ROLI Lightpad Blockでバッハの「G線上のアリア」の最初の2小節を手弾きしてiOS無料アプリの「NOISE」にループ録音し、ドラムの四つ打ちに合わせてパフォーマンスして録音する方法を紹介します。
背景
バッハの「G線上のアリア」をiPod touchのiOSアプリでバイオリン奏法が再現できるデバイスで弾きたいと考えました。
探したところROLIの「Lightpad Block」というタッチコントローラと専用のiOS無料アプリ「NOISE」の組み合わせが良いと判断し購入しました。以下の記事を参考にしてください。
ROLI Lightpad Block?iOSやDAWのLiveで「G線上のアリア」?! >>>
ROLI Lightpad Block で「G線上のアリア」?【iOS NOISEアプリ編】 >>>
「G線上のアリア」はクラシック曲なので、通常のテンポで全体を弾くと5分は軽く超えます。
そこで、手始めに最初の2小節を手弾きで練習して「NOISE」アプリにループ録音し、ドラムなどの他の楽器とパフォーマンスして録音してみたのが以下です。
JSBach Air Violin Challenge.mp3
以下でその方法を紹介します。
無料の楽譜をダウンロード
以下のサイトから第一バイオリンの楽譜(PDF)をダウンロードします。
J.S.バッハ:G線上のアリア >>> 向山弦楽器塾サイトへ
PDFファイルをダブルクリックして開くと、最初の2小節は以下です。
これをドラムの四つ打ちのリズムに合わせて手弾き出来るように、音階はそのままでリズムを簡略化して弾きます。
事前準備
「NOISE」アプリとLightpad Blockを立ち上げてBluetoothで接続します。
この状態でLightpad Blockを手弾きして練習します。
中央の白いパッドがドですが、#が2つ付いているので、ドとファが半音上がります。
つまり、ド#は中央の白のパッドの右の黒いパッドです。ファ#は中央の白のパッドの真上の黄色のパッド(ファ)の右の黒いパッドです。
最初の2小節の音階は以下です。この際、タイやスラーは無視します。
1小節目:ファ#
2小節目:(ファ#)シ ソ(ファ#)ミ レ ド# レ ド#(シ)ラ
()内の音符は装飾音なので、最初は無視して弾きます。弾く前に、口で音階を呟きながら歌ってみると良いです。
意外とリズムが取りにくいと思います。なので、四つ打ちに合わせて現代風にリズムをアレンジしちゃいます。
後でオリジナルの装飾音入りのリズムに戻すと結果的に早く弾けるようになります。
手弾きでループ録音
「NOISE」の再下段のツールバーの左から2番目のボタンをタップ。
この状態では左上の「プレイ」ボタンをタップしても音は出ません。
「NOISE」かLightpad Blockの左下のパッドをタップしてドラムの四つ打ちを鳴らし、左上の「プレイ」ボタンをタップして音を止めます。
私の場合は、ドラムパッドで「Dance Groove Kit」にして四つ打ちドラムを鳴らしています。
この状態で元の手弾きパッドに戻れば、左上の「プレイ」ボタンをタップすれば伴奏をスタート出来ます。
最初は伴奏無しでゆっくりメロディーを弾いて練習し、次に「プレイ」ボタンをタップして伴奏に合わせて弾いて練習します。
練習でOKになったら、トップのツールバーの左から2番目の「録音」ボタンをタップして、プリカウント後からメロディーをループ録音します。
トップのツールバーの右端の「アンドゥ」ボタンをタップすればやり直しが出来ます。
何回かループ録音をしてみて、ある程度聴けるようになったら、いったんループ録音は中止してパフォーマンスをしてみます。
パフォーマンスを録音
AudioShareアプリで、以下の方法で一発録りを行うつもりでしたが、「NOISE」アプリがリストに表示されないので、この方法は使えませんでした。AudioBusに対応していないようです。
グルーブボックス iPhone無料アプリ?DAWで挫折する前に試そう! >>>
パフォーマンスを録音する方法は、別売の「ROLI Loop Block」を買ってLightpad Blockと連結すると出来るみたいです。
アプリ単体では録音出来ない理由は、Loop Blockを買ってもらう為ですね。
Loop BlockはNOISEのトップのツールバーをハードウェア・ボタンで行えるようにするツールなので、やはりパフォーマンスの録音は出来ないようです。
Loop Blockが無い状態でパフォーマンスを録音するには、以下の記事で紹介した「Ableton Liveにエクスポート」することで可能です。ループの.wavエクスポートも可能です。
ROLI Lightpad Block で「G線上のアリア」?【iOS NOISEアプリ編】 >>>
LiveにAudioトラックを追加して、Live上でのパフォーマンスをオーディオクリップに録音しました。
デスクトップに.wavでエクスポート後にOnline Audio Converterで.mp3に変換したものが以下です。
JSBach Air Violin Challenge.mp3
★ Ableton Live Liteのクリップは、ROLI Dashboardソフト経由でLightpad Blockからトリガーして鳴らせるので、間接的にパフォーマンスをLive上で録音できます。
まとめ
手弾きでは、プレッシャー圧で音量の変化を付けられます。タップした後の横方向の揺れやスライドで、ビブラートやポルタメントも可能なので、もう少しマシな演奏がすぐに出来るようになると思います。
ROLI Loop Blockを買うか検討してみます。HardOffなどで中古品を安く買うかもしれませんが・・・
ではでは、きらやん