Novation Circuitでの曲作りはPCのDAWソフトなどと違って少々わかりづらい面があります。今回はYouTubeの動画でそのリアルタイムな曲作りを紹介します。11月末まで無料でDLできるマルチ音源の情報も?
曲のサンプル:アンビエント
Circuitの曲作りはPCのDAWでロジカルに作るのとは違い、リアルタイムにCircuitを操作しながら行います。つまりライブ演奏とほぼ同じ形態になります。
以下の動画はアンビエント(環境音楽)の曲をミキサー画面でトラック(パート)のオン/オフを中心に進行するシンプルな方法です。
Novation Circuit – ‘Skylight’
ボタン名が動画ではわからないので拡大写真を掲載しておきます。(1000x1000pix)デスクトップではCtrl+「+」で、モバイルではタップ後にピンチで拡大してご覧ください。
全体的な概要
全体的な各操作パートの説明は以下です。
Novation Circuit オーバービュー 【日本語字幕付】
以下は発売時に行われたデモンストレーションの動画です。
Novation Circuit デモンストレーションビデオ
8x4=32個のフルカラーで光るパッドを多彩な機能で使用するので、そこが最初はわかりにくい面でもあり、使い慣れるとわかりやすく使いやすい面でもあります。例えば、BPMの設定ではこのパッドがBPMの数値(128とか)を光って表示したりします。
サンプル(ドラム・トラック)を使いこなす
現在のファームウェアのバージョンは1.6ですが、以前の1.3にアップされた時に追加された「サンプル・フリップ」という機能を説明した動画です。
Circuit v1.3:サンプル・フリップで出来る7つのこと【日本語字幕付】
サンプル・フリップというのは、従来は1つのトラックに1つのサンプルしかアサインできなかったのが、1.3からは複数のサンプルをアサインできるようになりました。つまり、シーケンスの流れの中で1つのトラック内でもサンプルをステップ毎に変えることができます。
この事からあるトラックのシーケンスを別のトラックにコピーすることで、そのトラックを空けて別の楽器のサンプルを鳴らすことができます。つまりMTR(マルチ・トラック・レコーダー)のミックスダウンのような使い方ができます。
同時にサンプル・オーディションという機能で、録音すること無くサンプルを演奏してプレビューできるので、シーケンス部分と手弾き部分を同時に演奏して曲作りができます。つまり、ライブ演奏と曲作りは同じだということになります。
リアルタイムに曲作り
オートメーションがリアルタイムに記録されるので、曲作りがリアルタイムに進行できます。
Making electronic music on the Novation Circuit
これが曲作りかと思えますが、Circuitの場合は音を加えていくことで曲作りをするのが一般的なようです。さらに、オートメーションを後から記録して音に変化を付けてゆきます。
Novation Circuit 特長解説 【日本語字幕付】
サイドチェインは通常はベースにかけるコンプレッサーの効果をキック・ドラムのタイミングで制御するのが一般的ですが、Circuitの場合はシンセサイザー自体のパラメーターを制御しているようです。このあたりの仕組みは、意図的かもしれないですが謎ですね。
以上の内容は、実際にいじってみないとわかりにくい部分もあるかとは思いますが、PCのDAWとは違った曲作りのアプローチがどんなものなのか、感覚的にはご理解頂けたのではないでしょうか?
まとめ
Circuitをいじっていると、シンセよりサンプル(ドラム・トラック)をいじりたくなります。バンドルのLoopMastersの大量のサンプルを使うのも手ではありますが、Circuitの場合は使うサンプルを差し替えるにはComponentsソフトを経由しなければならず、いまいち使い勝手が悪いです。
そこで、11月30日までは無料でダウンロードできるVST/AUサポートのマルチ音源「Xpand!2」がサンプル音源の代わりに使いやすそうなのでCircuitと組合せて少しいじってみたいと思います。
AIR Music Technology Xpand 2の使い方(Sleepfreaks DTMスクール)
詳しい説明とダウンロード方法などは以下のサイトをご覧ください。
もう入手した?通常価格1万円のマルチ音源「Xpand!2」を無料でGetする方法
PCとCircuitをUSBで繋ぐとMIDIが使えるようになるので、Circuitのシンセ・トラックでXpand!2をコントロールできれば、1つのトラックで4つの音源を同時に鳴らせるようになるのでアンビエントには好都合かな?と考えていますが・・・
ではでは、きらやん