イーサリアムとSOXL:1ヶ月運用レビュー|+167万円の評価益とは

1ヶ月前には失策だと考えて元の状態に戻した結果、FTXの破綻の影響でイーサリアムが下落し含み損がさらに増加。そこで、1ヶ月前の状態を保つという仮説を検証してみたら、現実より167万円もの評価益が得られていたことがわかったので紹介します。

はじめに

1ヶ月前には、イーサリアムが19万円で動かないので痺れを切らしてしまい、10ETHを円に替えて米国ETFのSOXLを240万円まで買い増しました。

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その後、相場の変化に合わせてSOXLとSOXSを売り買いしていると、イーサリアムの相場が上昇し始めたのでSOXL/SOXSを売ってイーサリアムを8ETHほど買い増しました。この時点ではプラスマイナスで約80万円の含み益を得られていました。

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その後、暗号資産取引所大手のFTXが破綻し、その影響を受けてイーサリアムも大きく値を下げました。この結果、多額の含み損が発生することに。

そこで、もし1ヶ月前には失策だと考えていた状態で今まで続けていたら?という仮説を検証してみたら、現実よりプラス167万円の含み益が得られていたことがわかったので紹介します。

1ヶ月前の資産状態

イーサリアムを30ETHを持っていましたが、19万円で1ヶ月以上ほとんど変化が無かったので、10ETHを円に替え、その資金を使って米国ETFを売り買いすることで短期的な利益を得ることに舵を切りました。

この時点でのイーサリアムの価格は売買手数料(スプレッド)を引くと平均188,680円でした。10ETHでは1,886,800円となります。これを使って米国ETFのSOXLを買い増した結果、SOXLの評価額は円換算で約244万円となりました。

一方で、イーサリアムは20ETHに減ったので、円換算で約383万円に減りました。

結果として、投資している資産の合計評価額は627万円になりました。これが1ヶ月前の資産状況です。

1ヶ月前を保ったという仮説で検証してみる

SOXLの現在の相場は12.49ドルです。1ヶ月前に持っていた数量は1,960だったので、そのまま持ち続けていると仮定すると、現在の評価額は140円/ドルで円に換算すると約343万円になります。1ヶ月前から約100万円ほど増加したことになります。

SOXLのここ1ヶ月の相場の変化は以下のようなものです。

一方で、イーサリアムはここ1ヶ月で以下のように大きく変化しました。

19万円から11月上旬にかけて一時的に24万円まで上昇しましたが、FTXの破綻の影響で一時的に16万円まで急落後、現在は17万円前後に落ち着いています。

20ETHを保っていたと仮定すると、現在の評価額は約340万円となります。

1ヶ月前の状態を保ったとする仮説を検証した結果、現在の投資資産評価額の合計は約683万円となっていたはずです。

現状の投資資産

イーサリアムが上昇を始めたので、SOXLを売ってイーサリアムを8ETHほど買い戻したので現在は28ETHを持っています。結果として、現状のイーサリアムの評価額は約476万円となります。

米国ETFはSOXLとSOXSを相場の変化に応じて売り買いしましたが、タイミングのミスが重なり、かなりの損を出してしまいました。現状でのSBI証券内の株式とドルと円の資産合計額は約40万円となっています。

現在はSOXSを50口ほど保有していますが、購入時は68ドルだったものが現在は35ドルに下落してほぼ半額に減っているので、売るにしても様子を見ている状況です。

この結果、現状の投資資産の合計額は約516万円となっています。

仮説を検証した結果

投資資産の当時と現在を比較してみました。

・1ヶ月前の状況を保っていたら(仮説):627万円 → 683万円プラス56万円

・SOXLを売りイーサリアムを買う(現実):627万円 → 516万円マイナス111万円

1ヶ月の投資方針を仮説と現実で比較検証してみた結果、167万円の差が出ることがわかりました。

痛い経験として、今後の方針決定の参考にしたいと思います。

まとめ

1ヶ月前の投資方針は失策だったと考えていましたが、1ヶ月後にあらためてレビューをしてみると、1ヶ月前の状態をキープしていたら?という仮説を検証した結果、約167万円も現実より含み益が得られていたはずだということがわかり、実は失策どころか非常に得策だったと振り返ります。

今回の反省から言えることは、私の場合はあまり目先の利益を追い求めない方が成功する確率が高いということです。人によっては、デイトレードなどで短期的に利益を得ていますが、特に初心者の場合は相場の状況把握と予測を冷静に見極めることがむずかしそうです。

もちろん、相場の動きはプロでも簡単には見極められない想定外のことが起こるので、常にリスクを伴いますが、私の場合は1年前の自分から考えると、投資を始めてから世界情勢に興味を持ち、起こっていることへの理解が深まりました。

私にとっての投資とは「世界情勢を正しく深く把握し資産を形成する」ことだと言えるようです。

ではでは、きらやん