FaceGenで作った3DキャラをDAZ Studio4でダイナミッククロス服とダイナミックヘアーを用いて、風になびくシミュレーションを行ったので紹介します。ダイナミッククロス服は作るのが比較的簡単なので、意外と無料のものが探せば見つかります。
FaceGenによる3Dキャラクターの作成
今回FaceGenで作成した3Dキャラクターはこんな感じになりました。右側が使用した顔写真です。
かなり似ていますが、実はなかなかクオリティーの高いものができず、何回も顔写真を変えてやり直した結果です。
主に鼻の部分が潰れてしまう傾向にあり、正面の顔写真のみで作る限界を感じましたが、一方で顔写真の横顔があるケースは意外と少ないので、ここはトレードオフが必要になります。
ダイナミッククロスとダイナミックヘアー
元々はPoserで導入された技術ですが、それまではコンフォーム服と言って、フィギアと同じ構造と体型をしていて、ベースフィギアのポーズに追従して変形してくれる便利なものでした。
しかし、スカートのような服では形状的に無理があり、限界もありました。そこで考え出されたのがダイナミッククロス服です。構造は非常にシンプルで、現実の服と同じ布状のもので形状に制約はありません。
これをベースフィギアにオブジェクトとして着せて、衝突オブジェクトを設定して、目的のポーズをとったキーフレームまで連続的に物理シミュレーションを行います。そうすることで、スカートのような形状のものもベースフィギアにピッタリフィットしたドレープが形成できるようになりました。
ダイナミックヘアーはこれを応用したもので、原理はダイナミッククロス服と同じで、同様の物理シミュレーションを行うことで、自然な髪の動きが再現できるようになりました。
一方で、コンフォームの方は例えば髪型や色などのバリエーションが数多く内蔵されているものが多く、モーフ技術を駆使してバリエーション豊かな髪が1つのヘアーで得られます。
ですから、用途に応じて使い分けると良いと思います。
レンダリング結果
今までと同じような手法ですが、ダイナミックヘアーが風になびいている感じを出してみました。
Sketchfabで公開
Sketchfabにアップした画像は以下です。ダイナミッククロス服は今回はタイトなロングドレスにしたので、風になびく様子はあまりわかりませんが、ポーズをとった体型にフィットしているところは確認できます。
操作方法は、スタートした後、マウスの場合は、左ボタンドラッグ(回転)、右ボタンドラッグ(移動)、ホイール(拡大縮小)でカメラ操作ができます。
スマホ/タブレットは、スワイプ(回転)、ダブルスワイプ(移動)、ピンチ(拡大縮小)です。
Seohy-05-2
by kirayan4852
on Sketchfab
Poser 10
まとめ
Sketchfabがアニメーションに対応したので、ダイナミッククロスやダイナミックヘアーのアニメーションを公開できるようになりました。
今まではYoutubeで公開するのが一般的でしたが、Sketchfabではカメラを読者が自由に回転、ズーム、移動できるので、よりリアリティーのある作品にできます。
今回使ったダイナミックヘアーのアニメーション例は以下です。
First Daz3D dynamic hair
ゲームやアニメなどでは当たり前の映像ですが、趣味でこの程度のアニメーションが作れて公開できるようになったのは嬉しいことです。
人物の動きはモーションキャプチャーデータを探せばけっこうあるので、今では簡単にできますが、私は古い人間なので静止画メインでやっています。
無料のダイナミッククロス服が置いてあるサイトの例は以下です。
OptiTex Dynamic Clothes
もっとプロ指向のサイトなら以下です。
http://www.optitex.com/
そのデモ動画は以下です。音声が出るので注意してください。
3D is changing Fashion
もっとお金とセンスがあれば、こういうのもやってみたいですね。ファッションは究極のリアリティーですね。
【3DCG】DAZ Studio4のコンフォームヘアーで「風」を表現すると?!
ではでは、きらやん