【イヤフォン】「Augramour R8-J」をエージングして前後で音を比較してみると?!

コスパ最強と謳われベストセラーとなった前任機をさらに改良した日本仕様の「Augramour R8-J」を前回JBLなどと比較しましたがイマイチでした。そこで今回は20時間ほどエージングして同様にハイレゾ録音し、エージング前後の音を比較してみましたが?

なぜエージングをしたのか?

私の場合はオーディオスピーカーを購入した時は必ずエージングをします。特に海外製スピーカーの場合はメーカーがエージングを推奨していることが多いので念入りにやります。音源は「波の音」のCDで、リピート再生で50時間くらい鳴らしっ放しにします。

スピーカーの場合は生活に支障が無い自然の音が好ましいのと、低音域から高音域まで均一に周波数成分が含まれているので変なクセがつかないからです。この最初の儀式で「波の音」に聴こえないスピーカーだったら聴く気になれずお蔵入りになります。

イヤフォンのエージングは今までは行ったことはありません。オーディオスピーカーほど音質に対しては期待していないのと、通常使用で十分にエージングと同じ効果が得られると考えていたからです。

今回「Augramour R8-J」に対してなぜエージングを行ったかと言うと、音の傾向が海外製オーディオスピーカーのエージング前と似ていたのと、このままではおそらくお蔵入りになりそうなので、ダメもとでエージングしてみようか?と思いました。

エージングの方法

オーディオスピーカーと同じように「波の音」で行うつもりでしたが、どうせダメもとなのでいつもと違ったソースにしました。つまり、今回視聴に使ったTWICEの「#TWICE」をそのまま使うことにしました。

これだとK-POP的な変なクセがつくはずですが、それを狙いとしました。つまり「K-POP専用イヤフォン」化です。そこで、通常はやってはいけないと言われている最初からの大音量エージングを20時間やりました。ストレスを過大に与えてクセを思いっ切りつけるというタブーを逆手に取って行うことで意外な結果を導こうと考えました。

iPod touchだと大音量に限界があるのと歪みっぽくなるので、デスクトップパソコンに繋いでいるBOSEのPCスピーカーのイヤフォン端子に繋いでフルボリュームでiTunesの「#TWICE」を20時間ほど連続再生しました。イヤフォンは小箱に入れて音漏れが聴こえないようにしました。

上記はダメもとの実験なので真似してやらないでください。

ハイレゾ録音によるエージング前後の音の比較

ハイレゾ録音については前回の記事を参照ください。

以下は前回の記事でも紹介しているエージング前のハイレゾ録音です。

 

以下は20時間のエージング後のハイレゾ録音です。

ただし、こちらはiPod touchではなく、実際にこのイヤフォンで聴き始めているAndroidスマートフォンのApple Musicアプリで再生した「TT日本語版」をハイレゾ録音したものです。

以下は最近までAndroidスマートフォン用に使っていたJBL Synchros E10のハイレゾ録音です。

 

視聴した感想

上記の3つの録音結果を聴いて比較するとどれも似ているように感じますが、私としてはイヤフォンが20時間のエージングで音が変わっているのはかなり意外でした。しかもJBLのエントリーモデルの音に近づいています。

JBLやBOSEなどのアメリカ製のイヤフォンはメーカー固有のクセがあって、専門家からは「論外」と評価が低いのですが、私の場合は逆にそのクセが「らしさ」として好きになったわけです。とは言ってもエントリーモデルはさすがに「下品」と感じるチープな音に聴こえます。

「Augramour R8-J」のエージング前の音はチープというより「物足りない」感じで、音楽を聴く快感を楽しめなかったわけですが、エージングをすることでその「物足りなさ」が解消できたと思います。JBLのエントリーモデルの音に近づきましたが、チープさは感じないので、Androidスマートフォンのイヤフォンをこちらに変える意味があると今は考えています。

もう少し継続してエージングをしても良いのかもしれませんが、ダメもとで始めたエージングなので、良い結果が出た以上は正攻法に戻す方が良さそうです。

まとめ

次回は、このイヤフォンにはリモコンとマイクが付いていないことに気が付いたので、スマホ用は諦めてタブレット用として使ってみましたが・・・

【イヤフォン】「Augramour R8-J」にはリモコンボタンとマイクが無かった?!

サラリーマン時代に商品開発で行き詰った時に、やはり「ダメもと」で範囲を広げて試したり、常識外の方法もやってみたりもしていました。世の中の画期的なブレークスルーはそういった「常識外」や「失敗作」の中から生まれていることが多いので、たまには「ダメもと」でチャレンジしてみても良いかな?と思います。

そしてそれは「基本」や「オーソドックスな手法」のベースの上で行う必要があるかとは思いますが・・・

ではでは、きらやん