレジット会社と提携したクレジットカードなので7000ポイントとか平気で付きますし年会費無料とかもありますが、VISAデビットは1000ポイントとかしか付かないし年会費も有料です。
https://www.rakuten-bank.co.jp/card/debit/about/
サラリーマンならクレジットカードが便利ですが、高校生や学生とか自営業で3年未満とかだとVISAデビットカードの方が無審査で入手出来て管理上も安心して使えるので何かと便利かと思います。
また、Amazon・Apple・Google・Yahoo!・楽天で使えて、VISA加盟店で日常の買い物にも使えるし、海外旅行でもVISAのATMが使えるので、NTTや携帯や一部の業者の定期支払いを銀行口座引落しにしておけば、今のところ私の場合は不自由せずに済んでいます。
なぜ海外の企業と日本の企業でこういった違いが出てくるのか理解に苦しみますが、海外の企業の方がリスクマネジメントのノウハウの蓄積があるのではないか?という気がなんとなくしています。口座の残高チェックをうっかり忘れていて定期支払いの引き落としができなかった場合も海外の企業の対応は優しくて、ネットの簡単な手続きで再開できますが・・・
ではでは、きらやん