【Webシンセ】iPhoneからWiFi経由でバッキング付きでWebシンセを楽しむ?!

  • 2016年12月9日
  • 2017年9月30日
  • DTM
DTM Webシンセ

ブラウザで使えるシンセサイザーを、iPhoneのアプリからWiFi経由でMIDIコントロール信号を送ってリモートで演奏する方法を紹介します。さらに自動でバッキング演奏も同時に行えるFlashアプリも紹介。YouTube動画でデモをしていますが?

YouTube動画による紹介とデモ

今回の内容は記事による紹介では実感が沸かずわかりにくいと思ったので、YouTube動画にしてみました。
WebシンセをiPhoneアプリからWiFi経由でMIDIで演奏して楽しむ方法

以後は、関連するサイトのURLやアプリの設定方法を中心に紹介します。

ThumbJamとrtpMIDIとGyroSynthのインストールと設定

iPhoneアプリのThumbJamは、画面タッチ/スワイプで演奏するアプリです。ジャイロセンサーにも対応し、iPhoneの傾きでボリュームやモジュレーションのコントロールができますが、楽器によってアサインが変わるので、私はTenor SaxかViolinをよく使います。

いろいろと細かい設定ができるので今回も使いましたが、設定項目が多く、適切に設定しないと相手のシンセが鳴らないので、以下の記事を参考に注意深く設定してください。

WindowsアプリのrtpMIDIはWiFi経由でWindowsのシンセを鳴らすために必要です。以下の記事の前半を参考にしてください。

JD-800】Windows 10のサンプルシンセをiPhoneで弾く(演奏編)?!

GyroSynthはジャイロセンサーを活用したジェスチャーにより演奏するタイプです。ThumbJamと違い設定が簡単なので、サクッと使いたい場合はこちらをおススメします。以下の記事を参考にしてください。

【iPhone】ジェスチャーでシンセアプリをMIDIコントロールしてセッションプレイ?!

Webシンセの一覧サイト

動画でも説明したように、MIDIが使えるブラウザはGoogle Chromeしかありませんので、WebシンセはChromeで使ってください。

以下のサイトに行きます。
Web based synthesizers supporting Web MIDI

MIDI関連の設定は簡単ですが、Webシンセごとに設定方法が異なります。
Web Audio MIDI Synthesizer:右下の「midi_in」でrtpMIDIのポート「DESKTOP-XXXX」を選択
WebSynths:左下の「midi」をクリックし、「Get lowest midi trigger from midi」ボタンをクリック。MIDIチャンネルを変えた時も同様にクリック。
Web FM synthesizer made with HTML5:特にMIDIの設定は無し
Viktor NV-1 Synthesizer:左上の歯車アイコンをクリックし、rtpMIDIのポート「DESKTOP-XXXX」をチェック
Foo YC20:特にMIDIの設定は無し

私のパソコンで動いたのは以上の5機種です。最後の「Foo YC20」はシンセというより電子オルガンですね。

バッキング演奏に使えるButton Bass

Button BassはFlashアプリなので、Chromeでは動かず、今のところFirefoxかIEで動きます。私はFirefoxで使っています。というのは建前ですが、このButton BassはChromeでも動くことがあり、よくわからないですが・・・

以下のサイトに行きます。
http://www.buttonbass.com/#
Button Bass

ユーザーインターフェースがいくつか用意されています。基本は3Dキューブで上記の下側に大きく表示されているのがそうです。各キューブをクリックすると楽器というかループが鳴り、再度クリックすると止まります。右下の赤いキューブで全部が止まります。

各楽器のボリュームとパンは個別に調節できます。マスターボリュームがあると良いのですが、今のところ見つかっていません。

バッキングには右上の「Auto Mix」をクリックします。再度クリックすると止まります。

バックグラウンドでも鳴り続けるのでバッキングには重宝します。Webシンセもバックグラウンドで鳴るので、Button Bassを操作しながら、iPhoneアプリでWebシンセをバックグラウンドで演奏する形も取れます。

以上で、WebシンセをiPhoneからWiFi経由でバッキング付きで演奏する方法の紹介を終了します。

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まとめ

ソフトシンセサイザーをいじって楽しむ醍醐味は、ツマミをグリグリして音色の変化を楽しむことですが、マウスカーソルは1つしか無いので、画面のキーボードを弾きながらツマミも同時にグリグリすることはできません。そこで考えたのが、iPhoneアプリのMIDI出力をWiFi経由でパソコンのシンセに送って弾くという方法です。

以前にもスタンドアロンのアプリケーションソフトのソフトシンセサイザーでは同様のことはやっていましたが、今回はブラウザで使えるWebシンセでもできないか?という発想から試してみて、実際に可能な事がわかりました。

バッキングに使ったButton Bassはバッキングではなくいろいろ本格的にも使えるツールなので、いじって試してみると楽しいと思います。

次回はこの企画の最終回として、Javaアプリによるリアルなアナログシンセ(KORGのmonotribeなど)のエミュレーションを紹介したいと思います。ブラウザでJavaアプリのWebシンセを動かすテクニックも紹介する予定ですが・・・

【looplabs】ブラウザで使えるDAWタイプのループミュージック作成ツールとは?!

ではでは、きらやん