引っ越し前から最初に取り組むべきことは「ダニ対策」。過去10回以上引っ越しをした経験に基づきます。生きているダニより怖いのがダニアレルギーを引き起こすダニの死骸や糞などの「ダニアレルゲン」。ゴキブリは他所から移動してくるので後回しでもOKですが・・・
背景
私が最初にダニアレルギー症状を引き起こしたのは今から8年前です。神奈川で勤めていた会社を退職した翌年に、実家の広島市に引っ越ししてから1年後でした。
突然体中が痒くなり、目が痒く、クシャミや咳が出始めました。最初は花粉症の一種かもしれないと考え、耳鼻咽喉科を受診しましたが治りませんでした。
その後に皮膚科を受診して「ダニアレルギー症状」だとわかりました。
結果的には、ダスキンに頼んで部屋全体のダニ駆除をした結果、2週間後には症状が治まりました。その間は掃除・洗濯・布団干しなどの日頃のダニ対策を徹底しました。
ダスキンはダニ駆除は表向きには実施していませんが、フリーダイアルの0120-100100に電話すると、プロの担当者から折り返し電話がありました。
事情を説明して下見後に見積もりをして引き受けてくれました。
ダスキンが実際に行ったダニ駆除の中身はわかりませんでした。企業秘密もあるのかもしれませんが、作業中に逃走したダニが身体に移るのが怖かったので外出しました。
「暫く外出していてください。〇〇時に再度伺うのでその頃には在宅をお願いします。」
見積書の項目から概略は「清掃」「消毒」「煙による殺虫(バルサン?)」など。家具の置いていない畳は全て起こしてベランダに移動し日光やスプレーで消毒。畳の下の床面も消毒。
ダスキンに頼んだ理由は、それ以前にエアコンの清掃を頼んだ時に、さすがプロの仕事と感心したことがあったのと、その割には料金が明解でリーズナブルだったからです。
それから3年後に広島市内での引っ越しをしましたが、この時は最初から「ダニ対策」を徹底した結果、引っ越し後の段ボール箱の開梱後も特に「ダニアレルギー症状」は出ず、効果があったことが証明されました。
それからさらに4年後、今回は広島市から札幌市への遠距離の引っ越しです。
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現在は家財が搬入されてから2日間が経過したところです。
過去の経験をもとに、今回も徹底した「ダニ対策」を行っています。私が現在進行形で実施中の2018年版「ダニ対策」を紹介したいと思います。
ダニ対策の要点
・生きているダニの繁殖を防ぐ対策:
ダニのエサは、髪の毛やフケなどの人間の皮膚の死骸が主です。その他にも汗や食物の汚れなども含まれます。ペットも同様です。一言で言うと「ダニは住人の不潔さを好む」わけです。
ですから、掃除・洗濯・布団干しなどをマメに徹底して行い清潔さを保つことがダニの繁殖を防ぎます。
また、床がフローリングなどではダニが繁殖しにくいです。しかし、カーペットや絨毯を敷くと繁殖しやすくなり、畳も繁殖しやすいです。
さらに、ある程度の湿気と適度な温度を好むので、ダニが繁殖しやすい寝具やカーペットや畳などを乾燥させ高温で駆除し強力に吸い取るのが効果的です。
布団乾燥機やサイクロン掃除機などの家電製品の活用がオススメです。
・ダニアレルギーの原因は「ダニアレルゲン」:
ダニの症状でもっとやっかいなのは、ダニの死骸や糞などの微細な埃である「ダニアレルゲン」が引き起こす「ダニアレルギー症状」です。
体中の痒みや目の痒み、クシャミや咳など花粉症に似た症状が出ます。
そこで、生きているダニの繁殖を防ぐとともに、ダニアレルゲンを極力取り除く対策を行います。
引っ越し前の対策
引っ越し先が決まったら、家財が搬入される前にサイクロンなどの強力な吸引力の掃除機で全体的に掃除し、できれば水拭きも行っておくと良いです。
「ダニ退治」などのキャッチフレーズで販売されている薬品などは、場合によっては害があることもあり、私としてはあまりオススメできません。
その代わりに私が使っているのは「ファブリーズ」や「リセッシュ」などの布団や衣類などの一般的な除菌剤です。
コンビニなどで買えるので、引っ越し後のドタバタな時期でも入手が容易ですし詰め替えもあります。
「マジックリン」などの有機溶剤のスプレーだと、電子部品の接触不良や腐食の原因となり、家電製品やパソコンなどの故障の原因に繋がるので避けましょう。
