YouTube埋め込み動画の役割の変化 2017?著作権とうまく付き合うには?!

最近になってブログに埋め込むための自作のYouTube動画が自動的に「広告で収益化」がオンになったのでYouTubeからの収益が発生し始めました。それまではYouTubeの動画で稼ぐつもりは全く無かったのですが、その役割の変化について考察してみます。

ブログを始めた当初のYouTube動画の役割

現在の形でのブログの運営を始めたのは2015年4月からなので、運営期間は2年8ヵ月になります。有料レンタルサーバー/WordPress/トレンドブログ/Adsense広告は共通ですが、中身は時代とともに変化してきました。

とは言っても、3DCG作品のギャラリーやバイオリン教室のレッスン日記などの個人日記としてのブログを始めたのは2000年からです。途中で中断したりしながらも無料ブログサービスを転々としながら細々と続けていました。

2013年頃からブログの収益化に取り組むようになり、3人のメンターによる有料ネット講座を受けつつ試行錯誤して、Adsenseによる広告の収益化の見通しが付いたので現在の形で本格的なスタートをしました。

最初はショートレンジの「芸能系トレンドブログ」の形で始めたので、アクセス数は2ヵ月後から急上昇し、4か月後の8月には月間ページビュー数(Adsense上)が6万を超え、Adsenseの単月の収益も1万円を超えました。いわゆる「5%の仲間入り」を果たします。

ブログのアクセス数と収益

この当時は芸能系ニュースサイトから興味のある話題の記事を自分のブログ記事内にほぼ丸ごと引用し、関連するYouTube動画を探して埋め込み、「まとめ」として自分が感じたことや考えたことをコメントしていました。

今から考えると「他人のふんどしで相撲を取る」なわけで、よくそれで月に1万円以上も稼げたもんだな?と苦笑してしまいます。

この当時のYouTubeの役割は、映像情報の収集とそのシェアでした。この中に多量の著作権侵害違法アップロード動画が含まれているという意識は全くありませんでした。

著作権侵害

それどころか、レーベルが著作権を持っている公式ミュージックビデオやテレビ局などが著作権を有するテレビ番組の動画をブログでシェアするのは、読者のニーズに叶うだけでなく「アーティストの為になる」という意識さえありました。

オリジナル動画の制作とYouTubeへのアップロード

初めて自分の銀行口座にGoogleから振り込みがあった9月には1つのブログに新たに2つのブログを加え3ブログ体制としました。1つはK-POP専門で、もう1つはマニアック専門です。最初のブログはJ-POP専門へと変化させました。

つまり雑記ブログから専門ブログへの転換です。主な理由は、K-POPとマニアックな記事へのアクセス数が急激に伸びたからです。しかもこの2つのテーマはまるで関連性がありませんでした。また、単一ブログのリスク回避の意味もありました。

ここからYouTubeの使い方が変化します。つまり、動画を自分で制作してYouTubeにアップロードし、それをマニアックなブログの記事に埋め込むようになります。

マニアックなブログの記事は、芸能系の他の2つのブログと違ってオリジナル性が高く、自らの知識や経験だけでなく、独自のチュートリアル的な動画で説得力を増すことがユーザーニーズに応えることだと認識していました。

オリジナルYouTube動画

特に当時はまだ世の中の認知度が低かった3DVR関連や、アマゾンが仕掛けたメディアの低価格戦略関連の動画の再生回数は、マニアックな自作動画なのに各動画で数千から1万を超えるヒットを記録しました。

アマゾンの戦略とは、FireタブレットやFire TV Stickなどのデバイスを5,000円を切る低価格で販売し、注文すると翌々日には地方にも届くという利便性と、プライムの範囲内での無料コンテンツ多数用意しました。

その使い方やメリット・デメリットに対する映像情報の需要が高かったわけです。

ところが、このあたりから著作権に対する意識の変化が現れてきました。

オリジナルの動画にも映り込む著作権

この頃のオリジナル動画はYouTubeにアップロードしても広告による収益化は全く考えていませんでした。主な目的はYouTubeでいかにAdsense広告の収益を伸ばすか?という観点で考えていたわけです。

