なぜKONTAKTなのか?
通常はDTMを始めるには無料のDAW(デジタルオーディオワークステーション)ソフトを使うのが一般的です。
MacにはGaragebandというDAWがプリインストールされているので、無料無制限で最初から使えます。
一方でWindowsにはそれに相当するDTMソフトがありません。そこで有名ソフトメーカーの無料版DAWなどを探して使いますが、30日や30分などの時間制限があるか、マイナーなソフトメーカーの無料無制限DTMソフトを使うことになります。
有名なメーカーでも無料無制限のDTMソフト、例えばPro Tools|FirstやStudio One Primeなどだと私の場合は私のやり方が悪いのだとは思いますが、インストールしても動かなかったり、ダウンロードリンクが出なかったりで使えませんでした。
こういったソフトはユーザーサポートが一切受けられないので自分で解決するしかなく、それだけで1日が過ぎてしまったということになりかねません。
ところが、Native Instrumentsの一連のPLAYERソフトは無料ですがインストールに失敗したことは無く、完璧に動きます。
その中でも、KONTAKT 5 PLAYERはファクトリープリセット(50音色)の範囲内では無制限に使えます。前回のJD-850のような外部メーカーの音色だと15分毎にソフトを再起動する必要がありますが・・・
KOMPLETE PLAYERSでインストールする
KONTAKT 5 PLAYER単独でもインストールができますが、この場合はファクトリープリセットを別にインストールする必要があり、これがけっこう手間がかかります。
そこで、KOMPLETE PLAYERSという3種類のPLAYERソフトがバンドルされたものでインストールします。
これだと1回の手続きでファクトリープリセットも同時にインストールされますし、他のPLAYERソフトは今回は不要ですが、試しに使うと面白いソフトだと思います。
ただし、REAKTORはバージョンが5です。現在は単体では6になっているので最新版が必要であれば単体の6をインストールしてください。 KONPLETE PLAYERSのサイトは以下です。
https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/bundles/komplete-players/
KOMPLETE PLAYERSのインストール方法
上記のサイトに行き、右下の「無償ダウンロードはこちら」ボタンをクリックします。
右のEmailの枠にメールアドレスを入力し、「GET DOWNLOAD LINK」をクリックします。
メールをチェックします。GMailの場合は、メインタブではなくなぜか「プロモーション」タブに来るのでチェックしてください。
シリアルナンバー(上記画像の下にあるのですが)を控えておいて、ダウンロードリンクをクリックします。
Windowsは左の2つをクリックしてダウンロードします。Macは右の1つでOKです。ダウンロードが終わったらインストーラーを起動します。
「Next > 」をクリックします。
左下の「I accept … 」にチェックを入れて、「Next > 」をクリックします。数回「Next > 」をクリックするとインストールが始まるので終わるのを待ちます。終わるとデスクトップに以下のようにアイコンが並びます。
KONTAKT 5 PLAYERを使う
Kontakt 5のアイコンをダブルクリックして立ち上げます。
「OK」をクリックします。
「はい」をクリックします。
なんだかわかりませんが、とにかくKontaktを閉じて、再度起動します。
何もない状態で開きます。 左上の「KONTAKT FACTORY SELECTION」の右上にある小さなボタンの「Activate」をクリックします。
メールで送られてきたシリアルナンバーを記入して「Activate」をクリックします。
「OK」をクリックします。
右上の「Activate」ボタンが消えています。認証は完了したので、ファクトリープリセットが無制限に使えるようになりました。 下の「Instruments」をクリックします。
カテゴリー別のフォルダーが5つ表示されます。最初に「Synth」フォルダーをダブルクリックし、「Lead – Retro Mono.nki」をダブルクリックすると以下のようにシンセが表示されます。
キーボードが表示されない場合は、トップのツールバーの左から5番目のキーボードボタンをクリックしてください。
前回紹介したKONTAKT PLAYERと画面のデザインが若干違いますが、こちらの方がわかりやすいのではないかと思います。
iPhoneのMIDIコントローラになる「ThumbJam」アプリを使って、WiFi経由でKONTAKT 5 PLAYERをリモート演奏する方法は、以下の記事を参考にしてください。
【JD-800】Windows 10のサンプルシンセをiPhoneで弾く(演奏編)?!
この記事の中のThumbJamとrtpMIDIの設定のみでOKです。ThumbJamとKONTAKT 5 PLAYERで鳴らす楽器とでMIDIチャンネルを合わせる必要があるので、CH 1とか決めてそれぞれのMIDIチャンネルを設定してください。
◆NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE ELEMENTS◆並行輸入品◆
まとめ
KONTAKT 5 PLAYERは単なるサンプルシンセではなく、マルチサンプリングされた高品位な音色が特徴です。
1つのサンプルデータですべての音階を発音すると、長さが長くなったり短くなったり、音色自体が変わったりしますが、マルチサンプリングでは音階と音の強弱によって別々にサンプリングするので変わりません。
おそらく次のバージョンでは、何らかの制限が加わるとは思いますが、今回のバージョンでは無料かつ無制限でこれほどの音源が手に入るのは嬉しい限りです。
私はNative Instrumentsの製品版としてはREAKTORを買って使っていますが、KONTAKTの方が使いやすいような気がします。
次回は、実際に一人セッションをする上でのiPhone側のアプリの選定と、KONTAKT側の楽器の選定と設定について紹介したいと思います。
ではでは、きらやん