【3DCG】顔写真から3Dキャラクターを作成:その後は?!

  • 2015年12月14日
  • 2018年6月7日
  • 3DCG

FaceGenDemoを使って顔写真から3Dキャラクターのデータを作成し、DAZ Studio4にエクスポートしてフィギアを作成してSketchfabに公開したので紹介します。また、iClone3体験版もダウンロードして、各種仮想デスクトップ環境で動くか試してみました。

Sketchfabに公開したフィギア

FaceGenDemoDAZ Studio4による作品です。ベースフィギアはGenesis Femaleです。

操作方法は、スタートした後、マウスの場合は、左ボタンドラッグ(回転)、右ボタンドラッグ(移動)、ホイール(拡大縮小)でカメラ操作ができます。

スマホ/タブレットは、スワイプ(回転)、ダブルスワイプ(移動)、ピンチ(拡大縮小)です。

ところが、デスクトップとiOSでは正常に観れますが、なぜかAndroidだけは髪がズレて坊主頭になります。FaceGen Artistの製品版を購入してから再度確認してみます。

Tiffy-04-1
by kirayan4852
on Sketchfab

Androidスマートフォンでの表示イメージはこんな感じです。

AndroidでのSketchfab表示

これだとFaceGenのDemo版で作ると額にロゴが浮き出ているのがよくわかります。顔が頭にくっついているような感じにも見えますね。なんだかFaceGenのアラが見えてしまい、メーカーに悪いですが、私のせいではありませんので・・・

DAZ Studio4のライティング

前回の記事で、ライティングを変えてもレンダリング結果が変わらないことを書きましたが、その後、DAZ Studio4をいったんアンインストールして、再度インストールし直してみました。

その結果は、やはり変わらないままでした。どうも新しく導入されたIrayというレンダリングエンジンでは、今まで使っていたライトが使えないような気がしています。

おそらく専用のライトがあるはずなので、その辺りを今後の課題として調べて、別の機会に紹介したいと思います。

今回は、アプローチを変えて、IBLでライティングを行ってみました。PoserではIBLが簡単に扱えますが、DAZ Studio4では少々マニアックな感じです。

これを説明すると長くなるので、以下の記事を参考にしてください。
NVIDIA Irayレンダラー その7:IBLによる環境ライティング

私が今回設定したRender Settingは以下のようなものです。

Render Setting

これでなければいけないという類のものではないので、好みに応じて変えると良いと思います。

レンダリング結果

冒頭のアイキャッチ画像と同じものです。

Tiffy

顔の肌色と体の肌色が違いますが、人物のレンダリングの場合は顔が命なので、顔が目立つように若干ピンクっぽい色にするのが私の好みです。

通常は、ポストワークとして細かい部分をレタッチソフトで修正して作品として仕上げますが、今回はレンダリングそのものの結果が重要なので、ポストワークは一切行っていません。レンダリング結果そのものです。

iClone3体験版の試用結果

結論から言うと、仮想デスクトップ環境では使えませんでした。試しにWindows Vistaパソコンでもやってはみましたが、これも途中でエラーメッセージが表示され3Dキャラクターデータは作れませんでした。

最初は、Mac上で動く無料のWindows環境である「NXWine」で試してみました。インストールとiClone3の起動は正常にできましたが、キャラクターをシーンに読み込むボタンをクリックして数秒後にNXWineごとフリーズしてしまったので、強制終了させて終わりです。

iClone3

次に、Amazon WorkSpacesでやってみましたが、インストール途中でエラーが発生し終了です。インストールできませんでした。

さらに、GPUありのハイスペックインスタンスでもやってはみましたが、インストールはできましたが、起動途中にエラーが発生し、起動できませんでした。

iClone6はどちらの環境でも少なくとも起動できて使えます。iClone3はどの環境でも起動できませんでした。

Windows Vistaパソコンでは起動までOKで、キャラクターをシーンに読み込めましたが、顔写真を読み込んで輪郭を設定しているうちにエラー表示が出てしまい、最後まで完了できませんでした。このあたりについては以下の記事を参考にしてください。

■ PoserとiCloneで頭部を作る機能

さらに、FaceGenと比べると非常に使いづらいと感じました。Poserのフェイスルーム並みです。FaceGenとDAZ Studio4の組み合わせよりiCloneを使うメリットは何も感じなかったので、ひとまずiCloneを使うのは諦めました。

今後はFaceGen Artistの製品版を購入して、DAZ Studio4との組み合わせで使いたいと思います。

iClone 3 Standard

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まとめ

3DCGで作品を作る上での最大の課題は、いかにして自分好みの顔を作るかです。昔は他人が作った3Dデータをソフトで開いてメッシュを直接いじっていましたが、今は飛躍的に高解像度のデータになっているので、そんな気の遠くなるような作業はとてもできません。

PoserやDAZ Studioでは、モーフターゲットが豊富に用意されているので、それをいじって顔を変形して作るのですが、両方とも海外のメーカーなので、どうしても外人顔になってしまい、なかなか難しいです。

今回の顔写真から作る方式は以前から試みてはいましたが、なかなか良い結果は出なかったです。ところが、FaceGenは今までで最も良い結果となりました。レンダリング作品として十分に実用的だと思います。

DAZ Studioとの連携で面倒な部分はありますが、一度慣れてしまえば、まず失敗することはないので、安心して使えます。3DCGで最も必要な安心感ですね。

今後は、Iray専用のライトについて調べようと思います。わかったら紹介します。

【3DCG】FaceGen製品版で顔写真から3Dキャラを作成しSketchfabに公開?!

ではでは、きらやん