12月2日に突然イギリスの投資家からLinkedIn経由でビジネス・オファーをもらいました。最初は怪しいので断りましたが、NHKの番組で「コロナ危機 女性にいま何が」という報道を観て、お金が遣えるなら、一部の女性でもフリーランス・クリエーターが自宅で学びながら稼げる仕組みを整えようと考えましたが?
はじめに
12月2日にLinkedIn経由でイギリス人の投資家から、56ミリオンドルを出資するので、何かビジネスを立ち上げて、そのROI 3-5%の60%を私個人が、40%をその投資家が受け取るという条件でビジネス・オファーをもらいました。
最初は怪しい話だったので断りましたが、その後にNHKの番組(NHKスペシャル)で「コロナ危機 女性にいま何が」という報道を観て、お金が遣えるなら、一部の女性にはなるけどフリーランス・クリエーターが自宅で学びながら稼げる仕組みを整えようと考えるようになりました。
その後の経緯で、投資金の振り込み手続きに8,950ドルが必要なので支払うように請求があったので、私には払えないという理由で覚書をキャンセルしました。
しかし、いったん立ち上げたプロジェクト「Life Design VR」を諦めるのは惜しいと感じたので、資金集めはクラウドファンディングに切り替えて継続することにしました。
Life Design VRプロジェクトの概要と海外投資家とのやりとりの経緯について紹介します。
Life Design VRプロジェクト
ビジネスの出発点
今から20年前に遡ります。当時の私は富士ゼロックス株式会社のインクジェット商品のプリンタードライバー開発グループのリーダーをしながら、Mac版ドライバーの開発サブリーダーも兼務していました。
担当者は新人社員一名だったので、彼に当時の最先端MacOSXの技術スタディーと導入を任せながら、株式会社ピクセラに開発委託をしていました。本社がある大阪府堺市に出張した時に、営業担当役員と食事をした時に、会話の中でこの「Life Design」というコンセプトは生まれました。
しかし、当時の技術と世の中の環境ではビジネスにはならなかったので、アイデアとして押入れの中にしまっておきました。そのアイデアを引っ張り出してきて、現在の技術と世の中の環境で再構築することでビジネスを立ち上げようと考えました。
目的
「ユーザーが3DCGを使用して生活空間のデザインを簡単にカスタマイズし、VRでリアルタイムにウォークスルーできるWebサービスを実現する。」
これはイギリスの投資家に提案した英文の日本語訳そのままです。
手段
さらにその時点では、メーカーやデパート、家電量販店、家具ショップなどと提携して、バーチャルにデザインした生活空間を現実化するために必要なリアルな製品をボタン一つで届けるサービスも将来的に実現するとも提案しました。
しかし、今はクラウドファンディングで資金を調達する方針に変えたので、それであれば、クラウドファンディングで立ち上げたり、立ち上げる志を持つ人と「共生」することがこのプロジェクトに合っていると考えるようになりました。
また、フリーランス・クリエーター(の女性)が3DCGやVRの技術やスキルを学びながら稼げる仕組みを整えることを目指しているので、当面はSketchUp Free/SketchUp ViewerやSTYLY、cluster、Spatial、Sketchfab、DAZ Studio、Blenderなどの既存の技術やサービスを組み合わせて実現するつもりです。
しかし、将来的にはすべてをWebサービスとして実現し、ステークホルダーすべてがそれを軸に共生する仕組みを構築したいと考えています。
共生
「共生」とは、私が富士ゼロックス時代に当時の敵とみなしていたキヤノン株式会社が「第二の創業」で企業理念として世の中に提示したので、私はそれから影響を受けて、キヤノンを尊敬するようになりました。
生活空間が対象なので、特に女性の視点を重要視します。ファンションやインテリア、デザイン、操作性などに対する鋭い感性や洞察力を期待しています。
できれば、私のプロジェクトの理念に共感していただける、必要なキー技術やサービスを持ったキーパーソンや企業と共生していけたら幸いです。
市場開放
私の人生の目的は「オープンでフェアーな世の中の実現」です。それに大きな影響を与えてくれたのが、初音ミクの存在でした。10年前の話です。
以下の2本のショートムービーを参考にしてください。
Google Chrome : Hatsune Miku (初音ミク)
【初音ミク】六畳一間から世界席巻
初音ミクへのリスペクトを表す何かをしたいです。例えば、CMやWebサイトのイメージキャラクターに起用するなどですが、スタートアップ企業にはかなりハードルが高いです。
株式会社の設立
最初のゴールは、クラウドファンディングで資金を集めて、それを資本金にして株式会社を設立することです。
そのために、クラウドファンディングのリターンを考えなければなりませんが、現在検討中のパルコ「BOOSTER」(CAMPFIRE)は購入型なので製品をリターンすることになります。
今回はWebサービスが主な事業対象なので、株式型などの利益分配の方が合っているような気がしています。出資者が株主になれるので「共生」に合っているような気もします。ここに関しては至急専門家に相談して結論を出したいと思います。
基本的な流れは以下です。
・個人ビジネス口座を開設する
・クラウドファンディングに申し込む
・資金調達する
・発起人(株主)を募り出資金を集める
・株式会社を設立し法人口座を開設する
・資本金を法人口座に入金する
・(代表)取締役などを決めて事業運営を開始する
★ その後の検討で、先ずはプロジェクトのプロトタイプを制作して事業の可能性を見極めてリターンの検証を行った後で、きっちりした事業計画を作りクラウドファンディング「CAMPFIRE」で資金調達をすることにしました。株式会社の設立は将来的な課題とします。
海外投資家とのやりとり(参考)
個人情報や秘密保持事項などがあるために固有名詞は控えますが、概略の流れは以下のとおりです。
・12月2日にイギリスの投資家からLinkedIn経由で私個人へのビジネスオファーがあり断る
・12月5日にNHKスペシャル「コロナ危機 女性にいま何が」を視聴し考えが変わる
・以後投資家とのやりとりを再開し投資金額56ミリオンドルの覚書(MOU)を締結する
・12月16日に振込手続きに8,950ドルが必要なので請求され、払えないと覚書をキャンセル
・12月17日から資金調達をクラウドファンディングに切り替える
・LinkedInを休会する
投資家に悪意があったのか、あるいは海外から投資を受けるプロセスは元々そういうものなのかは定かではありませんが、いずれにせよ、私のような66歳の年金暮らしには海外投資家の相手はできないことが今回のことでわかりました。
ちなみに、覚書(MOU)の内容に関しては、弁護士やビジネスのプロなどの複数の人のチェックを受けて、意見や助言をいただきました。状況的には変だが、覚書自体の体裁は整っていて内容に関しては特に問題は無いということでした。
まとめ
地域のある人から「年末年始は仕事をされるのですか?」と聞かれて、返答に困りました。その人は40代の会社員です。私が年金暮らしのフリーランスだと知っているのでそういう質問をしたのだと思います。
「昨年は広島の実家に帰省しましたが、今年は止めます」とピントの外れた答え方をしました。
本当は「天から何かが降ってきたら仕事をします」というのが正解でしたが、この言葉を会社員が正しく理解できるとは思えなかったので止めました。
しかし、本当に天から何かが降ってきたので仕事をすることになりました。
世の中、何が起こるのか予測ができませんが、前向きにがんばっていれば、また何かが天から降ってくるかもしれません。
ではでは、きらやん