バーチャルキーボードの新方式として注目したいのが、必要なときだけ指に装着することで、自分の膝からクルマのボンネットまで、ありとあらゆる場所をキーボードに早変わりさせてくれる『TAP wearable keyboard』です。ストラップ状のアイテムなのですが・・・
M-ON! Pressの記事から引用
その風貌たるや、まるで忍者道具のごとし。
スマートフォン、タブレットの時代になり、物理キーボードによる文字入力のニーズは減りつつある印象がありますね。そんな時流を反映してか、机にレーザーで投影したキートップを叩くといったバーチャルキーボード製品も、すでにいくつか存在しています。
そんなバーチャルキーボードの新方式として注目したいのが、必要なときだけ指に装着することで、自分の膝からクルマのボンネットまで、ありとあらゆる場所をキーボードに早変わりさせてくれる『TAP wearable keyboard』です。ストラップ状のアイテムなのですが、うーむ……使用時のルックスは正直、メリケンサックのように見えなくもありません。
このデバイスでは、内蔵されたセンサーによって取得した手や指の動きをキーボードでの文字入力に見立て、BluetoothでPC(Windows/Mac)やスマホ、タブレットなどに送信するのだそう。モバイル機器ではiOSおよびAndroidに対応し、見た目に反して標準的なHIDキーボードとして認識されるということですよ。
従来のバーチャルキーボードと異なり、キーボードを投影する面さえも不要となっているため、あらゆる場所やモノの表面でタイピングを行うことが可能。膝の上ばかりか、自分の頭を叩くことでも文字入力できるのはビックリです。
独特な入力方式に慣れることができるかで、ユーザーからの評価は大きくわかれそう。持ち運びにも便利そうなアイテムではありますが、普及するかどうかは未知数といったところでしょうか。ちなみに、現時点では製品版を発売する段階ではなく、テスター的な初期ユーザー(earliest users)をWebサイト上で募集している段階。実物を手に取るのは、もう少し先のことになりそうです。
文/ワタナベダイスケ(編集部)
関連サイト
Laser Keyboard Bluetooth Projection Virtual for Smartphone PC Tablet Laptop BG
まとめ
スマートフォンが普及して、文字入力の主役は画面タッチのスクリーンキーボードになりましたが、メールを書いたりブログの記事を書いたりする時は、やはりフルサイズのキーボードの方が効率が良いですね。
一方で、SiriやOK Googleの音声認識精度も一昔前に比べると格段に上がり、デジタルアシスタントとして会話ができるまでに進化しており、場所さえ気にしなければ、文字入力は音声認識が最も現実味を帯びてきたような気がします。
さらに、音声認識を使った自動翻訳デバイス「ili」も実用化段階に入っているみたいで、音声認識の応用性は高いような気がします。
こうして考えてみると、この分野もやはりデジタルとアナログがうまく共存して進化していくように感じます。音声認識はデジタル、キーボードはアナログと捉えていますが、考え方によれば逆かもしれませんが・・・
【ili(イリー)】超小型音声翻訳デバイス、話しかけるだけ?!
ではでは、きらやん