ASUS ChromebitのChrome開発環境で6DoF VR体験が可能ですが、そこまでのワークフローの中で、3DCGソフトのスケッチアップ無料版(Make)をAmazon AWSのElastic GPU付きの仮想Windowsに接続して使う方法を紹介します。Chrome RDP拡張機能アプリかGCPの仮想Windowsを使います。
背景
ここまでで、3DCGソフトのスケッチアップでシーンを作成し、それをAmazon Sumerianに読み込んでVR化してパブリッシュし、Chromeブラウザー上で疑似的に6DoFでVR体験をするところまでの方法について以下で紹介してきました。
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Chrome開発環境上で擬似的な6DoFのVR体験がChromebit上でも可能なことが確認出来ました。
6DoF VRをデスクトップで疑似体験?Sumerian作成のVRシーンで?! >>>
ところが、デスクトップPCとして使っているWindowsやMacではスケッチアップ(Make)が使えるのに対し、ASUS ChromebitはChromeブラウザーベースなのでスケッチアップ(Make)が直接的には使えませんでした。
GCPで仮想Windowsが使えますが、GCPのGPUはOpenGLのバージョンが古いので、ほとんどの主要な3DCGソフトが起動できず実質的には現状では使えません。
一方で、Android TV端末のLovicool TX3 miniはChromebitよりローコストなのに、Androidアプリの「Microsoft Remote Desktop」が使えるので、AWSの仮想Windowsに接続してスケッチアップ(Make)が使えます。
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そこで、ChromebitでAWSのElastic GPU付きの仮想Windowsに接続して、スケッチアップ(Make)を使う方法を紹介します。
以下の記事の内容は、全てChromebit上のChromeブラウザーから操作しています。
AWSのElastic GPU付き仮想Windowsへの接続方法
AWSのElastic GPU付き仮想Windowsは、GCPとは異なり、OpenGLが4.3なので主要な3DCGソフトやVR/AR系ソフトが使えます。この仮想WindowsにChromebitから接続してスケッチアップ(Make)を使えるようにします。
主な接続方法は、以下の2通りがあります。
・Chrome RDP:Chrome拡張機能をインストール。お試し無料後有料($9.99)
ChromebookからEC2(Windows)にRDPしてみた >>>
・GCPの仮想Windows経由:Windows標準の「リモートデスクトップ接続」を使う(無料)
AWSに慣れるまではGCPの仮想Windows経由がわかりやすいですが、それ以後はChrome RDPで接続する方が便利だと思います。
接続後の使い勝手はほとんど同じように感じます。スケッチアップを使う限りでは特に操作上の支障は感じませんでした。ネット経由で操作するので、そのための若干のタイムラグはありますが・・・
ただし、DAZ Studioなどの場合は、シーン上でカメラをドラッグで操作するとトンデモナイ状況に陥るので、数値入力するなどかなり使い勝手が悪くなります。
AWSのElastic GPU付き仮想Windowsの作り方と使い方
最初にアカウントの作成を行います。以下のドキュメントを参考にしてください。
・AWS アカウント作成の流れ:
https://aws.amazon.com/jp/register-flow/
アカウント作成(サインアップ)後、1年間は無料利用枠内で無料でAWSを利用出来ます。
初心者が最初にAWSを使う場合(無料利用枠)は以下の記事が参考になります。
SpotifyをアマゾンAWS上で動かす5つのステップ >>>
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
DAZ Studioレンダリングを高速化?AWS Elastic GPUの使い方 2018! >>>
Chromebitで仮想Windowsを使う
Chromebitの総合的な使い方については以下の記事を参考にしてください。
【スティックPC】Chromebitが届いたので仮想WindowsをGCP上で作成 2018?! >>>
長文の記事なので、目次で知りたいことにジャンプして読んでください。
まとめ
ここまでの一連の、スケッチアップによるシーンの作成から、Amazon SumerianによるシーンのAR化と、各種デバイスで3DVR360でVR体験をするまでの、ワークフローを完結する一環でChromebitの場合を紹介しました。
最近になって、スタンドアロンVRタイプの低価格ヘッドセットが2機種発売されました。「Lenovo Mirage Solo」と「Oculus Go」です。
VRゲームも含めて、3Dシーン内をウォークスルーするようなVR体験やAR体験をしたい場合は、6DoFに対応したMirage Soloがオススメです。
Oculus Goは3DoFなので、上下左右前後への本人意思による移動が出来ません。主に、シナリオどおりに進行する既存の3DVR360動画やゲーム、あるいはFacebookに紐づけされた友達とのVR/AR交流などの体験にはローコストで良いと思います。
パソコンやプレイステーションなどのハイエンドVRヘッドセットによる6DoF VRを体験したいのであれば、Mirage Soloを選択すると良いと思います。
ではでは、きらやん