【AWS】Workspacesの毎月の固定料金がインスタンス作成毎に加算 2018?!

今月のアマゾンAWS「Workspaces」の請求ダッシュボードを確認したところ、覚えのない課金がされていたので問い合わせたところ、返ってきた回答メールを読んで驚いたのでその事実と考察を紹介します。

発端と概要

2017年12月でアマゾンAWS Workspacesの1年間の無料期間(月に40時間まで)が終わりました2018年1月から有料になりましたが、それが念頭に無かったので以下のような事態を引き起こしてしまいました。

有料になってからの課金請求を見て読者の皆様が驚かないように、私が経験した事を正直に紹介しようと思います。

2018年1月分のアマゾンAWS請求ダッシュボードを確認したところ、以下のようでした。

AWS 請求ダッシュボード

72ドルですが、内訳を見るとそのほとんどが「Workspaces」への課金で65ドルです。

Workspacesは今月は8時間しか使っていないので、明細を確認したところ以下でした。

Workspaces 請求ダッシュボード

つまり、月額固定料金14ドル4.416ヵ月分が請求されています。毎月支払っているのになぜ1ヵ月内に4ヵ月以上分の月額固定料金が請求されるのか理解に苦しみ、アマゾンAWSのサポートに問い合わせをしました。

その回答メールを読んで驚きました。インスタンスの削除と作成が繰り返されたので、そのインスタンス作成回数分の回分月額固定料金が加算されているようです。

正確にはワークスペース作成初月度は日割り計算となるため、14.00 USD を月の残日数で
日割り計算した料金が、ワークスペース作成ごとに加算されてまいります。

たしかにロジックは理解できましたが、インスタンスの作成毎に月額固定料金が加算されるというのは納得が出来ませんでした。

回答メールの内容

長文なので、モバイルファーストを考慮してスマートフォン読みやすいように、実際にスマートフォンで表示した画面のスクリーンショットを以下に紹介します。全部であります。

1.タイトルと私の問い合わせの引用

Workspaces 回答-1

2.計算式と理由

AWS 回答-2

3.複数の月額固定料金が加算された根拠

AWS 回答-3

4.1月度の使用状況と月額固定料金の日割り計算

AWS 回答-4

5.請求明細とユーザーへの指導

AWS 回答-5

6.無料利用枠と返金請求

AWS 回答-6

7.請求免除手続きと結び

AWS 回答-7

8.各種リンク

AWS 回答-8

以上がアマゾンのサポートからの回答メールの全文です。

まとめ

心情的には不満が残りましたが、企業としての対応は正しいので、請求免除の手続きはしないことにしました。アマゾンのAWS EC2を3DCGで長年使ってきた実績を信じて、Workspacesを選んだ私の責任なので、7,000円はその罰金としては安いと思いました。

しかし、こういった仮想Windowsのインスタンス(ワークスペース)を試行錯誤が目的で短期間に作成/削除を繰り返すことはよくやることであり、それが間違っていると言われている以上は受け入れざるを得ないです。

★なぜ私がインスタンスの作成と削除を繰り返したのかという理由:

Workspacesは頻繁サインインが出来なくなります。それは私が1月中の前半で5回もインスタンス(ワークスペース)を作り直していることからもわかると思います。

そこでパスワードの再設定を試みるのですが、アマゾンから再設定用リンクが書いてあるメールが何回やっても来ないので、諦めて先ずは「再構築」を行いましたが、やはりサインインはできませんでした。

次に、サインイン出来なくなったインスタンス(ワークスペース)とディレクトリー削除して、最初から作り直すサインインできるようになります。

これを繰り返す度に、無料期間が終わると月額固定料金($14)の日割り計算分が加算され始めたわけです。

アマゾンのサポートに問い合わせると、請求に対するサポートは無料で行えますが、技術サポートは有料契約を結ばないと行えないので、サインイン出来なくなりパスワードの再設定メールも送られてこないし再構築してもダメな原因究明はお蔵入りとなりました。

ちなみに、技術サポートを受けるための有料契約は、Eメールサポートが月額$29~で、電話サポート$100~になります。何もトラブルが起こらなくても毎月固定的に請求されるので個人ユーザーには無理です。

AWSサポートプラン

サポートフォーラムは無料ですが、「workspaces」で検索しても出てきた案件1件のみでした。

AWSサポートフォーラム

GCPのフォーラムはすべて英語なので、日本語のフォーラムがある事自体は評価できますが、実際には使われていない現状を考えるとそれなりの理由があるのだと思います。

アマゾン全体の営業利益の7割超をたたき出しているAWSビジネスですが、BtoBの企業相手なのでこうなっているわけで、個人ユーザーとはあまり付き合いたくないというのが本音かもしれません。

 

つまり、私の個人利用者としての利用目的とアマゾンのAWSサービスとの整合が取れていなかったのが原因であり、それはAWSサービスを選んでしまった私の間違いという指摘は正しいと思います。

AWS vs GCP

ひとつ言えることは、私と同じ利用目的AWSサービスを利用するユーザーが他にもいらっしゃるとすれば、同じ間違いを知らずに繰り返すことになり、それは回避すべき事だと感じます。

おそらくアマゾンはこの件に関しては、ユーザーの私が1年間の無料期間中にもサインインが出来なくなってインスタンス(ワークスペース)の作成と削除を繰り返していたのを黙認していたので、特に取り上げて防止策を講じることは無いと思います。

気が付いた私が取れる最大限の努力が今回の記事の趣旨であり、情報発信者の使命だと思います。

AWSは企業が使うべきものという暗黙の了解はもはや通じない時代に突入しているのではないでしょうか?

ではでは、きらやん