10月28日にTWICEが3周年記念FanMtg.「ONCE HALLOWEEN」を開催し、コンセプトと構成をメンバーたちが直接演出したことで大きな関心を集めました。その目玉がハロウィン・コスプレですが、2016年の「TT」MVから進化した美意識とは?
2016年の「TT」ミュージック・ビデオに観るハロウィン・コスプレ
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2年間に4億回以上視聴され、初期のTWICEのイメージを形成した画期的なMVだったと思います。
このMVで登場したのがメンバーのハロウィン・コスプレでした。いわゆる「気持ち悪さ」を廃し、私のような60過ぎのオジサンでも楽しめる優れた演出だと思います。
例えば、最年少の台湾出身のツウィはこんな感じです。
そのままでも世界的に有名な美女ですが、これを観た時には数倍の美しさを感じました。
2018年の3周年記念ファン・ミーティングでのハロウィン・コスプレ
TWICE、今年のハロウィンで歴代級のコスプレを披露! おなじみの大人気キャラクターが勢揃い >>> KPOP monsterサイトへ
しかし、今年のTWICEのハロウィン・コスプレは大きく変貌しました。どちらかと言うと私には「不気味」さが強調されたという印象が強いです。
このステージは「コンセプトと構成をメンバーたちが直接演出したことで大きな関心を集めた」らしいので、2016年のMVのようなプロのスタッフによる演出とはスタンスが大きく異なります。
すでに彼女たちはそういう段階に来ているわけで、若い女性アイドル・グループとしては少々早熟な感じさえ受けます。
以下は、ファンが直接ステージを撮影した映像です。日本では到底考えられないことですが、海外では日本よりライブ会場でのファンによる撮影を厳しく禁止する姿勢が緩いような気がします。
181028 ONCE HALLOWEEN 트와이스 팬미팅 BDZ (불도저) 모모직캠 TWICE MOMO >>> YouTubeサイトへ
著作権と「情報の自由」
著作権の侵害を厳しく取り締まるのは当然だと思います。
なぜなら、例えばCDの制作を考えても、歌っているメンバーだけでなく、作詞作曲編曲を始めとして多くのスタッフが関わり、その人たちはプロであり、ボランティアでやっているわけではないからです。
さらには人件費以外でもスタジオや機材などのレンタル代や購入費などのコストもバカになりません。
そうして出来上がった音源やミュージック・ビデオなどが、無許可で違法アップロードされたり、海賊版として低価格で違法に販売されると、制作する側はたまったものではないわけです。
つまり、著作権には多大なコストと時間と手間をかけた成果に対する正当なリターンを保証するという側面があります。
一方で、海外ではライブでのファンによる撮影に対して寛大だというのはなぜでしょうか?
今までに得た情報や私なりの推測からこれを考えると、世界中には「CDやDVDを購入する経済力の無い人が多数存在している」ことに起因しているような気がします。
苦労して高価なライブ・チケットを買って、交通費をかけて観に来た人がステージ・パフォーマンスを撮影し、それを違法アップロードしているのを見ると、複雑な心境に陥ります。
それでチケット代以上の広告費を稼ぐのか? 匿名の自分を世界にアピールしたいのか? 熱心なファンとして世界中にそのアーティストの優れたステージを観てもらいたいのか?
日本ではCDやDVD/Blu-rayなどの購入や音源の有料ダウンロードは一般的な良識を持った人ならごく当たり前に行っており、それにモラルなどの要素も加わって、著作権は健全に保護されているように見えます。
さらに、YouTubeやSpotifyなどの高品質な無料サービス(有料も含まれる)をスポンサーからの広告収益で賄ってビジネスモデルとして確立したケースなどが違法アップロードや海賊版の撲滅に大きく寄与しているという実績も見逃せません。
では、著作権保持者からの公式ミュージック・ビデオの公開などによるPRや、CD/DVD/Blu-ray/配信音源などの有料販売だけに世の中を制限したとすれば、それは理想的な世の中と言えるのでしょうか?
それを購入する経済力が無い人でも、ある程度の情報が得られる世の中というのも在っても良いような気もします。
これを考えると、まさに「矛盾だらけの世の中で、自分はどう生きるべきか?」という根本的な課題に直面します。
まとめ
TWICEの今年のハロウィン・コスプレの映像は、おそらくDVDやBlu-rayなどの有料コンテンツを楽に購入できる日本人でも、この日本的に考えると違法なライブ撮影をしてアップロードされた映像コンテンツを観なければ観ることが出来ないように思えます。
それはモラルとして観ないようにすべきだし、即刻削除するのが妥当だと思います。
では、そうやって著作権を厳しく保護する世の中が、世界中の多くの人にとって住みやすい世界なのかは、未だ私の中では結論が出ていませんが・・・
ではでは、きらやん