前回はヤマハを中心とした新しい復刻版のコンパクトシンセサイザーを紹介しました。今回はローランドの復刻版コンパクトシンセサイザーを紹介します。初心者にはこちらをお勧めしますが、その理由とは?
ローランドの復刻版コンパクトシンセサイザー
前回紹介したヤマハの4機種とは少しコンセプトが異なります。ローランドは3機種ですが、すべてアナログシンセサイザーの往年の名機です。ヤマハは4種類の楽器の中から選ぶという感じですが、ローランドは同じ楽器の中から好みのものを選ぶ感じです。
Welcome to Roland Boutique
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初心者にはローランドをお勧めする理由とは?
リボンコントローラとステップシーケンサーが付いていることが理由です。どういうことかと言うと、シンセサイザーも楽器ですから、基本的にはキーボードが弾けることが前提ですが、今回の機種は、キーボードが弾けない初心者でも手の届く価格と大きさです。
ところが、キーボードが弾けないと、1週間もいじっているとすぐに飽きてしまいます。かと言って、これからピアノ教室に通ってもけっこう弾けるまで時間がかかります。しかしシンセサイザーで楽しみたい時はどうすれば良いでしょうか?
私がお勧めするのは、キーボードは少し置いておいて、リボンコントローラで弾くことです。この動画をご覧ください。コルグのエレクトライブという機種に付いているリボンコントローラでロックキーボードの代わりに時々シンセっぽい音で演奏しています。
KORG ELECTRIBE SX with Hard Rock Guitar ( Vintage B.C.Rich Mockingbird )
リボンコントローラによる演奏とは?
あまり聞いたことがない演奏方法だとは思います。電子楽器特有の方法ですが、ただリボンの上で指を滑らせても演奏にはなりませんが、実はスケールを設定してあります。スケールにはトニックとかブルースとかいろいろあります。
ドミソドとか音階の中で出す音を決めてやると、指を上下に滑らせるだけで演奏しているようなフレーズになります。しかもアドリブっぽくてカッコイイフレーズになりやすいです。
さらに、これらの機種はリボンコントローラを2本装備しているので、一方には音階を、もう一方にはゲートタイムやポルタメントなどをアサインすれば、2本で演奏できるので、かなりバリエーションのある演奏ができます。
少なくともこれで音が出せるので、キーボードが無くてもシンセサイザーの音作りを楽しめます。
ステップシーケンサーとは?
通常16ステップの自動演奏装置です。各ステップには任意の音階を割り当てられますが、スケールを無視して割り当てても変な感じになるので、先ほどのリボンコントローラで、スケールに沿って音階を割り当てればバッチリです。
ステップシーケンサーを使えば、音を出しながら両手でシンセサイザーをいじれるので便利です。音作りが終わってからも自動演奏しながらリボンコントローラでアドリブを弾いて楽しむことができます。
Roland ローランド / Boutique JP-08 ブティーク シンセサイザー ブティック
まとめ
では、ローランドの3機種の内のどれがお勧めか?というと、私の好みで言えばJP-08です。
なぜかというと、ツマミやノブの数が多いのでお買い得な感じがします。初心者の場合は少ない方が音作りが簡単で良いのでは?という人も居ますが、FM音源などのデジタルシンセとは違い、アナログシンセは直感的に操作するのが基本なので、操作性は格段に良いです。
やはりツマミやノブをあっちこっちいじれるのが醍醐味なので、多い方をお勧めします。JP-08のデモ演奏はこちらです。
Some Sequencing with Roland JP 08
もしシンセサイザーをキーボードで演奏したいのであれば、ヤマハをお勧めします。そうではなくて、ガジェット的にいじって遊びたいというのであればローランドをお勧めします。
ではでは、きらやん
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