【Lightningコネクタ直結】ハイレゾDAC内蔵イヤフォンをJBLと比較視聴?!

今回購入したリンクス「IC-Earphone」は96kHz/24bitのDACとアナログアンプを内蔵したLightningコネクタ直結型イヤフォンです。先日紹介したJBLの「REFLECT AWARE」の三分の一の価格でどこまでハイレゾ音源が再生できるのか比較視聴しましたが?

はじめに

iPod touchは音楽プレーヤーなので、音質はスマートフォンより上ですが、やはりパソコンのiTunesとPCスピーカーの組み合わせと比較しても見劣りがするのは仕方がないと思っていました。オーディオはある程度物量作戦的な要素があり、iPod touchのような小型でローコストなデバイスでは限界があります。

ところが、Lightningコネクタ直結型イヤフォンが登場してから状況が一変しました。従来はスマホと同じくらいの大きさのDAC内蔵のヘッドフォンアンプが外付で必要でしたが、それがイヤフォンに内蔵され、外観も使い勝手も通常のイヤフォンと変わず高音質を楽しめる時代が来ました。

前回は、DACが48kHz/16bitのほぼCD音源並みながら、ノイズキャンセリング付きのJBL「REFLECT AWARE」(2.5万円)をApple純正やJBLノイキャンヘッドフォンと比較視聴して好結果を得ました。

今回はさらに、DACが96kHz/24bitのハイレゾ対応イヤフォン「IC-Earphone」(8千円)を購入して、96kHz/24bitのハイレゾ音源をどれだけ表現しきれるか試してみたので紹介します。このイヤフォンの基本的な情報は以下の記事を参考にしてください。
https://mag.kakaku.com/av-kaden/?id=4008

CD音源とハイレゾ音源での視聴比較

視聴に使った曲は宇多田ヒカル「Sakuraドロップス」です。CD音源は、MacのiTunesでアップルロスレスでリッピング後にiPod touchに同期転送したものです。44.1kHz/16bitです。ハイレゾ音源はmoraからアルバムをダウンロード購入した96kHz/24bitのものです。

CD音源は普通っぽい感じですが、高域と低域が膨らんでいて中域がやや凹んだM字型の周波数特性のようです。一般的なイヤフォンと比べると若干チープな印象を受けます。チープが低音質という意味ではなく、高音質ですが、音がチープな感じという意味です。

ハイレゾ音源はCD音源との違いがわかるレベルです。イヤフォンとしての周波数特性は20~20kHzと通常のイヤフォンと変わらないので、この違いは主にダイナミックレンジの24bitから来ていると思われます。

各楽器や効果音が全体的に締まって聴こえ、エッジの効いた音になりました。その結果として、チープさがあまり感じられなくなり、ハイレゾ音源の効果が実感できます。しかし、一方で曲によっては歪っぽく聴こえる曲もあり、これがハイレゾの弊害なのか?もう少し使い込んでみる必要がありそうです。

Apple純正やJBLノイキャンとの視聴比較

Appleはもちろん、JBLもDACが48kHz/16bitなのでハイレゾ音源での比較は意味が無いので、CD音源でライブ録音の柴田淳「ビルボードライブ2013」で比較してみました。ライブでの臨場感を比べてみようかと思います。

Appleは最もナチュラルに聴こえました。ソツのない音作りというか、それほど音質は良くは無いのですが、粗が出ない安心感があります。単純に音楽を楽しむというだけなら、これで十分だと思います。

ただし、iPod touchの場合はイヤフォンにリモコンが付いていないので、いちいち本体の画面操作を行わなければならないという煩わしさがあり、リモコン付きを買うことを考えれば、Lightningイヤフォンの検討も必要になるかもしれません。

JBLは2.5万円と高いだけあって総合的に最も優れています。これならハイレゾは不要とも思える音質と静寂性と実用性を備えています。できればこれが96kHz/24bitのDACを搭載していればと思うのですが、それもJBLなりの理由や意味が含まれていると解釈しています。音楽は数字ではないですから・・・

JBLの場合はノイズキャンセリングが特徴かつ付加価値だと思います。ライブを聴くとわかりますが、ノイキャンで聴くと昼間でも歌手の呼吸が聴こえます。ゴトっという音とか、音楽を聴いているだけでは何の音だかわからないような音とか拍手とか、音楽には無意味な音がライブを聴く上では意味を持ちます。それが臨場感ではないでしょうか?

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まとめ

リンクスでCD音源を聴くのであれば、私の個人的な見解としてはApple純正イヤフォンで十分だと思いました。と言うのは、音質的には優れていてもAppleの方がこなれていて聴きやすいです。もう一つの理由に、実用性でやや劣っているような気がします。

例えば、パソコンに向かってキーボードを打ちながら聴いていると、イヤフォンが耳の穴からずれてきて、音質が変化します。それで指で押し込みなおすというようなことがけっこう頻繁に発生しました。ドライバがアルミダイキャストで重いからかもしれません。

Appleは軽いし、JBLはフックで固定するのでズレません。リンクスは両手でドライバを押さえながら聴くような、ハイレゾ視聴専用イヤフォンになるかもしれないと思っています。もう少し使い込む必要はありますが・・・

現時点での結論としては、2.5万円をイヤフォンに投資できるなら、JBL「REFLECT AWARE」をお勧めします。

【Lightningコネクタ直結】JBLノイキャンイヤフォンをハイレゾ音源で聴いてみると?!

ではでは、きらやん