タッチ操作でDTMができる2in1タブレット・ノートPCとMIDIキーボードの組合せを、出来るだけ低い予算内で実現するための商品選びについて紹介します。
2in1タブレット・ノートPC
低予算内で最もおススメの機種は、ドスパラ直販の「Diginnos DG-D11IWVL デジノス DG-D11WVL」です。ポイントは内部ストレージ(eMMC)の容量が64GBだからです。
直販価格は税抜きで29,980円とマイクロソフトSurface3と比べてもお求めやすい価格です。
さらに低予算でお考えであれば、内部ストレージの容量が32GBの「Diginnos DG-D11IWV デジノス DG-D11WV」があります。直販価格は税抜きで25,980円です。
Yahoo!ショッピングでも買えますが、ポイントとの関係か直販よりやや高めの価格設定です。
私は32GBモデルをドスパラ広島店で買って使っています。ソフトウェアのインストール先を全てOneDriveにしているのでなんとか運用できていますが、やはりC:ドライブの空き容量が少なく窮屈です。
32GBのC:ドライブにWindows10も含まれているのと、SDカードを増設してもC:ドライブの容量は増やせないのが原因です。今となってはやはり64GBモデルを選んでおけば良かったと感じています。
★マイクロソフト Surfaceをご検討の場合:
2in1ではなくタブレット端末でメインメモリーが2GBでWindows8.1-64bitでも良ければ、3万円台で以下のようなデモ機の処分品が買えます。
知名度と実績と低価格から言うと「マイクロソフト Microsoft Surface 3 64GB デモ機 MSSAAY SIMフリー MSSAA1」が今なら購入できます。Office無しで税込み38,900円です。Office付きは42,000円となります。
SIMフリー機なので格安SIM(データ通信)を装着すれば外出先でWiFiが使えなくてもネットにアクセスできます。Office付きモデルを選べばビジネス用としても活用できます。
キーボードは別途Surface3用Bluetoothタイプを購入すればOKです。
ドスパラ機はキーボードと一体化できてノートPCと同様に使えるのと、キーボード側に標準USB端子が左右に付いているのでMIDIキーボードを繋ぐのに便利です。また、HDMIでデジタルテレビにも表示できるのでデスクトップPCっぽくも使えます。
Surfaceタブレットはメイン・メモリーが2GBしか無いので、DTM用で使うには少々辛いかもしれませんが、軽いDAW(Reaperなど)と軽いVSTプラグイン・シンセを組み合わせれば良いと思います。内蔵ストレージは64GBあるのでC:ドライブは余裕があります。
MIDIキーボード
タッチ操作に対応したDAWを使うとタブレットや2in1 PCのメリットが活かせます。現時点ではタッチ操作に対応したDAWとしてはBitwig Studio 2がありますが、価格が5万円程度もするのでPCより高価になりバランスが悪いです。
単独で使うにはBitwig Studio 2 のデモ版で十分に楽しめます。以下の記事を参考にしてください。
全て無料で試せるBitwig Studio 2 DEMO 関連の記事リストはこちら>>>
Bitwig Studio 2の機能限定版である「Bitwig 8-Track」がバンドルされた低価格MIDIキーボードが販売されているのでおススメです。
・Nektar IMPACT LX25+:25鍵とコンパクトながらロータリー・ノブやパッドなどのコントロール機能が充実。さらに「UVI Digital Synsations」もバンドル。価格は1万5千円程度とリーズナブルです。
IMPACT LXシリーズは25鍵以外にも49、61、88鍵があるので必要に応じて選べます。手弾き演奏やリアルタイムな打ち込みには49鍵以上がおススメです。
・Nektar IMPACT GX49:49鍵と手弾き演奏やリアルタイムの打ち込みに対応。
MIDIコントロール機能を最小限にしてコストを抑えたGX49も1万4千円程度であります。また61鍵のGX61は2万円程度と手弾き用としては高コスパ製品だと思います。こちらも「Bitwig 8-Track」と「UVI Digital Synsations」がバンドルされます。
Bitwigのタッチ操作と「UVI Digital Synsations」の紹介動画
NAMM 2016 Bitwig and Touchscreen Control
UVI Digital Synsations Demo & Review
再生が途中で頻繁に途切れる場合は、右下のYouTubeをクリックしてYouTubeサイトに行き動画のURLをコピーして「ProxFree」に行きURL窓にそれを貼り付けて「PROXFREE」ボタンをクリックするとUS経由で観れるので途切れが無くなると思います。
★音源のバリエーションとクオリティーを重視したい場合:
BitwigなどのDAWはバンドルされませんが、その代わりにマルチ・サンプリング音源の「SampleTank 3 SE」がバンドルされるIKマルチメディア製のMIDIキーボードがおススメです。
・iRig KEYS:37鍵のミニ・キーボードとコンパクトで1万5千円程度と低価格
SampleTank3の紹介動画
バンドルされる「SampleTank3 SE」はこの動画で紹介されているフル・バージョンの音色数限定版ですが、私から見るとSEくらいが最初は分かりやすくてちょうど良いように感じます。
#1は生楽器系で、#2はシンセ系ですが、ドラムとかは#2の後半で紹介があります。
IK Multimedia SampleTank 3 Demo & Review #1 [English Captions]
IK Multimedia SampleTank 3 Demo & Review #2 [English Captions]
ちなみにこの動画に出てくるMIDIキーボードはiRig KEYS Proでフルサイズ鍵盤ですが、私がおススメしている低価格版はミニサイズ鍵盤です。
37鍵のミニMIDIキーボードは、私の感覚ではDTM用としてはちょうど良いサイズと機能性のように感じます。やはり25鍵だと少々狭すぎるような気がしますし、49鍵だと大き過ぎるように感じます。
まとめ
「IMPACT LX25+」は明日現物が届くので、少し遊んでからレポートします。どちらかと言うと、MIDIキーボード本体よりバンドルされる「Bitwig 8-Track」と「Digital Synsations」の方に魅力を感じました。
MIDIキーボード本体はiRig KEYSの方が鍵盤数が多いので使いやすそうです。もしMIDIキーボードのコントロール機能を重視するのであれば、KORGの「nanoKEY Studio」という選択肢もあるかと思います。価格は1万4千円程度と上で紹介したものとほぼ同じクラスになります。
nanoKEY StudioはBluetoothによるワイヤレス接続が可能なので、iOS/AndroidのスマホやタブレットのDTMアプリ用で使うのにも便利かと思います。もちろんWindows/Macでもワイヤレスで使えます。
1万円以下で買えるMIDIキーボードが人気ですし、バンドル・ソフトも「Ableton LIVE Lite」などの機能限定版DAWも選べるので、予算次第ではそういった選択肢もあるかと思います。
MIDIキーボードは予算的にも手軽に買えますし、種類が多いので選ぶのに悩ましいところですが、2in1 PCやWindowsタブレットでDTMをお考えの方には参考にして頂ければと思います。
ではでは、きらやん