以前に紹介したオンラインフィッティングルームでコーディネートした2Dアバターを3D化できるか試してみました。今回は今までの経過と現状について紹介します。使っているツールはAUTODESK MEMENTOという無料のPCソフトです。Win/Mac版があります。
今までの経緯
2D写真から3Dアバターを作る試みは以前から行っていました。今までに成功したケースは、FaceGenというソフトとDAZ Studioという3DCGソフトの組み合わせですが、3DCGソフトは初心者にはハードルが高く、簡単には扱えないのと、顔しか写真から変換できませんでした。
今回は、オンラインフィッティングルームサービスでバーチャルコーディネートした2Dアバター画像を3Dデータ化してSketchfabなどに公開して読者に3Dで閲覧できるようにできないか?というのを試していました。
最初は、iOSデバイスで動くAUTODESKの「123D Catch」を試しました。
オンラインフィッティングルームサービスの中から、最も簡単な「HAOREBA」を使ってみました。最初はコーディネートしていない状態の写真を撮影しました。
このサービスはアバターを回転できるので、45度づつ回転させて8枚の写真を撮影しました。パソコンの画面を撮るので画質は悪いですが仕方ありません。
これをサーバーにアップロードして3D化するのですが、30分ほどかかりました。しかも、出来上がった3Dイメージが以下です。
つまり、ペラペラの2Dと変わらない3Dデータになりました。失敗です。おそらく、実物の物体を50枚ほど角度を変えて撮影すれば成功するのでしょうが、私のケースではそれは無理なので、この方法は諦めました。
他のソフトやWebサービスをいくつか試してみましたが、うまくいきませんでした。
現在試しているのは、同じAUTODESKの「MEMENTO」です。これはPCで動かすソフトですが、Windows版は64bit限定です。Mac版はそういった制約はありません。というか、64bit版ですが、MacOSXは32bitも64bitも意識せずに使えます。
AUTODESK MEMENTO
123D Catchと同じく物体の周りの写真を角度を変えて数十枚撮影してサーバーにアップすると自動的に3D化してくれるソフトです。おそらく3D化は123D Catchと同様にサーバー上で行っていると思われます。
URLは以下です。
https://memento.autodesk.com/about
サインアップしてAUTODESKにユーザー登録をします。
メールが届くので、URLをクリックします。メニューの右端に「TRY MEMENTO」があるのでクリックするとダウンロード画面になります。
Macは問題ないと思いますが、Windowsは7以上の64bitのみなので注意してください。
以下はMac版です。
appをApplicationsフォルダーにドラッグアンドドロップしてください。インストールはそれで終了です。Memento.appをダブルクリックして起動します。
この後の操作は以下の記事を参考にしてください。
Autodesk Mementoテスト1「複数写真から立体データを生成」
はじめての「123D Design」―無料で使える「3D CAD」ソフト (I・O BOOKS) 単行本 – 2014/9
まとめ
123D Catchの場合は、画面を写真に撮るので画質が悪いです。それを元に3Dデータを作るのは先が見えているので、すぐに諦めました。
MEMENTOは画面をキャプチャーした画像を写真として使えるので画質が良いです。使い勝手も良いので、問題は水平からのぐるりの写真のみでも立体化できるのか?に絞られます。
ダメ元でこれからトライします。結果は適時レポートしますが、今回は簡単には諦めませんので、気長にお待ち下さい。
とりあえず、デモ動画をご覧ください。手間はかかりますが、顔とか限定せずに何でも3D化できるのはありがたいです。
Autodesk Memento – From Photos to High Definition 3D Mesh
【バーチャルファッション】オンラインフィッティングルーム?!
ではでは、きらやん