Remixliveというモバイル向け無料音楽アプリを紹介します。サンプルループ音源ベースのリミックスタイプですが、Loopmastersのサンプル音源を使用し著作権フリーで商用利用も可能です。クールな音とデザイン性で好みが分かれるところですが?
Remixliveの特徴
一言で言うと、「簡単操作でクールなリミックスが作れる無料のサンプル音源アプリ」です。
iOS版とAndroid版があり、Android版はデスクトップPC上でAndroidをエミュレーションするソフト「BlueStacks」でも動くので、スタイルに応じた使い方ができて便利です。今回はiOS版をiPod touch上で使う例を紹介します。
MIDI音源ベースの音楽アプリと比べると、サンプルループを組合せるだけで曲作りができるので、わかり易く操作も簡単です。自由度はそれだけ低いですが、サンプルループのクオリティーが高ければそれなりにカッコいいリミックスができます。
アプリの構造が簡単で、5つの明解な画面(演奏、ミキサー、エフェクト、共有、録音)を切り替えながらリアルタイムにパフォーマンスができます。セクション・プレイっぽい横スワイプ操作などで、リアルタイムパフォーマンスしながら録音し、SoundCloudなどにアップロードして公開/共有する形になります。
サンプルループは無料も含めてLoopmastersのものを使います。著作権フリーで商用利用も可能です。アプリをインストールした段階でプリセットされている無料のサンプルループだけでなく、ストア内にも無料のサンプルループがいくつかあるので、それをアプリから直接ダウンロードして使えます。
YouTubeによるデモ演奏
アプリメーカーによるプロモーションビデオです。
Remixlive – Introduction
実際のリミックスパフォーマンスの様子です。
Remixlive – Remix a song, live [Performance by Arkaei]
全体の機能とオペレーションについてのデモビデオです。
Remixlive – Feature Walkthrough
このビデオを3本見れば、DTM経験者なら説明不要で使えると思います。これだけ洗練された無料アプリなのにほとんどYouTube上にメーカー以外の動画が存在しないのが不思議ではあります。ちなみにアプリのバージョンは2.0.2なのでリリースしてからかなり経っていると思われますが・・・
このアプリとコンセプトがよく似た純国産リミックスアプリがやはり無料であります。YAMAHA Synth Bookというアプリ内にある「Music Remixer」です。
YSB V2.0 PV
この音を聴いてこの画面デザインを見ると、私がRemixliveはクールだと言っている意味がわかるかと思います。
YAMAHA Music Remixerについては以下の記事を参考にしてください。
【iPhoneアプリ】無料で初音ミクがプレイできるRemixerとは?!
ダウンロードとインストール
App Storeで「remixlive」で検索します。
ダウンロードしてインストールし、開きます。
基本的な演奏方法
この状態で「Deep House」というジャンルのサンプルループのセットがロードされているので、パッドを適当にタップすれば同期して演奏されます。
縦の列には同じ楽器のパターン群が並んでいます。横の列は同じパターンの楽器群が並んでいます。通常は上から下に演奏します。楽器の列の中では通常は1つのパッドしか演奏されませんが、設定でマルチモードに切り替えると、縦の列内でも複数のパッドを演奏することができます。
横一列を一気にスワイプしてパターン・セレクトすると、Ableton LIVEやBitwig Studioのようなセクション・プレイが楽しめます。
左上のメニューボタンをタップします。
一番下の「Settings」をタップします。
上に少しスワイプします。
「PLAY MODE」の下の「Multiple Mode」の右にあるスライドスイッチを右にスワイプしてONにします。これで楽器の縦の列に複数のループを演奏できるようになります。
画面の右端に5つのボタンが縦に並んでいます。上から「パッド」「ミキサー」「エフェクト」「共有」「録音」画面に相当します。上の3つはパフォーマンスしながら切り替えて使います。下の2つは必要に応じてユーティリティーとして使います。
パフォーマンスを録音するには画面共通で右上あたりにある「REC」ボタンをタップして赤にして行います。再度タップすると録音終了します。最小限のリミックスを録音してSoundCloudにアップした曲が以下です。
パフォーマンスの録音と共有方法
メニューの「Recordings」をタップします。
録音した曲が並んでいます。「Hip-Hop 1」をタップします。
左下のプレイボタンをタップすると曲の確認ができます。右端の上矢印の共有ボタンをタップしてみます。
オーディオコピー先の選択ができます。コピー先のアプリによって以後の操作方法は変わります。「Cancel」ボタンをタップして閉じます。共有ボタンの左にあるオレンジ色のSoundCloudボタンをタップします。
SoundCloudに登録しているEmailアドレスとパスワードを入力して「Connect to SoundCloud」ボタンをタップします。
右上の「Publish」ボタンをタップします。
アップロードが完了したので「OK」をタップします。App Storeへのレビューを書くように促すメッセージがポップアップしますが、まだ書かなくて良いでしょう。無料なのでレビューで褒めるか感謝するくらいはしたいものです。
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まとめ
GaragebandなどのDAW(デジタルオーディオワークステーション)アプリよりも簡単にクールなリミックスが短時間で作れます。もちろんDAWアプリの方が細かい事ができるので、時間をかけてより高度な曲にすることができますが、私の場合は作業性と作業効率の良さから、パソコン(Mac)上で行います。
とは言っても、Remixliveをいじっているとけっこう高度なこともできそうです。簡単に作れるし、凝ったこともそれなりにできるのは素晴らしいアプリだと思います。詳しい説明は以下のサイトで確認してください。
http://www.mixvibes.com/remixlive-ios/
ここに出てくる「Cross DJ」アプリについては以下の記事を参考にしてください。
【Androidアプリ】SoundCloudが使えるDjアプリでリミックス?!
iPhone/iPod touch版もあります。Freeの無料版とProの600円版があります。
モバイルアプリなのに単独でSoundCloudへのアップロードまで出来るので、今までのようにアプリをタスクスイッチで切り替えながら使う煩わしさが無く、気軽に音楽制作を楽しめます。
また、iOS版ではAudioCopyやiTunes File Sharingやメール添付によるOpen Inなどにも対応していて、他のアプリやオーディオファイルとのサンプルデータの交換もこのアプリ内で完結しているのはたいしたものだと思います。それで無料です。
アプリ内課金で機能アップやサウンドデータの購入ができるので、無料でも使えるし、その気になればリーズナブルな価格でアップグレードも図れるのは好ましいと思います。
【MIDI Loop Station】GMのスタンダードMIDIファイルからループを作って作曲?!
ではでは、きらやん