【バーチャルファッション】2Dアバターを3D化してみる(その3)?!

  • 2016年4月7日
  • 2020年5月28日
  • 3DCG

前回は、オンラインフィッティングルームのTriMirrorのアバターを使ってAUTODESK MEMENTOで3D化を試みましたが失敗しました。そこで、今回はできるだけリアル世界に近いSketckfabで公開している3Dフィギアで試してみました。

Sketchfabとは?

自作の3Dモデルをアップして公開できるサイトです。無料ではアップするデータ容量が50MBに制限されますが、今のところ大丈夫です。私の公開URLは以下です。
https://sketchfab.com/models/
Sketchfab

これは下にスクロールした画面ですが、今回使うのは左下にある「Nana-01-1」です。背景をボカしていないので、リアル世界の写真に近いと考えました。このサムネイルをクリックすると以下のような画面になります。
NANAWebGLを使って3D表示をするので、ブラウザーによってはサポートしていないかもしれません。私の場合はGoogle ChromeではOKでしたが、Firefoxでは背景が回転しませんでした。

映像内で左ドラッグで回転、右ドラッグで移動、スクロールホイールでズームが行えます。これはフィギアを中心にカメラを操作するので、フィギア自体には影響はありません。

動画を撮影する

カメラをちょっとずつ回転させて画面をキャプチャーするのがオーソドックスな方法ですし、リアル世界で実際の対象をカメラで撮影するのに近いですが、私は前回と同じく動画を撮影して、そのフレームを次々に書き出す方法を採りました。
バーチャルファッション使ったソフトは、Movavi画面キャプチャです。前回の記事(その2)に無料体験版のURLを記していますので参考にしてください。

水平方向で360度回転させて撮影し、斜め上で回転させたのと、斜め下で回転させたのとを追加しました。撮影した動画は以下のようになりました。5分あるので時間があれば参考にしてください。

動画から写真を切り出す

前回は90枚以上切り出してMEMENTOで3D化をしてみましたが、失敗しました。枚数はあまり関係が無さそうなので、今回は水平、斜め上、斜め下それぞれを15枚くらいづつ切り出して、全体で45枚から50枚とすることにしました。
Frame Grab切り出すフレームを決めて「書き出す…」ボタンをクリックすると設定画面が表示されるので、保存場所や静止画の形式や画質などを設定して「保存」ボタンをクリックするだけで切り出しが行えます。これを50枚くらい繰り返します。

Mementoで3D化

私の場合は56枚になりました。Mementoを立ち上げます。
Memento「Create 3D」のカメラアイコンをタップし、読み込む写真を全部選択状態にして「Open」ボタンをクリックします。
Memento下にある「Create Model」ボタンをクリックします。

Mementoモデルの名前を入力して、とりあえず「Draft」で「Start」ボタンをクリックします。
Mementoアップロードされ、レジストされた後で、3D化が始まります。
Memento少し待たされた後で以下の画面になり、前回は10分ほどで完了しましたが、今回は25%で止まったままで、1時間放置しても完了しませんでした。
Mementoそこで、いったん右上の削除ボタンをクリックして消して、今度は「Best」の設定に変えて再度3D化にトライしてみましたが、やはり一晩放置しても完了していません。

おそらくサーバー側の処理なので、処理が停止しているのか、なんらかの理由で処理に時間がかかっているのかわからないですが、もしそのうちに処理が終わったとしても、これほど時間がかかるのではMementoは使えませんね。

ひとまず、このままもう1日ほど放置して、それでも完了しなければ諦めて、3D化の他の方法を探そうと思います。

SHADE3D Shade 3D Basic ver.15

Amazon: 詳しくはこちら>>>

まとめ

オーソドックスにリアル世界で何か適当な物体をカメラで撮影してMementoで3D化できるか試してみても良いのですが、今回の企画は「バーチャルファッション」なので、Web上に存在している2Dモデルを3D化できないと意味がありません。

人物の3Dデータをダウンロードできるサイトが無いか探したところ、RenderosityとCGTraderが見つかりました。どちらも無料と有料の3Dデータがダウンロードできますが、違いがあります。

RenderosityはPoserやDAZ Studioなどの3DCGソフトを使うことが前提なので、フィギアや服や髪といったバラバラのオブジェクトをダウンロードして組み合わせる必要があります。初心者にはハードルが高いと思います。

一方のCGTraderは、髪も服も含まれているポーズが付いた人物データを一括してダウンロードができます。無料版はゲームなどに使える程度の低解像度のものが多く、有料版はかなり高解像度でフォトリアルな作品にも応用できそうです。

CGTraderのURLは以下です。
https://www.cgtrader.com/
CGTrader無料の人物データはこんな感じです。
CGTrader有料だとこんな感じになります。
CGTraderこの価格は17.4ドルです。これも解像度は低いのでデータ容量は3MB程度ですが、3Dスキャンをして作っているのでかなりフォトリアルです。凝ったことをするのでなければ、簡単にフォトリアルな作品を作れると思います。

【3DCG】前回作ったフィギアを無料Webアプリでアニメーション?!

ではでは、きらやん