そんな状況下で、あるレーベルから「著作権を侵害しているので削除してください」という警告のメールが届きました。確認してみると、Fire TV Stickの使い方の一例を撮影した動画の中に、そのレーベルのアーティストのミュージックビデオが一部映り込んでいました。

その部分だけを削除した動画をYouTubeにアップロードし直して、ブログでそれに差し替え、削除依頼を受けた動画を削除しました。その結果、著作権侵害は回避できました。

この事件があってから、オリジナルで制作した動画でも著作権侵害が起こり得ることを意識するようになります。

YouTube著作権

YouTube動画のブログへの埋め込み方針を変える

芸能系記事への関連動画の埋め込みは以後は行わないようにしました。J-POP専門ブログのアクセス数と収益は下降線を辿っていたので、遡っての記事の改変は記事数が多いこともあって放置しました。

一方で、K-POP専門ブログはアクセス数と収益がむしろ伸びていたので、アクセス数と収益の観点から記事数を半分に減らし、YouTube動画の埋め込みを全て削除し、YouTubeサイトの該当動画へのリンクとスクリーンショット画像に変更しました。

ただし、レーベルの公式ミュージックビデオは、必要に応じて埋め込みをし直しました。理由は、読者ニーズが高いのと、著作権の侵害には当たらないからです。

同時に、ブログの冒頭に掲載しているアイキャッチ画像の内、アーティストが映り込んでいるものは削除し、アーティストのイラスト画像に差し替えました。

アイキャッチ画像

他のブログではアーティスト名の巨大な文字を使っているところもありますが、オリジナリティーを出したかったからです。

マニアック専門ブログでは、他者が制作したコンテンツが映り込んだり聴ける動画では、その他者のコンテンツの短い一部分しか映り込まないように配慮するようにしています。

その場合はYouTube側で「広告の収益化」対象から自動的に外されてしまいますが、それは容認しています。YouTubeによる収益より、ブログのアクセス数の増加によるAdsenseからの収益アップを優先しています。

YouTube著作権

YouTube動画広告の収益化

最近になって、過去に制作しアップロードしていた動画も「広告の収益化」をオンにして収益対象に含めました。

YouTubeの広告からの収益自体は微々たるものなので、特にYouTubeから収益を得ることが目的ではないのですが、収益対象にすることで動画の価値判断の材料にして、データから「どんな動画の価値が高い」のかをこれから分析する予定です。

従来は動画の試聴回数だけで価値判断をしていましたが、最近では再生時間が重要だと気が付きました。つまり、数秒しか再生されない試聴回数より、試聴回数は少なくても長時間再生されている動画の方が価値が高いと判断するようになりました。

YouTube収益

結果として、「広告の収益化」でわかってきた収益性の高い動画への制作方針の転換を進めていきたいと考えています。

そのことで、ブログへの読者の滞在時間を増加させることに繋がり、記事やブログ全体の価値を高めることに貢献させたいです。

まとめ

最近になって、ブログの収益化で話題となっているのがApple社のSaffari11から搭載されることになったITP(Intelligent Tracking Prevention)です。

Saffari11

私のマニアック専門ブログもアクセス数の観点では、iPhoneのSaffariからのアクセス数がトップで約40%ですが、Chromeからも約36%のアクセスがあるので、一般的なブログよりSaffariからのアクセス率は低いです。

一方で、Adsenseからの収益の観点だと、クリック単価がモバイルよりデスクトップの方が2倍以上と高いので、Saffariの影響を受けにくい収益構造になっています。また、物販アフィリエイト広告からの収益はアマゾンがほとんどなのであまり影響を受けません。

ユーザーニーズの変化から「モバイルファースト」を推進してきましたが、その結果として逆に収益が下がるという課題に直面しているブロガーは多いのではないでしょうか?

iPhoneでのiOS11へのアップデートが急速に進むにつれて、この課題は深刻になると思われますが、私のように芸能系からマニアック系へと重心をシフトしてきた「へそ曲がり」の人間が結果的にこの騒動に巻き込まれずに傍観できているのは皮肉です。

このAppleの動きにGoogleがどう動くかに興味がありますが、Amazonのアフィリエイトでは全く影響を受けないというのもビッグ3の関係性からは興味深いです。

ビッグ3

Amazon Echo 関連の記事リストはこちら>>>

 

ではでは、きらやん