私は今回は3月の時期を避ける(費用が高いので)目的で、広島市のマンションを2月末に退居して家財を一時的に倉庫(トランクルーム)に保管し、体だけ札幌に移動して入居。
4月中旬にJR貨物で広島から札幌に運んでもらって家財を搬入しました。
この間の1ヶ月半は札幌のカプセルホテルと入居後の家財の無いミニマルな生活を経験しましたが、このミニマルな生活が家財搬入後も役に立ちました。
家財搬入後
最初に行った事は、ミニマルな生活空間の確保と、段ボール箱などのダニの住処との分離です。
段ボール箱に入っていない家電製品や家具などをキッチンの周りに配置して、そこで最低限の生活ができる状態にします。
段ボール箱は積み上げられていて簡単には中身を取り出せないので、最低1週間はそこでミニマルな生活をします。
私の場合は、縦長の16畳のワンルームなので、窓側に段ボール箱や当面使わない家具などを置き、玄関側にミニマルな生活空間を作りました。
ここで最もダニが多いのが寝具なので、徹底的に掃除・洗濯・布団干しを行い、ファブリーズで除菌しています。日常的にはそれほど頻繁には行わないですが、今は毎日行っています。
同時に、床の掃除は以下のタイミングで毎日行います。
・起床後すぐに:夜中に空中から床に舞い降りた埃を吸い取る
・午前の作業後:昼食前に埃を吸い取る
・午後の作業後:夕食前に埃を吸い取る
入居後すぐにビックカメラでサイクロンコードレス掃除機を1万5千円で買いました。昔ながらのフィルター式掃除機と違い、毎回捨てるゴミの中身がよくわかります。
多くは髪の毛と綿埃ですが、サイクロンだとミクロな埃もかなり目立ちます。この中におそらく「ダニアレルゲン」が含まれていると思われます。
家財搬入前より搬入後では、このミクロな埃の量が増えました。
この吸い取ったゴミや埃を捨てる際は、必ずダニスペースの隅で行います。専用のゴミ袋を用意してその中に捨て、さらにその作業後のスペースを再度掃除機で吸い取ります。
ゴミ袋に埃を捨てる作業中は必ずマスクをするかハンカチで鼻と口を押えます。埃を吸い込むとダニアレルギーでクシャミや咳の原因になります。
さらに、その後は手を水洗いします。お湯は肌の脂分を流すので冷たい水が良いです。ダニスペースで作業したり物を触ったら必ず頻繁に手洗いします。
洗濯と入浴またはシャワーはセットで毎日1~2回行っています。入浴中に脱いだ衣服などを同時に洗濯し、洗濯が終わったらすぐに乾燥機で1~2時間かけて高温で乾燥します。
上記のコンパクト乾燥機はAmazonで2万円で買いました。すぐに売り切れてしまいましたが・・・
特に就寝前の入浴・洗濯・乾燥後は、段ボール箱などのダニのスペースには絶対に立ち入らないようにし、就寝中に痒くならないように心がけています。
段ボール箱の開梱
開梱はこれからですが、私のように会社にも学校にも行かず、自宅で仕事をする単身者でも段ボール箱の開梱と整理に1週間はかかると思います。
出したい順に段ボール箱から取り出せれば良いのですが、箱は重く積み重なっているので、簡単には移動できないのと、中に何が入っているのか書かれていない箱もけっこうあります。
ですから、結局片っ端から開けながら整理することになります。
私の場合は、結婚25年目に離婚して家財を半分引き継いだ関係で、一般的な単身者よりかなり家財が多いです。段ボール箱の数も多く、これからの開梱作業がたいへんです。
このため、ミニマルな生活空間を確保する事が思いのほか重要です。今回の引っ越しで、家財の無い部屋で1ヶ月を過ごした経験が役に立っています。
まとめ
ダニアレルギー症状は花粉症と同様に突然発症します。離婚後にだんだん掃除を疎かにしていたのも原因と思われます。
引っ越し後は特にダニアレルギー症状が出やすい時期なので、日常生活以上に掃除・洗濯・布団干しなどをマメに徹底して行うよう心がけます。
入浴やシャワーや手洗いも頻繁に洗濯・乾燥と連動して行うようにすれば、段ボール箱の開梱と中身の整理後に快適な生活が送れると思います。
ファブリーズやリセッシュなどの除菌スプレーを適度に使うとさらに効果が期待できると思います。特に寝具は、ベッドを折りたたむ時にスプレーし、上から洗濯済みのカーテンを掛けるようにしています。
ではでは、きらやん