昨日ラジオ番組の「SCHOOL OF LOCK!」を聴いていたら欅坂46の平手友梨奈が「写ルンです」でメンバーなどの写真を撮って公開していると話していました。乃木坂46もコラボしているというこの「写ルンです」の人気とは?
80過ぎの母の言葉
「使い捨てカメラを買うてきて(コウテキテ)くれんかね~」
80過ぎの母から買って来てくれと頼まれたのは「使い捨てカメラ」でした。翌日は墓参りをする予定です。
「最後の墓参りになるけえ写真を撮っとこうと思うんよ」
8月に太腿を骨折して入院して手術した後は歩くのが困難になっていました。スマホのカメラで撮影すれば良いのですが・・・
「セブンイレブンに売っているか見てくるわ」
母が住んでいるマンションの1階にセブンイレブンが入っているので、売っているか確認したところ売っていませんでした。アマゾンで確認すると納期が「明日中」なので墓参りには間に合いません。
「ほいじゃあしょうがないねえ。スマホで撮ってえや」
ということでいったんは決着したのですが、ひょっとするとカメラ屋には置いてあるかもしれないと、近所の「カメラのキタムラ」に行ってみると、なんと店頭に展示してありました。
「最近は若い女性に人気なんですよ」
へええ・・・そうなんだ。ということで「写ルンです」がゲットできて墓参りに間に合いました。
宇多田ヒカルをMDウォークマンで聴いていた時代
社員旅行で沖縄に行く飛行機の中で抽選会をCAがやってくれた時に私が当たってしまったのですが、その時の景品が「写ルンです」でした。何年前のことか忘れましたが、その時に聴いていたのがアルバムの「First Love」だったので1999年だと思います。
アナログがデジタルに変わりつつある時代だったと思いますが、それを実感として感じたのはAppleからiPodが発売された時でした。CDやMDは使い勝手とか半分アナログが残っている感じがしていましたが、iPodはデジタルそのものだと感じました。
エコなシステム
母が言っていた「使い捨てカメラ」というのは実は間違った表現で、おそらくこの「写ルンです」ほど先進的な「リサイクル商品」は他に例を見ないのではないかと思います。
http://fujifilm.jp/personal/filmandcamera/utsurundesu/promotion/lf30/special/recycle/
フィルムを現像するためにカメラごと引き取って、いったん部品単位に分解して再生(リユース&リサイクル)するというある意味メーカーとしては「面倒くさい」ことを経て市場に戻す「リサイクル・システム」を確立しています。
若い女性に人気の根底にはこうした環境に優しい思想的な面もあるのかもしれません。
GIRLS LOCKS! 平手友梨奈の「写ルンです」
昨日(10月19日)放送の後記が以下です。「写ルンです」で撮影した写真も載っています。
http://www.tfm.co.jp/lock/girls/smartphone/index.php?itemid=10430
画質的には今のスマホで撮影したシャキッとしたデジタルな写真にはかなわないですが、フィルム写真独特の味があると思います。
それと「意外性」と言うべきか、撮影した時点ではどう映っているかわからないので、現像されプリントされた写真を見た時の感動というか、ハッとする瞬間がフィルム写真にはあるんじゃないかなと・・・
欅坂46まとめもり~
こちらはツィッターですね。
http://keyakizaka46matomemory.net/archives/26319086.html
「写メ」は「シャメ」だから「写ルンです」を「シャルンデス」と読むのは今風な感じがしますね。
フイルムカメラならではの企画も進行中のようです。これはオヤジ的には面白い!
まとめ
墓参りをして、父の墓の横で「Vサイン」をしながら微笑んでいる80過ぎの母の写真を「写ルンです」で撮影出来て良かったように思えます。
スマホでも念のために撮影しましたが、スマホの画像はそのうちに消えて無くなるような気がしていますが、フィルム写真は永遠に残るような気がします。
それは物理的な意味とは別に、心の中に記憶として残ることも意味します。30年間世の中から消えずに残ってきた「写ルンです」の存在理由が、今の若い女性の心の中で生き続けているのかもしれません。
フィルム写真、特にモノクロ写真が芸術的な写真に用いられるのも、技術の進歩とは別の人間の心に訴える力をアナログが持っているのかもしれないですね。
ではでは、きらやん