AppleのMac専用ライブ向け音楽アプリ「MainStage」は50GB以上もあって3,600円で高機能なのは「価格破壊」なのでは? ピアノの練習用にしか使っていなかったMainStageでルーパーを使った曲作りをしてみたのでYouTubeで紹介します。
MainStageがアップデート
2年前くらいからAppleのMac専用のライブ向けに特化した音楽アプリ「MainStage」を使っています。
高機能なソフトウェアなのに、当時で3,000円と低価格だったのでMac App Storeからダウンロード購入しました。
現在は3,600円に値上がりしていますが、アップデートの追加コンテンツが35GBと、合計でとうとう全てのコンテンツ容量が50GBを超えます。
高機能と言っても、私の場合はピアノの練習用に使っているだけなので「Steinway Grand Piano」だけしか使っていませんでした。宝の持ち腐れです。
それでも、それまで使っていたピアノ専用の音源ソフトが4万円以上しましたが、それと同等以上の音質のソフトが十分の一以下の価格で購入出来たので、これは明らかに「価格破壊」だと思いました。
さらに、MainStageはピアノだけでなくシンセやドラムも含めて多くの楽器を網羅しているだけでなく、今回の凄まじいアップデートで、実質的にライブ演奏でのDAWの用途をもカバーするほどになりました。
「価格破壊」というより、私の個人的な感想では、音楽ソフトの新しいジャンルを作ってしまったのでないか?とさえ思えてきました。
MainStageとは
ザックリとした概要は以下の記事などが参考になります。
Apple、「MainStage 3.4」をリリース >>> 気になる、記になる サイトへ
Appleサイトでの概要ページは以下です。
Logic Pro X – MainStage 3 >>> Appleサイトへ
MainStageはAppleが販売している高機能DAWソフト「Logic Pro X」のライブに必要な機能をピックアップしたものだと思います。
ですから、基本的にはDAWソフトのように作曲には使えませんが、録音や高度なサンプリング機能やステップシーケンサーなども搭載され、用途によってはDAWの機能もカバー出来るようになりました。
Macには「GarageBand」という初心者向けのDAWソフトも無料で付属しているので、それと連携させれば作曲にも使えます。
さらに、Native Instruments社の「Reaktor 6」や「Kontakt 5」、UVI Workstationなどの、私がMacにインストールしているAUプラグインもスキャンして読み込んでいるので、それらとも連携して使えます。
★ MainStageをiPadからリモート・コントロールも出来ます。基本的にはライブでの共有WiFi環境が必要ですが、Lightningケーブルで直接Macに繋いだり、2台のデバイス間で一時的に直接WiFiネットワークを確立して使えます。
ちなみに、Logic Pro XやGarageBandはiPhone/iPod touchからもリモート・コントロールが可能ですが・・・
Logic Remote >>> App Storeプレビュー サイトへ
MainStageの詳しい説明
AppleサイトにMainStageのヘルプページがあるので、かなり詳しく内容を知ることが出来ます。
私の個人的な感想としては、DAWソフトより直感的に操作出来るという気がします。
ただし、ある程度DAWやハードウェア・シンセなどの知識や経験が無いと、分かりにくいと感じるかもしれませんが・・・
アップデート後のファースト・インプレッション
サンプル・ベース・シンセの「Archemy」とルーパー・プラグインの「Loopback」を使って、一発録りで最初に作った曲が以下です。
MainStage-1st-1.mp3
DAWによる作曲に慣れている人には少々使い勝手が違うと感じるとは思いますが、ライブで使うには便利なソフトだと言えます。
ギタリストなどでは、ルーパーによるオーバー・ダビングで一人セッションをするような演奏形態をけっこう観るようになってきたので、楽器を弾く人やボーカリストにとってはルーパーは便利かもしれません。
今回は「Archemy」というサンプル・ベース・シンセとルーパーのみを使って一発録りで簡単な曲作りを試してみたので、YouTubeで紹介します。
YouTubeによる曲作りの紹介
MainStageを立ち上げた状態から、.mp3ファイルにするまでの作業を実際に撮影したので以下で紹介します。
Apple MainStageがアップデートしたのでルーパーで曲作り >>> YouTubeサイトへ
MIDIコントローラー/キーボードを接続すると自動的に機種を認識して最適なセッティングにするなど、けっこう痒いところに手が届く機能が充実しているように思えます。
とりあえず低価格なMacが欲しい場合は、少し古い機種がAmazonで買えます。Mac miniは底板を少し回転させると開いて、メモリーの増設などが簡単に出来るし、ファンが静かなのでオススメです。
★ macOS Sierra(10.12)以前のMacOS Xでは、すぐに最新のmacOS Mojave(10.14)にはアップデート出来ません。ファイル・システムがHigh Sierra(10.13)から変更になったからです。
従来のファイル・システム上のコンテンツをそのまま維持しつつ、新しいファイル・システムを追加して両立させる方法を以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
High Sierraへのアップデート?起動しない時の対処法! >>>
最新のmacOS Mojaveへのアップデート・インストールとファースト・インプレッションなどは以下の記事を参考にしてください。
macOS 10.14 Mojave?iPadアプリが使えるのか?! >>>
まとめ
現在は、IKマルチメディアの37鍵ミニ鍵盤のMIDIキーボード「iRig KEYS」をUSBでMac miniに繋いで弾いています。
私のようにもっぱら「一発録り」でパフォーマンスを録音して曲作りをする人間にとっては、今後は強力な味方になるような気がします。
以下の記事では、8トラック・ミキサーのプリセット・コンサートを使った4トラックの「Archemy」によるパフォーマンスを一発録りした曲作りをYouTubeで紹介しています。
XYパッドによるエフェクターのパフォーマンスも含まれています。
Apple MainStageで曲作り?ミキサー 4トラックを使って一発録り?! >>>
作った曲は以下です。
MainStage-2nd-1.mp3
ではでは、きらやん