【3Dプリンター】自分のスマホで立体成型ができてしまう「OLO」とは?!

  • 2016年3月24日
  • 2017年9月30日
  • 3DCG

誰にでも立体物を印刷できる「3Dプリンター」の低価格化が進んできましたが、それをさらに上回る身近さを持つ装置が登場しました。「OLO」は、なんと画面の上に載せるだけでスマートフォンが3Dプリンターになるというデバイスです。

GIGAZINEの記事から引用

誰にでも立体物を印刷できる「3Dプリンター」の低価格化が進んできましたが、それをさらに上回る身近さを持つ装置が登場しました。「OLO」は、なんと画面の上に載せるだけでスマートフォンが3Dプリンターになるというデバイスです。

OLO 3D
http://www.olo3d.net/

OLO – The First Ever Smartphone 3D Printer. by OLO 3D Inc. — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/olo3d/olo-the-first-ever-smartphone-3d-printer/

OLOは、スマートフォンの上に載せることができる3Dプリンターです。本体の大きさは171×115×148mmで、重量は780グラムという、おそらく世界最小の3Dプリンターと呼べるもの。

ディスプレイサイズ5.8インチまでの端末に対応しており、プリント可能な領域は76×128×54mmというサイズ。

対応するスマートフォンはiOS、Windows Phone、Androidで、世界中のほとんどのスマートフォンを3Dプリンターとして活用できるというデバイスです。

使い方は、まずスマートフォンの上にベースを載せ……

筒状のパーツをセット。

そして空間の中に3Dプリントの素材となるレジンを注入し……

3Dプリンターの「エンジン」と呼ばれる部分を載せます。

あとはプリントを起動させ、完成を待つだけ。スマートフォンのアプリにダウンロードした3Dモデルのデータをもとに成型が行われます。なお、動作には単三乾電池4本を使用するとのこと。

これだけでの手順で、以下のような3Dプリントが完了するというわけです。

素材となるレジンの色を変えることでさまざまなカラーのモデルを出力可能。

このように、光沢のあるゴールド調のモデルを作成することもできます。

プリント用のレジンには、マット調でハード素材のホワイトとブラック、マット調で柔軟素材のレッドとイエロー、ブルー、マット調で可塑性のあるグレー、光沢のある透明素材、シリコン調のアンバーなど8種類のタイプが用意されています。

動作中の内部の様子はこんな感じ。スマートフォンの上に「ビルディングフィルム」というパーツを置き……

筒状のパーツを重ね、「エンジンルーム」と呼ばれる装置をセット。

そしてレジンを投入し、プリントを開始。

プリント中のカットモデルはこんな感じ。スマートフォンの画面にはモデルの断面が表示され、その光でレジンが硬化して成型が行われるというわけです。エン ジンルームから伸びる2本のロッドの先にはプレートが取り付けられており、徐々に上に向けて上昇させながら、モデルを保持します。モデルの分解能はZ軸 (上下方向)が0.036mmで、X-Y軸(前後左右)は最大で0.042mmとなっていますが、これはスマートフォンの画面の分解能に左右されます。

成型が完了。エンジンルームを取り外してひっくり返すと、造形物が姿を見せました。

実際に成型したモデルはこんな感じ。大がかりな装置なしに、簡単に3Dプリントができるというわけです。

OLOが実際に動作している様子などは、以下のムービーなどを見るとわかるようになっています。

OLOはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の8万ドル(約900万円)に対し、記事作成時点では世界中の3000人以上の出資者から約38万7000ドル(約4400万円)の出資が集まっています。

最もベーシックなパックは、OLO本体と白色レジン1本(White 80)などがセットになったもので、出資額99ドル(約1万1200円)でゲット可能。以下の写真に写っている「ギフトパック」は、白色のレジンが2本 (White 80)セットになっており、119ドル(約1万3500円)でゲットできます。

OLO本体とレジン2本に、専用のキャリングケースがセットになった「PRO-PACK」だと129ドル(約1万4500円)。

レジン8色セットは、133ドル(約1万5000円)でゲットできるほか、出資額によってはカーボン調のOLOや、黄金に輝くOLOをゲットすることも可能になっています。

日本への発送には、プランに応じて29ドルから35ドル(約3300円~4000円)の送料が別途必要。出資の締め切りは日本時間で2016年4月21日(木)午前2時18分となっており、出荷時期は2016年8月ごろが予定されています。

OLO – The First Ever Smartphone 3D Printer. by OLO 3D Inc. — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/olo3d/olo-the-first-ever-smartphone-3d-printer/

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まとめ

レジンを自分のスマートフォンの画面に流し込むのはちょっと勇気が要りそうですが、1回成功すれば一安心です。私の場合はおそらくスマホは避けて、iPod touchでトライしますね。

私は3DCGをやっているので、簡単に美少女フィギアのデータを作ることができますが、スマートフォンのアプリでは、Autodeskの「123D Catch」が無料で簡単に使えると思います。カメラで360度を撮影するだけで3Dデータに変換できます。
123D Catch for iOS 7

顔写真から美少女フィギアを作る方法は、以下の記事を参考にしてください。作ったフィギアはSketchfabで公開していますので、自由に回転、移動、ズームして見ることができます。

【3DCG】FaceGen製品版で顔写真から3Dキャラを作成しSketchfabに公開?!

この前後に3DCG関連の記事を多く掲載しています。もっと興味がある方は遡って読んでいただけると嬉しいです。できるだけ無料で簡単に試せるよう工夫しています。

ではでは、きらやん