【Novation Circuit】Amazonで2万円台前半で買えるイギリス製DTMマシンとは?!

DTM Novation Circuit

1台でPCを使わずに曲作りが完結できるという特徴を備えた機材を探した結果、今回はAmazonで2万3千円程度で買える、ボタンが美しく光る「Novation Circuit」を注文しました。YouTubeでそのサウンドと機能の概要を紹介します。

YouTubeに観る「Novation Circuit」とは?

以下は最近(10月6日)公開されたNovationTVのPRビデオです。

Novation // Circuit – Soulhack Performance

発売当時(2015年10月)はあまり注目されなかったようですが、その頃のPRビデオが以下です。基本的な機能とスペックがわかります。

Novation // Circuit

スペックの数字からは大したことは無いように感じますが、絞り込んだシンプルさからは非凡さが見えてきます。

以下は環境音楽(アンビエント)っぽい感じの曲ですが、実は私が最初にDTMで曲作りを始めた2000年頃はこんな感じの曲をセッセと作っていました。

Novation Circuit – ‘Skylight’

今はEDMっぽい曲が主流になりましたが・・・

Novation Circuit – Ultra EDM

このようなサンプル音源、バーチャル・シンセ音源やエフェクターが内蔵されたオールインワン・ガジェットとしてはイギリス製にもかかわらず2万円台前半で購入できるという高コスパ商品です。

★2018年7月時点では値上がりしていて、新品で3万円台、中古でも3万円程度しています。

国産では最近ではKORGのVolcaシリーズが人気ですが、複数台購入してシンクロさせて楽しむ遊び方なので、それから考えるとNovation Circuitの方がコスパは高いと言えそうです。

無料で使いやすい高機能なシンセエディターが登場 2018

2018年7月に「Circuit Synth Editor」が「Components」に統合化された形で登場しました。従来のシンセエディターと比べるとわかりやすく使いやすく無料です。

Circuit Synth Editor >>>

Novation // Circuit – Synth Editor >>> YouTubeサイトへ

レビュー記事を抜粋して引用

http://rudeloops.jp/wp/archives/1249

NOVATION CIRCUITレビュー

発売当初はイマイチ話題に上がらなかったけど、
ここ1,2週間ほどtwitterのシンセクラスタの間で何故か絶賛され出したCIRCUIT。
ちょうどVAシンセを買おうと思っていた所なので、
動画を観たり楽器屋で触ってみてサクっと買ってしまいました。

今までマニアックで変態性の高いプロダクトにしか興味が湧かなかったのですが、
そのせいで満足に習熟出来ないのは本末転倒だと反省してた所なんですよ。

簡単にスペックを挙げると、

・VAポリシンセx2とドラムx4
・外部音源も制御できるシーケンサー
・ファームウェアのVerUPでサンプルも使える
・ACアダプタ/電池駆動/スピーカーもあるよ
・新品でも40000~46000円と割と安い価格帯

同じ価格帯の対抗機種としてはKORGのelectribeあたりでしょうか。

上っ面だけでの比較だと、

electribe
・16トラックらしい
・何だかんだ言っても機能は充実してる
・PCレスでひと通りの事ができる
・良くも悪くもKORGらしい癖のある音
・パッドがヘボい

CIRCUIT
・シンセx2、ドラム(サンプル)x2の6トラック
・現場でのプレイに割り切った印象
・音作りはPCエディタが必要、ってか色んな設定にPC必須。
・ソフトシンセに近い優等生な音
・ディスプレイが無い

自分の場合は以前ブっ壊したblofeldと迷っていたんですが、
もちろん純粋なシンセサイザーとしての性能はblofeldの方が格段に上。
しかしシーケンサーが付いているのと、
革新的とも言えそうなワークフローに期待をしてCIRCUITを選んでみました。

Amazonのユーザー・レビューを抜粋して引用

PCの画面に向かって曲を作ること、
特に、曲のタネとなるようなループを作ることに億劫さを感じて、
一台でアイデアの中核を作ることができるハードウェアを探していました。
去年はElectribe2を購入したのですが、
トラック数が多く、高機能ではあるものの、
音程のあるシーケンスを組みにくい、1パターン4小節まで、などの理由から
上記の用途には向かないものでした。circuitはElectribe2よりトラック数が少なく、
それぞれ6音ポリのバーチャルアナログシンセ×2、
おそらくPCM方式のリズムトラック×4(アップデートで読み込んだサンプルに置き換え可能)
というものですが、
シンセの音は単体のバーチャルアナログシンセより若干劣る程度で
グルーヴボックスとしては上等というか必要以上にちゃんとしたシンセになっており、
6音ポリというのもElectribe2とは違って疑似ポリではないまっとうな6音ポリなので、
メモ程度に作ったとしてもそのままDAWに録音しても差支えないレベルのものです。グルーヴボックスとしての要のステップ入力ですが、
リズムトラックの打ち込みは32個のパットが上下16パッドずつ2トラックに振り分けられて、
キックの位置を確認しながらスネアを打ち込む、といったことが可能でとても考えられています。
シンセトラックの打ち込みも、
16ステップのシーケンス領域と16個のパッドをキーボードに見立てた領域とに上限に分割されており、
フルカラーのLEDにより光るパッドをきちんと機能的に利用していて打ち込みやすいです。また、セッションと呼ばれる単位でシーケンスが保存されるのですが、
1セッションにつき、1小節(16ステップ)のパターンを8つまで並べることができ、
これにより最大8小節のループを作ることができ、必要十分です。
Electribe2においては、パターン単位でシーケンスを作成するようになっており、
1パターンにつき最大4小節の制限があるのが一番のネックだったので、
8小節のループを作れるというのは自分にとってはcircuitを選択する理由の一つです。また、アップデートにより、
ステップ単位で音色パラメータを変更できるようになったのは、
地味ですが、作れるループの幅がかなり広がる有意義な機能追加だと思いました。

あまり不満点はないのですが、あえて挙げると、
・トラック毎にPANに関するパラメータがなく、音を左右に振れないこと。
・3連符や32分音符が打てないところ。
が不満です。

最初のとっつきやすさで言えばElectribe2に軍配が上がりますが、
少なくとも上記のような用途を目的としているのであれば、
マニュアルをきちんと読んで1日触ればcircuitの方が総合的に良くできていると感じれるように思います。

まとめ

明日か明後日(23~24日)には届くはずなので、少し遊んでみてから再度ファースト・インプレッションをレポートする予定です。

2000年頃に環境音楽(アンビエント)っぽい曲を作り始めた時に使っていたメインの機材はROLAND groove sampler SP-808EXというCircuitに似たような機能のオールインワンDTMマシンでした。

SP-808EX

とは言ってもパソコンのソフト、例えばREAKTORの「スペースドローン」だとかKONTAKTベースの効果音ライブラリーだとかから音の素材をサンプリングして取り込んでいたので完全にSP-808EX1台だけで完結していたわけではありませんでした。

ではなぜパソコン・メインで曲を作らなかったのか?ですが、当時はMacの「ガレージ・バンド」を使っていたので、テスト的に曲もどきを作ったことはありましたが、長続きしませんでした。

曲として完成させる前に飽きてきて次の曲、というか次の興味の対象に気が行ってしまうからでした。

ロジカルに作曲するにはDAWは適していると思いますが、頭に浮かんだサウンドをサクッと具体化するにはSP-808EXや今回のCircuitのような専用ハードウェアが適しているように思います。

ではでは、きらやん